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ネメシスの使者 の商品レビュー

4.1

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2022/01/07

ギリシャ神話の女神、人が働く無礼に対する神の怒りを擬人化した義憤の女神名乗る殺人鬼。裁判で死刑を免れた殺人者の家族が殺される。

Posted byブクログ

2022/01/02

はじめて読んだ中山千里の作品です。法律とその行間、解釈によってこれほど人の感情の揺らぎをリアルに、人間臭く描けるってほんとにすごい❗️の一言です。ストーリーもドラマチックで、がっちり読み応えのある作品でしたっ❗️❗️

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2021/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死刑をめぐる考察が延々と出てくるのが退屈。義憤の対象と、義憤を晴らそうとしたものが、同じ場所に収監されることがあるのだろうか。きちんと説明はしてくるものの、それでも無理があり、展開もちょっと都合が良すぎるかな。最後の最後にさらにほとひねりがあるところは良い。

Posted byブクログ

2021/12/15

えっ? この前に書いた『悪徳の輪舞曲』のレビューが甦るよ ・法律は社会秩序のため存在している ・弁護士は基本的人権を擁護し社会正義を実現する そして ・正義を名乗る者からの私刑 ネメシスの使者は、この私刑の物語 物語最後の次の一節が心に残った 「懲役というのは、内側から人...

えっ? この前に書いた『悪徳の輪舞曲』のレビューが甦るよ ・法律は社会秩序のため存在している ・弁護士は基本的人権を擁護し社会正義を実現する そして ・正義を名乗る者からの私刑 ネメシスの使者は、この私刑の物語 物語最後の次の一節が心に残った 「懲役というのは、内側から人間性を殺していく刑罰なのです。一般の常識にも馴染めず、何の前科も持たぬ人との精神的な障壁を毎日のように思い知る。人であって人でない現実を噛み締める。それに犯人が生きていれば、遺族はずっと彼を憎んでいられる。万が一犯人が良心の呵責を覚えれば、苦悩する時間もそれだけ長くなっていうことなし。従って懲役刑は長ければ長いほどいい。自分が人ではなくなった絶望をいつまでも呪いながら死んで行って欲しい」

Posted byブクログ

2021/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「連続殺人鬼カエル男」シリーズで著者の作品と出会い本作が3冊目の読了となりました。 社会派ミステリーの醍醐味を堪能することが出来ました。 社会派:死刑判決を免れた殺人犯。 「死刑制度」自体に斬り込んだテーマであり、司法という権力に潜む闇に焦点を当てた作品。 ミステリー:どんでん返し。 まさかまさかのどんでん返しが待っていましました。 説明 内容紹介 死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が殺される事件が起きた――。 殺害現場に残された“ネメシス”のメッセージの謎とは? ネメシスとはギリシャ神話に登場する「義憤」の女神。 事件は遺族による加害者への復讐か、 はたまた司法制度へのテロか? ネメシスの真の狙いとはいったい……? ドンデン返しの帝王が本書で挑むのは「死刑制度」。 『テミスの剣』の渡瀬刑事が追う社会派ミステリー最新作。 内容(「BOOK」データベースより) 死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。現場に残されていたのは、ギリシア神話に登場する「義憤」の女神を意味する「ネメシス」という血文字。事件は遺族による加害者家族への復讐か、それとも司法に対する挑戦か?司法システムと死刑制度を正面から取り上げた社会派ミステリ。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中山/七里 1961(昭和36)年、岐阜県生まれ。会社員生活のかたわら、2009年、『さよならドビュッシー』で、第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ

2021/11/05

ギリシャ神話の義憤の神ネメシス、死刑制度への一石、憤りが事件の動機となるテーマ性は興味深い。 渡瀬と古手川、岬洋介の父岬恭平検事も絡んでくる。ネメシスはテロリストなのか被害者の恨みなのか、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とはよく言ったものである。 渡瀬警部の「そういう輩はいつか別の...

ギリシャ神話の義憤の神ネメシス、死刑制度への一石、憤りが事件の動機となるテーマ性は興味深い。 渡瀬と古手川、岬洋介の父岬恭平検事も絡んでくる。ネメシスはテロリストなのか被害者の恨みなのか、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とはよく言ったものである。 渡瀬警部の「そういう輩はいつか別の場所、別の局面で後悔することになる。人の住む世界の規範は一朝一夕に変わるもんじゃない。歪んだ悦び、不健全な主義主張もいっときは持て囃されるかもしれんが、やがて駆逐され、唾棄され、そして歴史の中へ消えていく」理想かもしれないが逃げない強い気持ちや姿勢が人を強くすると感じる。

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2021/10/20

この物語でどうやってどんでん返しするんだろう⁇と後半の後半。やってくれましたね❗️ 名探偵ピアニスト岬洋介の父君が出てくるとは‼️ 色々楽しませてくれました。

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2021/08/15

「ネメシスの使者」中山七里さん 1.まとめ 問題提起 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ テンポ  ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ ミステリー⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 2.ネメシスの使者 概要。 第一、第二の殺人事件が起きます。 共通点は、被害者が過去の殺人事件の犯人/加害者家族であること、さらに現場...

「ネメシスの使者」中山七里さん 1.まとめ 問題提起 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ テンポ  ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ ミステリー⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 2.ネメシスの使者 概要。 第一、第二の殺人事件が起きます。 共通点は、被害者が過去の殺人事件の犯人/加害者家族であること、さらに現場に「ネメシス」なる血痕が残されていたこと。 ネメシスの語源は「義憤」です。 犯人は、過去の被害者/遺族の仇討ちが目的なのか?はたまた、その他が動機なのか? 警察そして検察側が調査を同時進行します。 2.ネメシスの使者。問題提起とは? 下記の視点です。 ①事件の被害者遺族、加害者家族の視点。 ②死刑、無期懲役の刑罰。 ゆえに、ひとくちに、ミステリー、また、大どんでん返しの展開のみで総括するには、惜しすぎる小説かもしれません。 3.ネメシスの使者より 「人が住む世界の規範は一朝一夕には変わらない。  歪んだ悦び、不健全な主義主張もいっときは  もてはやせれる。  しかし、やがて駆逐され、唾棄され歴史の中に  消えていく。」

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2021/08/10

中山七里さんの作品はやっぱり面白い! 犯人が捕まったあともさらに深いところまで話が進むので、、あの時の人がっていう繋がりもあって深いなぁと思った。 様々な登場人物たちの心情も丁寧に描かれていて、気持ちに入っていってしまいます。

Posted byブクログ

2021/06/27

犯罪者家族がその犯罪を模した形で殺害された そこには「ネメシス」の血文字が 市民感覚と乖離した司法と言われても仕方ない 市民は犯罪者のその後の実情を本当の意味で知ることはできないですから 復讐の仕方も人それぞれですね 渡瀬警部がカッコイイです 岬次席検事との関係も◎ 読ん...

犯罪者家族がその犯罪を模した形で殺害された そこには「ネメシス」の血文字が 市民感覚と乖離した司法と言われても仕方ない 市民は犯罪者のその後の実情を本当の意味で知ることはできないですから 復讐の仕方も人それぞれですね 渡瀬警部がカッコイイです 岬次席検事との関係も◎ 読んで

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