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THIS IS JAPAN ―英国保育士が見た日本― の商品レビュー

3.9

68件のお客様レビュー

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2023/01/21

日本の保育問題が思ってた以上に深刻であることを知った。 現状ある問題点をもっとマクロの視点で考えていきたいと思った。

Posted byブクログ

2022/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話の内容が保育士関連は思っていたより少なく英国の政治内容が多く、無知の私にはとても難しく読み進めることがとても難しかったのが正直な気持ち。 しかし、英国での貧富の差。区別がはっきりと土地により分かれており所得による教育への差別は日本よりも差があることを知った。  イギリスは福祉面がとても手厚いと思っていた。 日本所得が高い家庭、低い家庭が同じ施設で育ち同じ保育、教育を受けている。しかし、イギリスでは生活区域自体がきっぱり分かれているのだとか。 また、人権が軸に話が進められ、人権運動について英国と日本の違いなど語られていた。 ゆっくり読み進め長い間ストップしていため内容がおぼろげになっておりこの本からの気づきはたくさんあったはずなのに忘れてしまった。 とても残念。 勉強してもう一度読んだらまた違う面白さがあるはずだがなんせ難しかった。。 ブレンディさんの「僕はイエローでホワイトで時々ブルー」を次は読む。たのしみだ!

Posted byブクログ

2022/11/09

イギリスのように階級が完全に分断され決して交わることのない社会と、日本のように階層は存在しているけれど、何となく混在している社会。日本のこの状況が悪いことではないけれど、その中の貧困を見えづらく助けを求めにくくしているのかも知れない。今の日本は自ら助けを求める人、情報にたどり着け...

イギリスのように階級が完全に分断され決して交わることのない社会と、日本のように階層は存在しているけれど、何となく混在している社会。日本のこの状況が悪いことではないけれど、その中の貧困を見えづらく助けを求めにくくしているのかも知れない。今の日本は自ら助けを求める人、情報にたどり着ける人しか救おうとはしていないの。ケン・ローチ監督の映画を見ると日本も同じ状況だと感じる。

Posted byブクログ

2022/09/02

ブレイディさんの本を読むのは4冊目。 4冊目にしてようやく、彼女が言う「地べた」即ち庶民の暮らしから、政治や社会問題をどう見るべきかが形となって見えてきました。 本書でも書かれていますが、日本の政治はどこか遠いところで起きているような感じがして、自分の日々の暮らしと繋がっている...

ブレイディさんの本を読むのは4冊目。 4冊目にしてようやく、彼女が言う「地べた」即ち庶民の暮らしから、政治や社会問題をどう見るべきかが形となって見えてきました。 本書でも書かれていますが、日本の政治はどこか遠いところで起きているような感じがして、自分の日々の暮らしと繋がっている部分がとても少なく感じます。 それは日本人の気質のせいでもあるけれど政治家がそれを狙っているのも理由の1つ。 であれば、そこはメディアに頑張ってもらわなければ。 もちろん私自身のニュースの選び方も変わっていかなければならないと感じ入りました。 久しぶりに1ヶ月ほど日本に滞在することになった著者が、様々な草の根の活動家を取材し、イギリスのグラスルーツと比較することで見えてくるもの。 それは貧困であり、保育の課題であり、人権であり… 彼女のものの書き方で好きなのは、客観的な問題点はしっかりと指摘するものの、どちらか(誰か)の立場に肩入れしすぎず、これが良いとかこうしたら良いというような事を書かないところ。 取材対象との距離感も絶妙で、彼女の言葉選びのセンスと相まって、なかなかヘビーな問題を取り上げているのに、湿度のない文章となっています。 自分の関心の持てるテーマを、自分好みの文体で書ける人に出会えたのは幸運。 引き続き、彼女の著書を読み、学び、考えていきたいと思います。 2021年30冊目。

Posted byブクログ

2022/08/03

保育、福祉は「良いヒト」が「自発的に」志すもの、と思っていた自分を発見した。これもとても大切な本。 労働者/人権/Grass Routs... 「人権」に対する違和感が言語化されている。私はプロテスタントの学校に通っていたのでそれが「天与のもの」である、ということは知っている。 ...

