1,800円以上の注文で送料無料

今日も町の隅で の商品レビュー

3.7

38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/02/28

上手。 しかし、この話を最後に持ってくるのは意地悪じゃないかなぁ。 ダメ男で終わり。 それが街なのかな。

Posted byブクログ

2023/11/07

蜜葉市を舞台にさまざまな年代の人々の短編集。小野寺さんらしい優しさが根底にある作品でした。振り返れば、あれが岐路だったのかなと思われる場面で、さりげなく優しい選択に導かれる。そして少し前へ進む。本当に一歩づつ。女の子が産まれた日、父親が「どんな出来事も苦しいことも、今のこの時の為...

蜜葉市を舞台にさまざまな年代の人々の短編集。小野寺さんらしい優しさが根底にある作品でした。振り返れば、あれが岐路だったのかなと思われる場面で、さりげなく優しい選択に導かれる。そして少し前へ進む。本当に一歩づつ。女の子が産まれた日、父親が「どんな出来事も苦しいことも、今のこの時の為にどれも必要なことだったんだ」「身ごもったと聞かされた瞬間から、僕は君が好きだった」と静かにうれし涙を流すところがとても好きです。

Posted byブクログ

2023/07/23

短編集。読みやすいページ数。 どれも読み終わった後に爽やかさが残る。 特に「君を待つ」は良かった。 主人公、いただけないところはあるけどそれが人生に作用するからわからない、というのはうなづける。 だんだん登場人物の年齢が上がってくるにつれ、共感できるポイントも違ってくるんだけれ...

短編集。読みやすいページ数。 どれも読み終わった後に爽やかさが残る。 特に「君を待つ」は良かった。 主人公、いただけないところはあるけどそれが人生に作用するからわからない、というのはうなづける。 だんだん登場人物の年齢が上がってくるにつれ、共感できるポイントも違ってくるんだけれど、最後の短編が苦い味なのは人生の妙味というやつだろうか。 今回はどの話の登場人物もちょっとクセがある。 人間らしいと感じるか、読んでいて「うーん」となるか。 後者も含めて人間らしいというべきか。 手軽に読めて人と人の情を感じる素敵な作品。

Posted byブクログ

2023/04/23

みつば市での日常の出来事を集めた短編集。 離婚する人がたくさん登場するので、その人達がどこかで繋がっているのかと思って見返したけど、全く関わりはなし。 すごく大きな盛り上がりがあるわけじゃないけど、こういう静かな物語もいいなと思った。 「君を待つ」が一番良かった。

Posted byブクログ

2023/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。どの終わりもほっこりする。 リトル・トリマー・ガールが好きだった。 白佐藤と黒佐藤の登場、後ろ髪が後頭部が痛いほど引かれた、の表現がおやじギャグっぽくて面白かった。

Posted byブクログ

2023/02/15

「梅雨明けヤジオ」「逆にタワー」「冬の女子部長」「チャリクラッシュ・アフタヌーン」「君を待つ」 「リトル・トリマー・ガール」「ハグは十五秒」「ハナダソフ」「カートおじさん」「十キロ空走る」 独立した10話が収録された著者初の短編集。 全篇に共通しているテーマは出会いと別れ。...

「梅雨明けヤジオ」「逆にタワー」「冬の女子部長」「チャリクラッシュ・アフタヌーン」「君を待つ」 「リトル・トリマー・ガール」「ハグは十五秒」「ハナダソフ」「カートおじさん」「十キロ空走る」 独立した10話が収録された著者初の短編集。 全篇に共通しているテーマは出会いと別れ。 暗くなりがちなテーマに関わらず、小野寺目線の優しさと温かさでどの作品もハートフルな物語になっている。 特別ぶっとんだ人は登場せず、自分の身近にいそうな人達ばかりで、みんな同じ様な事で悩みながら生活しているんだなと安心させられる。 心安らぐ読後感。

Posted byブクログ

2023/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「君を待つ」のお話が良かった。 過去のトラウマを抱えた那美が、そっと寄り添ってくれる人に出会って出産を通して強くなれた。 自分の不安や悩みを話せる人ができる事で、少し楽に生きられるようになったなら嬉しい。 小野寺さんらしく、淡々と書かれていていましたがほのぼのとしました。

Posted byブクログ

2022/07/20

10編の短編集。お馴染みのみつば市なので他作品のあの人が登場したりはするけど、この一冊の中では絡み合ったりしない。 日常の隅にあるような、隣の誰かのような物語。 心が軽くなるお話したち。 人に優しく、ヨネオにはならないように心がけよう。

Posted byブクログ

2023/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他の小野寺作品にもよく出てくるらしい三葉市という架空の町を舞台にした短編集。 かなり近い地域を舞台にしているものの、各話につながりはなく、登場人物も重複するようなことはない(他の方のレビューによると別の作品に登場する人物はいるらしい)。まずはその潔さに好感を持った。山本幸久、辻野深月らの諸作品、MCUなど、最近は作品や登場人物のつながりを楽しませる小説や映画やアニメなどが多く、世界の広がりを感じさせてくれて楽しい趣向ではあるのだが、だれもかれもがその手法を使いだして少々飽きてきだしていた。 この本では、あえてそのつながりを持たせず、短編一つ一つで物語を独立させることで、タイトルの(町の隅)感を出している。あえて人のつながりを整理していくことで、つながり間を際立たせる。断捨離や「引き算の料理」に通じる手法。素晴らしいと思う。 物語の一つ一つも、派手さや大きなドラマがあるわけではないが、なんとも優しく温かくて、人生をきちんと生きてみようかなと思わせる作品ばかり。気持ちをお風呂に入れたような温かさとすっきりさを味わえる。 どれも良い短編だが、強いて上げれば「君を待つ」と「10キロ空走る」、おそらく意図的に対極の物語にしたこの2つ。前者の圧倒的熱量の愛情と、後者の敗地にまみれてからつけるけじめ。どちらもいざというときに必要になる心の持ちようを予習(場合によっては復習)できるお手本作品、

Posted byブクログ

2022/04/25

小野寺史宜さんの本には”人と人のつながり”の大切さがある。 その”つながり”は偶然のように訪れても そこには特別なものがある。 大切なものだと気づかせてくれる。 『今日も町の隅で』の舞台はお馴染み「蜜葉(みつば)市」 全10話の短編集。 その数だけ、”出会い”と”つながり”が...

小野寺史宜さんの本には”人と人のつながり”の大切さがある。 その”つながり”は偶然のように訪れても そこには特別なものがある。 大切なものだと気づかせてくれる。 『今日も町の隅で』の舞台はお馴染み「蜜葉(みつば)市」 全10話の短編集。 その数だけ、”出会い”と”つながり”がある。 小野寺さんの作品、 『みつばの郵便屋さん』シリーズから 私自身が”みつば”を訪れているような気持ちで 長いお付き合いだ(笑) ”みつば”は優しい町だ… この町の物語を読み続けたい…

Posted byブクログ