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流浪の大地 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/01/08

これは本城氏の懇親の一作だと感じた。ゼネコンマンと新聞記者の矜持をそれぞれの立場で鮮やかに描いていて、力のある作品。

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2022/05/24

 失敗を認める。その、大切さ。  政治家の話や、汚職の話ではなく、生き方の本として読んだ。   謎解きの部分や、人物造形にも巧みさを感じる。

Posted byブクログ

2022/09/27

 新聞における調査報道の真価と意義をわかりやすく提示してくれた作品だった。  国有地払い下げや公共事業入札に関わる不正は、小さいものまで含めると枚挙に暇がない。明らかになったものだけでもそうなのだから、発覚しなかった件数はいかばかりか。特に政・官の利権が絡めば露骨な隠蔽が行われ...

 新聞における調査報道の真価と意義をわかりやすく提示してくれた作品だった。  国有地払い下げや公共事業入札に関わる不正は、小さいものまで含めると枚挙に暇がない。明らかになったものだけでもそうなのだから、発覚しなかった件数はいかばかりか。特に政・官の利権が絡めば露骨な隠蔽が行われることは周知の事実だ。  的を絞って調査と取材に時間をかけ、問題提起することで、世論にさざ波を起こす。暴れん坊将軍のようなヒーローが快刀乱麻のごとく不正を暴き悪を断罪することなど有り得ない現実では、調査報道の地道な活動こそ重視されるべき仕事だろう。  新聞どころか社会情勢に関心の薄い若者が増え、大人たちもネットニュースでよしとする現代。新聞社の収益悪化による人員削減の波は、速報性の薄い調査報道班を直撃する。だからこそ、本作のような作品は必要だ。  幸い、本城氏のほか、塩田武士氏など、新聞記者を経た作家たちは社会の木鐸たる新聞調査報道の重要性に着目した作品を発表してくれている。これからも注視していきたい。

Posted byブクログ

2021/04/29

カジノ誘致に絡む利権をめぐるいかにもありそうなドロドロに、いかにも出てきそうな正義感あふれる記者たちの話。

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2020/10/20

88ネタ記者かブンヤばっかりと思っていたけどゼネコンのお話しもキレが良く一気に読めた。でもなあ、こんな正義漢が組織に5%でも居たらなあって思うけど。現実と違うから小説が面白いということにしておきましょう。航一くん主人公の続編も期待したいですね。

Posted byブクログ

2020/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゼネコンの談合問題を取り上げた社会派小説。 主人公は大手ゼネコンの担当者と政官財の癒着を追う三人の記者で、記者サイドは著者の強みが出ていますし、ゼネコンサイドは念入りな調査をした結果がうかがえました。 談合事件に関しては裏事情が良く分かり、特に保証金の話は知らなかったので勉強になりました。 また、各主人公の過去や人間関係も物語性を高めていて、なかなかの傑作だと思います。 ラストの理想的な決着はきれいすぎる感じもありますが、人間を信じたい気持ちにもなりました。

Posted byブクログ

2020/07/30

元新聞記者というスキルを活かして新聞記者小説を書き続けています。そのブレなさ。好きです。今回はゼネコンと談合がテーマです。 今回も高潔な報道記者が社会正義を貫く方向性なので、安心して読める内容になっています。主人公となる疑惑のゼネコンマンもまた人品正しい人物なのでとても安定してい...

元新聞記者というスキルを活かして新聞記者小説を書き続けています。そのブレなさ。好きです。今回はゼネコンと談合がテーマです。 今回も高潔な報道記者が社会正義を貫く方向性なので、安心して読める内容になっています。主人公となる疑惑のゼネコンマンもまた人品正しい人物なのでとても安定しています。 個人的に安定感のある登場人物が出てくる話が大好きなので、本作も僕にとっては良作でしたが、ドロドロの経済小説を好む向きの方には物足りないかもしれません。 カジノ法案や森本・加計問題を彷彿とさせる物語で、社会派小説を読んでいるという充実感を味わえます。 大名作とは思いませんが、外れの無い作家として信頼できる内容です。

Posted byブクログ

2020/07/15

『新聞記者の力なんてものは、さざ波を立たせる程度だよ。』『それでもこの世界にはそういう仕事をする者が必要だと思う』

Posted byブクログ

2020/07/03

本城さんの作品、大きく外すことはないが人物造形に疑問符も。今回の準主人公のゼネコンマンのお人好しぶり、警戒心の無さに啞然。でも、ホントよく取材しています。

Posted byブクログ

2020/03/28

ラストのどんでん返しは凄いと思ったけど出来過ぎかな。 面白かったんですけどね。 力作ですね。 読んでいて感じました。

Posted byブクログ