保育、福祉は「良いヒト」が「自発的に」志すもの、と思っていた自分を発見した。これもとても大切な本。 労働者/人権/Grass Routs... 「人権」に対する違和感が言語化されている。私はプロテスタントの学校に通っていたのでそれが「天与のもの」である、ということは知っている。 日本は仏教とか神道がベースの国だからその考えが根付きづらいのかな?要考察です。

Posted byブクログ

2022/07/09

ほんとに頑なに一貫して「日本は○○だけどイギリスは○○、だから日本ってダメだよね、遅れてるよね」の一点張りで中盤あたりで辟易してきた。 元々劣等感の強い人で、イギリスへ行った事によって偏った優越感を持って日本人を見るとやたらマウントを取りたがる変なおばさんにしか見えなかった。 例...

ほんとに頑なに一貫して「日本は○○だけどイギリスは○○、だから日本ってダメだよね、遅れてるよね」の一点張りで中盤あたりで辟易してきた。 元々劣等感の強い人で、イギリスへ行った事によって偏った優越感を持って日本人を見るとやたらマウントを取りたがる変なおばさんにしか見えなかった。 例えば池上さんなんかは双方の立場を客観的に捉えた上で最後に個人的な意見として主観を述べるので読む方も納得感があるのだがブレイディ氏にはそれが全く無かった。 もう少し広い視点が欲しかったな。

Posted byブクログ

2022/07/11

この本が図書館で目に入り、「ぼくはイエローで・・・」がよかったので借りてみました。 「ぼくはイエローで・・・」よりも難しく、読むのにちょっと苦労しました。 日本の貧困について、今まで全く見えていなかった世界がこの本に書かれていて衝撃的だった。貧困と人権が結びついていない、とか...

この本が図書館で目に入り、「ぼくはイエローで・・・」がよかったので借りてみました。 「ぼくはイエローで・・・」よりも難しく、読むのにちょっと苦労しました。 日本の貧困について、今まで全く見えていなかった世界がこの本に書かれていて衝撃的だった。貧困と人権が結びついていない、とか、「一億総中流社会」という概念の刷り込みが、日本の貧困を見えなくしてしまっている、といった意見にはなるほどと思いました。

Posted byブクログ

2022/07/09

日本で仕事に追われ、忙しく暮らしていると、こんな現状があることに、なかなか気づくことができませんでした。貧困、政治、人権、どれも知っていると思っていたことですが、目を向けていなかった現実を突きつけられて、膜が1枚剥がれた感じがします。特に人権に対する日本と他国の捉え方の違いについ...

日本で仕事に追われ、忙しく暮らしていると、こんな現状があることに、なかなか気づくことができませんでした。貧困、政治、人権、どれも知っていると思っていたことですが、目を向けていなかった現実を突きつけられて、膜が1枚剥がれた感じがします。特に人権に対する日本と他国の捉え方の違いについては、とても深い示唆に富んでいます。

Posted byブクログ

2022/06/26

参議院選挙の前に読了して良かったと思います。「一億総中流意識」に取り込まれているわが身を、しみじみと感じた。我々を取り囲んでいるメディアからは得られない、手ごたえを持った視点にゆさぶられたと思う。戦争とするということが、どのように街を破壊してゆくのか、毎日確認させられることに、耐...

参議院選挙の前に読了して良かったと思います。「一億総中流意識」に取り込まれているわが身を、しみじみと感じた。我々を取り囲んでいるメディアからは得られない、手ごたえを持った視点にゆさぶられたと思う。戦争とするということが、どのように街を破壊してゆくのか、毎日確認させられることに、耐えられなくなる。戦争を起こす者たちに、それなりのリスクを与えることは可能なのか。そういう視線を与えてくれた、読書体験でした。

Posted byブクログ

2022/06/02

英国の労働運動の歴史から、日本の労働運動に欠けているものは何か考察されている。「労働組合とは何か」にも述べられていたが、別の団体同士が理解し合いユナイトすることで、すべての人々の権利へと裾野を広げることが重要である。 また、貧困を作り出す政治や経済システムそれ自体を人権課題と捉...

英国の労働運動の歴史から、日本の労働運動に欠けているものは何か考察されている。「労働組合とは何か」にも述べられていたが、別の団体同士が理解し合いユナイトすることで、すべての人々の権利へと裾野を広げることが重要である。 また、貧困を作り出す政治や経済システムそれ自体を人権課題と捉えることで、より人権を身近なもの、人のリソースがすべて無くなった後でも残るものとして考えやすくなるのではないか。

Posted byブクログ