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ししりばの家 の商品レビュー

3.9

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 理由は分からんがとりあえず怖い。怪奇現象だから理由なんて要らないか。 しかしなんで行っては行けないと言われていた家にノコノコ出向くのか?やはり霊が呼んでいるのか? あらすじ 果歩は夫の転勤に伴い、東京で暮らすことになった。遅くまで残業する夫に苛立ち、知り合いもいない東京で心細かった果歩は、ある日幼馴染の平岩と再会する。平岩と打ち解けた果歩は休日に平岩邸を訪れる。 果歩は平岩邸で、大量の砂を目にして奇異に思う。帰宅後は肺炎のような症状に悩まされ、夫にも二度と行かないよう言われるが、指輪を忘れたことにより再び訪れる。そこでその家に巣食うししりばに遭遇する。 一方、比嘉琴子は幼少期に平岩邸と同じ場所を訪れ、一緒にいった友達の二人は亡くなり、もう一人も脳内で砂が鳴る現象に悩まされていた。琴子もその日を境に暗かった性格が一変し、霊媒師として生きる。生き残った友人を救うために平岩邸を訪れ、ししりばを退治しに行く。

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2024/04/30

まあまあ面白かったけど、ぼぎわん、ずうのめの方が引き込まれたかな。 幽霊屋敷の話。比嘉琴子があのような性格になったか。

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2024/04/24

比嘉姉妹シリーズ長編三作目である今作。長編作品3つの内,個人的には一番好き。琴子大活躍の 今作はひたすら不気味で,砂の描写が印象的。話も面白くてページを捲る手が止まらないワクワク感があった。どこを切り取っても最高な一冊。

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2024/02/27

今回もページをめくる手が止まらず、ほぼ一気読み。『ずうのめ』と比べると構成も仕掛けもシンプルに感じてしまうが、逆にわかりやすいかもしれない。登場人物も少ない。 子供の頃、同級生橋口の家だった廃墟を訪ねて以来、頭の中に砂が詰まったようになりまともな日常生活が送れなくなった僕(五十嵐...

今回もページをめくる手が止まらず、ほぼ一気読み。『ずうのめ』と比べると構成も仕掛けもシンプルに感じてしまうが、逆にわかりやすいかもしれない。登場人物も少ない。 子供の頃、同級生橋口の家だった廃墟を訪ねて以来、頭の中に砂が詰まったようになりまともな日常生活が送れなくなった僕(五十嵐哲也)。多忙な夫と結婚し孤独に追い詰められているわたし(笹倉果歩)が幼馴染の平岩敏明と再会し、平岩家へ招かれるうちに怪異に巻き込まれていく。この二人のパートが交互に描かれる構成。 ずばり怪異の正体は「砂」である。家の中を覆い尽くす砂・砂・砂……解説の三津田さんも書いていたが、私も安部公房の『砂の女』(映画)を思い浮かべた。それだけだと何が怖いのかという感じだが、砂によって侵され操られる人物たちの不気味さを例のバグった文章で描いているのだ。怖い。 何より一つの理屈(理?)で動いている「ししりば」という存在はとても強力で、対峙する琴子さんも自爆覚悟で対峙するしかない。絶体絶命に思われたが、拍子抜けしてしまうほどの弱点がわかってからは一気に解決。 それでもあいかわらず「人間怖い」な部分もちゃんと描かれていて最後まで抜け目ない。 今回はかつて哲也とともに怪異に遭ってから覚醒した琴子さんと哲也がタッグを組んで「ししりば」と対決する。時系列的には「ぼぎわん」の前らしい。銀(犬)がちゃんと長生きできて良かった。

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2024/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【2024年37冊目】 砂、砂、砂――砂である。 砂自体はよくよく考えてみると恐ろしいものではない気がします。いやもちろん大量の砂に埋もれるとかは息ができなかったりする想像をしてしまって、怖いなぁとは思うんですけども、ぞくっとする怖さとは違う物理的な怖さというか。なんでもいっぱいあったら怖い気もするし。 本作はまさに砂が主人公と言ってもいいんじゃないかと思うほど、砂が大暴れするんですが、この砂の怖さを引き立てているのが、やっぱり人間の存在と、その書き方だなと。 読み始めた最初の方は「あ、これここでいったん怪異解決する感じかな」って思ったりしてたんですけど、全然しない〜〜むしろ終わりの始まりみたいな感じで本当の恐怖が始まるわけです。 なにが怖いって、それはもう家に住んでる人間ですね。操られていたにせよ、砂だらけの家で普通に生活して、いなくなったら代わり(他人)を補充して、それが当たり前のことだと笑いながら言ってるところを想像すると、も〜めちゃくちゃ怖かった。 解決してからもそれだけでは終わらない本当の人間の異常性まできっちり書かれてて、もう、わかりました、わかりました怖い!ってなりました。 家の怪異と言えば…と思っていたら三津田さんが解説でした。これはこの流れであれを読むしかない。もう全然覚えてない作品なんですが、怖かったことだけは覚えているあの作品を。

