燃える地の果てに(下) の商品レビュー
過去にあった事実を元に 1998年に書かれた小説が、その13年後、日本でそれ以上の惨事が起こった。真実は小説より奇なり。 ラストに驚きの展開が、これでもかと明らかになる。極上のエンターテイメントだが、20代に読んだ「カディスの赤い星」の時間を忘れて読み耽った没頭感や高揚感は感じな...
過去にあった事実を元に 1998年に書かれた小説が、その13年後、日本でそれ以上の惨事が起こった。真実は小説より奇なり。 ラストに驚きの展開が、これでもかと明らかになる。極上のエンターテイメントだが、20代に読んだ「カディスの赤い星」の時間を忘れて読み耽った没頭感や高揚感は感じなかった。これは歳を重ねて集中力が続かない影響か?!
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ギター製作家・ビエントを捜し、スペインの村パロマレスを訪ねた古城。村の沖合では米軍機が搭載していた核爆弾が行方不明になる事故が。30年後、再びパロマレスへ向かうが…。
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ギタリストとギター製作者の友情が、30年の時を経て生き別れた母娘を再会に導く。という甘い感動の物語ではなかった。してやられた。 米軍機の事故が、静かな村に引き起こした騒乱。消えた核爆弾の行方と、放射能汚染の恐怖。隠蔽を目論む米軍、その失墜を画策するスパイ。盛り沢山の展開の中、ゆっくり丁寧に作られていくギターにも、大きな秘密が隠されていたなんて。 どこまでも楽しませてくれる作品。
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これぞ叙述トリック!といっても過言ではないくらい面白かったです。 実際にあった事件を基にしっかりとトリックが作られており、完全に騙されました。 想像していたよりも堅苦しい感じもなく、いい感じに読み進められました。 ただ外人の名前が覚えられないプラスアメリカ人スペイン人がたくさん出てくるので登場人物を覚えるのに苦戦しました笑
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スペイン+ギターで、逢坂作品の真骨頂ネタ。 偶然でしょうが、作品世界の一部が、なんだか今のご時世と・・・。
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