出エジプト記 の商品レビュー

橋爪大三郎(著者)

2024/11/17

・モーセが山から降りてくるとき、証書の石板が二枚、手にあった。モーセは、ヤハウェと話しているあいだに、自分の顔の皮膚が光り輝いているのを知らなかった。アロンとイスラエルの子らは、それを見て、モーセに近づくのを恐れた。
「顔の皮膚が光り輝く」の部分を、ウルガタ訳(ヒエロニムス訳とされるラテン語聖書)は間違えて、「角が生える」と訳した。そのため、たとえばミケランジェロのモーセ像には、角が生えている。

2023/01/16

旧約聖書の中でも有名な出エジプト記を、分かりやすく解説してくれているが、それでもスッキリ分かるということはないので、整理しつつ徐々に理解を深めていくしかない。
それでも、イエスやモーセが実在したのかなど、結構踏み込んだところまで言及していて興味深い一冊。

2020/09/05

旧約聖書で創成期に続く「出エジプト記」。その内容を、聖書を傍らに置き、順を追って解説されています。重要な箇所は共に読みながら、そこがどのように重要なのかの意味が分かるように、読んで解説という形で進め、途中途中コラムを入れることで理解が進むようになっています。
ここで重要な登場人物であるモーセについて、聖書が訴えたい真の人物像を理解することができます。彼がどのような出自で、どのような行動をして、そして他の預言者とどのように違うのか。モーセという人物が特別であることが、重要なポイントであることを理解すること。著者からの「出エジプト記」の読み方入門といえるものです。

2020/02/27

旧約聖書の創世記につづく出エジプト記について説明したもの。神ヤハウェ、預言者モーセ、十戒の説明など。