古代ローマ名将列伝 の商品レビュー

エイドリアン・ゴールズワーシー(著者),阪本浩(訳者)

2020/03/10

イギリスのローマ史専門家による15名の将軍たちの話。
ファビウスとマルケッルス、スキピオ・アフリカヌス、パウルス、スキピオ・アエミリアヌス、ガイウス・マリウス、セルトリウス、大ポンペイウス、カエサル、ゲルマニクス、コルブロ、ティトゥス、トラヤヌス、ユリアヌス、ベリサリウスと、第二次ポエニ戦争からビザンツ帝国の時代まで。教訓を導き出してリーダーシップとは、とかやるのではなく、史料から事実と思われることを淡々と記述している。それでいて当時の戦争でも現在の戦争でも変わらない統率の原理があるんだろうなと思わされる。
ちなみにこれを読んでローマがどのように帝政に移り、東西に分裂し、衰退し、というのの大枠を知ることができた。塩野さんのローマ人の物語シリーズとか前もって全部読んでたらもっと理解が深まったかも。