できない相談 の商品レビュー

森絵都(著者)

2021/02/25

タイトル通りに、「できない相談」が一本芯として通ったショートストーリー。目次を見て短編の多さに驚いたけど、さくさく読めてあっという間に読了。情景が思い浮かぶような身近なストーリーに思わずくすりとなる話も。
個人的なベスト3は、世界一平凡な説教、タクシードライバー、こっちの身。

2020/11/30

数十章の短編集、日常の事を思い浮かべてしまう、エッセイみたいな感じの内容、こだわりを譲れなくて事が起きてしまう。ウケたり苦笑してみたり出来たけど、それも数編しかなかったなあ………

2021/06/30

面白かった。「あるある！」心で相槌をうちながらニヤニヤしながら読み進めました。前に読んだ森さんの小説がいまいちピンと来なかったのですが、この本では森節を堪能できました。

2020/11/12

この本なら気張らないでも読めるかな？と手に取りました。

重い話を読む気分では無く、森先生のショートなら打ってつけではないかと思ったのです。

しかしながら、話のテンポも良く着眼点も素晴らしいのですが、全体的にスッキリしない読後感の話が多いため、今の気分には合っていなかったなと感じています。

森先生が好きすぎて、ハードルを上げていた面もあるのかもしれません。あと、違う精神状態の時に読んだら感想も変わる予感もしています。

2020/11/11

WEBで気が向いた時に読むなら悪くないかもしれないが、そのまままとめて本にしても読めるものではない。いかに森さん作品でも。出版社の驕りと怠慢ぶりに怒りを覚える！

2020/10/21

日常のあるある話って感じ。 個人的にはショートショートはあまり好きではないがこれは結構面白かったし飽きが来なかった。 ただ、時間を割いてまで読む価値があるかはちょっと疑問。 空いた時間の暇つぶし程度なら丁度良いかも。 作者のセンスが光る娯楽本。

2020/10/16

バカバカしい様だが本人は到って本気。ささやかだからこそ声高く言えない本音。深い内容をコミカルに描いてる。ウンウンと肯いたり膝を叩いて笑ったり、全編ショートショートだからお茶を沸かしてる間にも一編読める気軽さ。元気を沢山貰った。

2021/03/11

面白過ぎるよ、森絵都さん、、、
絵都さんの長編はいくつも読んできたけれど
こんな変化球が隠されていたとは。

そうそうなのよ、、、、鮨くらい好きに食べさせろとか、芸能人の不倫にいちいち騒ぐんじゃねぇとか、
PCのくせに勝手に自動更新するな(笑)とか
どうでもいいことだからこそ、気にせずにはいられない出来事が世の中には山ほどある。
もしかしたら自分しか感じていないのでは?
と思っていた小さな違和感が、共有され
急にスポットライトを浴びた感じの短編の数々。
どれをとっても飛び切り面白い。
おすすめです。

2020/10/01

＊ひとがなんと言おうと、わたしはそれを我慢しない。日常の小さな抵抗の物語。人生って、こんなものから成り立っている。そんな気分になる極上の小説集＊

これ、最高に可笑しいです♡

ひとがなんと言おうと、譲れないし、我慢できない。他人から見たら、ホントどうでもいいし、呆れられちゃうこともあるけども。いいじゃない、小さな抵抗くらいしたってさ。そういう小さなことの積み重ねこそ、私の人生そのものなんだからさ。

って呟きが、全編通して聞こえちゃいます。シニカルでシュールでさもなくて、とってもキュートで愛おしい呟き。かなりのショートショートなので、ばっと開いたところを気軽に眺めて、明日も頑張ろうって思う。いろいろな意味で、可愛らしい本でした。

2020/09/28

ショートショート。
エピソードによっては、ジンとくるものがあったり、ホッコリと暖かい気持ちになったりするものもありましたが、基本的な後味は「やや悪目」。
たしかに、「この手の譲れなさ」はあるよな、と共感できるエピソードばかりではあるものの、(特に仕事帰りなど、疲れのある時に読むと)自身の狭量さを見せつけられるようで、げんなりしてしまった部分もあります。
傍から見て、軽く笑い飛ばせれば良かったのでしょうが、なんとも。