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2024/02/05

ざりざり。頭蓋骨の中で、砂が鳴る。 <砂>の怪異が起こる家。その正体とは!? ホラー&ミステリー 祓魔師・比嘉姉妹シリーズ第4弾。今回は琴子が活躍。琴子ライジング! 今回も構成の巧みさが際立ち、意表を突かれること間違いなし! <...

ざりざり。頭蓋骨の中で、砂が鳴る。 <砂>の怪異が起こる家。その正体とは!? ホラー&ミステリー 祓魔師・比嘉姉妹シリーズ第4弾。今回は琴子が活躍。琴子ライジング! 今回も構成の巧みさが際立ち、意表を突かれること間違いなし! <砂>の怪異が起こる家に因縁がある者たち。 2組のストーリーラインが<砂の家>を中心に、別々に走っている。 やがてクライマックスに向けて、その2本のラインが重なる瞬間を迎える———。 それに気づいたときには、はやくはやくとページを繰る指が止まらなくなっていた。 云うなれば「悟空ーっ、早く来てくれー!」(クリリン)状態。 しかし、なにか、おかしい。。。まさか、うそだろ・・・。 裏切りに唖然とさせられ、真のクライマックスは怒涛のごとく、興奮は最高潮に。 このシリーズは毎度、伏線の回収とラストバトルに虜にさせられる。 にしても、今回の終わり方はエグい・・・・。 ※時系列は『ししりば』『ぼぎわん』『ずうのめ』になる。(『などらき』は短編集なので除外)。

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2024/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ししりば=家の守り神 その守り神が何らかのバグを起こしちゃったってことかな。 その家のおばあちゃんが老衰で亡くなったことを、「大変だ!家族に欠員が出た」と解釈し、どこからか年齢の近い老婆をさらってくる。 妊娠してる奥さんが亡くなれば、夫はとりあえず近場にいた女性を強姦して妊娠させる。そして女性は「ワタシハコノ家ノオクサン」と洗脳されて、当たり前のように夫婦生活を送りだす。 全てししりばの脳内操作のせいで、その家に住む人間が狂ってしまう。 そんなバグった守り神のせいで殺人事件まで起きてしまったこの事故物件から、ししりばを退治しようよってお話。 ホラー小説として恐怖を堪能したらいいと思う。

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2023/12/20

琴子さんの過去がわかるね! 読んでるこっちが喉がイガイガしてくるような砂にまつわるお話だった。 2者の目線で描かれるけど時系列がわからないからもどかしかった!やっぱホラーなオチで終わるのか〜、、不気味だったけど怖さはぼぎわんやずうのめのが怖かったかな

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2023/12/01

家の怪異=幽霊、とは限らない。もっと壮大な話で惹きつけられた。神様の概念が変わった。 あと、待望の琴子メイン回で嬉しかった。

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2023/10/23

生理的なおぞましさでいうとぼぎわん、ずうのめより上かも。これまでの長篇2作は人間が結果的に悪意のある超常的存在を招き寄せていたが、今回はその存在そのものがはじめからその場にいて人間をおかしくしてしまう。そのおかしさが気持ち悪い。最後には橋口家や果歩のその後のエピソードで人間自体の...

生理的なおぞましさでいうとぼぎわん、ずうのめより上かも。これまでの長篇2作は人間が結果的に悪意のある超常的存在を招き寄せていたが、今回はその存在そのものがはじめからその場にいて人間をおかしくしてしまう。そのおかしさが気持ち悪い。最後には橋口家や果歩のその後のエピソードで人間自体の嫌らしさまでもぶっこんでくる。その分、読後にやや嫌悪感を抱いてしまった。

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