1,800円以上の注文で送料無料

2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』完全読本 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/02/09

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』は2020年2月2日、第三回「美濃の国」を放送した。麻薬取締法違反容疑の沢尻エリカさんに代わって川口春奈さんが演じる帰蝶が本格的に登場する。 第二話の帰蝶は無自覚な夫に代わって必死に命乞いをする苦労人であったが、第三話は我がまま姫である。川口さんの帰...

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』は2020年2月2日、第三回「美濃の国」を放送した。麻薬取締法違反容疑の沢尻エリカさんに代わって川口春奈さんが演じる帰蝶が本格的に登場する。 第二話の帰蝶は無自覚な夫に代わって必死に命乞いをする苦労人であったが、第三話は我がまま姫である。川口さんの帰蝶ははまっていて、最初から川口さんで良いくらいに思っているが、沢尻さんが当初の配役であった理由は、我がまま姫にあるだろう。 沢尻さんの逮捕時点で第十話くらいまで収録済みという話であった。収録済み分は沢尻さんのままで放送を求める声があったが、そのまま放映したら、薬物でラリって暴君になったと見られるだろう。それ故に撮り直しは正解である。 斎藤道三と義龍の親子の対立の芽が描かれる。これは感情的な親子喧嘩と描かれがちであるが、大塚家具の経営紛争のように美濃国の方針をめぐる対決である。 もはや旧来の守護の権威で国を治めることはできない。しかし、道三のように力だけで治めることもできない。これは昭和の日本的経営が通用する時代ではないが、方でブラック企業のようなステークホルダーを無視した強引な経営も許されないと現代にも重なる。

Posted byブクログ