銀河の片隅で科学夜話 の商品レビュー
一話4〜5ページで、語り口は叙情的で難しい専門用語も使われていないので読みやすく、挿絵も中世美術を思わせるイラストで、錬金術書っぽい雰囲気で素敵。
Posted by
先に「渡り鳥たちが語る科学夜話」を読んだので後追いになったのだが、とにかく興奮する話と知見が多くて、時には涙も出てくる。章でいう16夜にあたるトロッコ問題の言説。メジャーになり過ぎたこの思考実験は、時折我々の玩具として消費されている場合があるが、「自動運転AIに対するプログラミ...
先に「渡り鳥たちが語る科学夜話」を読んだので後追いになったのだが、とにかく興奮する話と知見が多くて、時には涙も出てくる。章でいう16夜にあたるトロッコ問題の言説。メジャーになり過ぎたこの思考実験は、時折我々の玩具として消費されている場合があるが、「自動運転AIに対するプログラミング」という観点で、この問題は非常に現実味を帯び、背筋を凍らせる。我々はAIに対してどのように倫理を教えなければならないのか。 そもそも、倫理に答えはあるのか。 様々な知的好奇心を刺激してくれる、ある意味自己啓発的科学読本である。
Posted by
忙しい時期に読んだせいで内容うろ覚えだからまた読み直したい。ちょっと専門的な話があったりして私には難しかったけど他の人のレビュー見てると理系の人には物足りないっぽい。ロマンチックというか不思議で美しい話が多い。割と1つの話が短めなのも良い。思い出せない夢の倫理学の話が好き。人は起...
忙しい時期に読んだせいで内容うろ覚えだからまた読み直したい。ちょっと専門的な話があったりして私には難しかったけど他の人のレビュー見てると理系の人には物足りないっぽい。ロマンチックというか不思議で美しい話が多い。割と1つの話が短めなのも良い。思い出せない夢の倫理学の話が好き。人は起床直後に直近30秒ほどに見た夢を覚えているのが常で、それまで見てた夢は溶けるように去ってしまう。でも近い将来、科学の進歩で本人が忘れた夢をディープラーニングによって他人が掘り起こし、存在へと転ずることが可能になるかもしれない。面白そうだけど確かに倫理的にどうなのかって領域に入っている。章ごとに写真や挿絵、吉田一穂さんの詩が載っている。『自我系の暗礁めぐる銀河の魚。コペルニクス以前の泥の拡がり…睡眠の内側で泥炭層が燃え始める。』お洒落な詩だな〜って調べたら大正から昭和の詩人でだいぶ前に亡くなられててビックリした。この人の詩ちゃんと読んでみたいな。2巻目も出たらしいから見つけたら買おうと思う。
Posted by
難しくてわからないお話もあってけれど、 天体の話や生命の話などは興味深く、とても勉強になった。 とにかく短く構成された章がいい。 はじめに書かれているが、わかりやすく、楽しめるよう伝えようという意思が成功している。
Posted by
サンテグジュペリ的な雰囲気で、うんちくおじさんが好きそうなネタを披露していく本。 面白かったところ ・トロッコ問題の国民性 ・ペイジランク
Posted by
帯通り、「明晰でわかりやすく、おもしろくて叙情的」 広い科学の世界を 誰でもわかるように書いていて くすっと笑えたり 言葉と科学の世界の美しさにほうっとなったり とても良い本でした
Posted by
特に興味深かったのは ペイジランク--多数決と世評(数理社会編) トロッコ問題の射程(倫理編) アリたちの晴朗な世界(生命編) 銀河を渡る蝶(生命編) トロッコ問題で出てくる国別倫理観の図はとても興味深い ロシアとウクライナはこの実験でも、最も隣接しています しかも、このテストは...
特に興味深かったのは ペイジランク--多数決と世評(数理社会編) トロッコ問題の射程(倫理編) アリたちの晴朗な世界(生命編) 銀河を渡る蝶(生命編) トロッコ問題で出てくる国別倫理観の図はとても興味深い ロシアとウクライナはこの実験でも、最も隣接しています しかも、このテストはスマホから誰でも参加出来ます(日本語版有) ※※以下のサイトは本書のネタバレになりますのでご注意下さい※※ 【モラル・マシン】 https://www.moralmachine.net/hl/ja 自動運転のAIにどのような行動を教えるべきかという世界的な実験 トロッコ問題の射程 | 南国科学通信 | あさひてらす https://webzine.asahipress.com/posts/2237 @asahipress_comから
Posted by
面白かった!文系脳でも読みやすい科学の話だった。天の川銀河が活動期に入ったらわれわれすべてが死に絶える、そしてその活動期は予測できず明日訪れるかもしれない、という記述に衝撃を受けて、一方でとってもロマンチックだと思った。
Posted by
ペイジランクのやつがへ〜ってなった。 数理社会編は他にも三人寄れば文殊の知恵のやつとかも面白かった。 第十五夜の言葉と世界の見え方は今井むつみさんの「言葉の発達の謎を解く」を思い出した。材質か形状かとかそういうの。
Posted by
科学の小話であるとともに、それを営んできた具体的な人々の話でもあるところが好き。 人々の情熱、動物の生命力、宇宙の広がりが語られている。 ただの無機質な数字ではなくて、一つ一つのテーマにストーリーがある。
Posted by