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古くてあたらしい仕事 の商品レビュー

4.5

57件のお客様レビュー

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2024/07/21

出版社を始めるまでの経緯から実際に出版した本の話しなどが書かれているのだけど、心地良い文章で、小説のようなひとつの物語のように語られている。

Posted byブクログ

2024/06/27

あくまで個人的ですが。今年読んだ本では私的ベストワン候補。 まず文章がいつどんな時に読み出しても、すうーっとしっくりくる。そして内容もしっくりくる。エッセー内に出てくる、本屋好きやその他の愛好が私と同類のにおいがプンプン。それゆえにか、しっくりくるものの考え方、捉え方それぞれが読...

あくまで個人的ですが。今年読んだ本では私的ベストワン候補。 まず文章がいつどんな時に読み出しても、すうーっとしっくりくる。そして内容もしっくりくる。エッセー内に出てくる、本屋好きやその他の愛好が私と同類のにおいがプンプン。それゆえにか、しっくりくるものの考え方、捉え方それぞれが読んでいて「うんうん」や「なるほど!」と思えることが多すぎて感銘を受けました。

Posted byブクログ

2024/06/23

一文一文が丁寧に書かれている、というのがこの本に対する一番の印象だ。著者は同じ丁寧さで出版にあたっているのだろう、そういう見方からだと仕事論とも言える一冊になる。 例えば出版社を立ち上げた当時、著者は年間販売部数2,500部を目安とした。これは、1部540円(1部辺り平均単価2...

一文一文が丁寧に書かれている、というのがこの本に対する一番の印象だ。著者は同じ丁寧さで出版にあたっているのだろう、そういう見方からだと仕事論とも言える一冊になる。 例えば出版社を立ち上げた当時、著者は年間販売部数2,500部を目安とした。これは、1部540円(1部辺り平均単価2,200円×営業利益率24%[1人出版社なので売上高総利益率もそれに近いだろう]=540円)×2,500部=135万円÷12ヶ月=11万円強/月、毎月11万円強あれば自分1人食べて行ける、という目算からなのだろう。こういう地に足の着いた人の文章は信用して読む事が出来る。 著者はこの一冊に2年を費やした。勿論経営をしながらの日々なので全てを注力した訳ではないが、しかしこれには著者の少なくとも2年間が詰まっている。どのページを開けてもそこから読み進められる、濃厚な一冊になっている。 喜久屋書店阿倍野店にて購入。

Posted byブクログ

2024/05/14

良い意味で真面目で、とても魅力的な方だなと感じた。 教科書の営業も出版社の起業もその後も、信念を持ってやっておられる。 また、その中で関わる方に尊敬と愛情を持って接しておられる。 そしてなんとなくやさしさをほわんと感じるような文章で、読みながら自分の周りの大切な人にも思いを馳せ...

良い意味で真面目で、とても魅力的な方だなと感じた。 教科書の営業も出版社の起業もその後も、信念を持ってやっておられる。 また、その中で関わる方に尊敬と愛情を持って接しておられる。 そしてなんとなくやさしさをほわんと感じるような文章で、読みながら自分の周りの大切な人にも思いを馳せてしまった。 仕事や子育てのモチベーションが上がった。 なんのために、誰のために、自分はどうしたいのか。 それらを考えながら日々生活したいと、強く感じた。

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2024/02/18

文章教室の最後の課題を仕上げるために、読もうと思った。島田さんの文章はすごい。するすると読める。そして目を留めようと思えば、気に入った一文にぴたりとピントが合う。ドトールでいつもと違う席に座って泣きそうになりながらも読めた。家のユニットバスで髪を黒く染めるための30分の待ち時間の...

文章教室の最後の課題を仕上げるために、読もうと思った。島田さんの文章はすごい。するすると読める。そして目を留めようと思えば、気に入った一文にぴたりとピントが合う。ドトールでいつもと違う席に座って泣きそうになりながらも読めた。家のユニットバスで髪を黒く染めるための30分の待ち時間の間に読んだ。そして今読み終わった。何を書けばよいか少し分かった気がする。ありがとうございます。

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2023/12/08

心に染みるわー。セレクト出版社を立ち上げて事業主として暮らしている筆者のこれまでとこれからが語られる。街に小さな本屋さんがあって、くつろげる喫茶店があって、八百屋さんやお魚屋さんで買い物をする、みたいな、かって、子どもの頃の近所の光景が思い出される。本を作る、本を売る、本を買う、...

心に染みるわー。セレクト出版社を立ち上げて事業主として暮らしている筆者のこれまでとこれからが語られる。街に小さな本屋さんがあって、くつろげる喫茶店があって、八百屋さんやお魚屋さんで買い物をする、みたいな、かって、子どもの頃の近所の光景が思い出される。本を作る、本を売る、本を買う、本を読む、ということの根源的な営みについて、心の奥の方で考えてしまった。

Posted byブクログ

2023/10/02

自分にはなんの仕事ができるのか 他の人と同じように働けるのか なんの仕事だったら続けられるのか 私は時たまこのような問題に直面する 本を読んだだけでは何も変わらないかもしれない その瞬間気持ちが動いてでもそれだけかもしれない それでも読む前と読んだあとでは 私自身、あなた自...

自分にはなんの仕事ができるのか 他の人と同じように働けるのか なんの仕事だったら続けられるのか 私は時たまこのような問題に直面する 本を読んだだけでは何も変わらないかもしれない その瞬間気持ちが動いてでもそれだけかもしれない それでも読む前と読んだあとでは 私自身、あなた自身に変化が起きている 意識できる部分だけでなく無意識の部分の変化や ずっと時間が経ったあとにくる変化かもしれない 私はずっと何かしたいけど何ができるかわからない 自分のキャリアをどう作っていったらいいのかわからない ひいては自分の人生をどう生きていけばいいのかわからない という問題が頭の中にあった みんな迷いながらも自分の道を歩いているように見える そんな焦りの気持ちをこの本はそっと いったん立ち止まって考えるきっかけを与えてくれる そもそも仕事とはどういうものなのかと振り返り、 会社員になれなくても いち個人として実際に仕事を創り生きている人の話は 確実に私たちの背中を押してくれるだろう

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2023/08/06

こんなに丁寧に、思慮深く、尊敬の念を持って、本や読書人、本屋さんと向き合う人がいたなんて。キリがなく追われてばかりの仕事、インターネットからあふれる情報、そんなものとは無縁な時間が、この本、島田さんの周りに流れているのだろうか。

Posted byブクログ

2023/07/09

あしたから出版社 を先に読んで、2冊目。 何の涙かわからないけどよく泣いた。 人に必要とされること。それは大人数にではなくて、わたしの個人的な周りの人たち、に必要とされることが仕事なんやと思えた。 あと、島田さんの本や作家さんやその周りの人をリスペクトする気持ちや、自分や周り...

あしたから出版社 を先に読んで、2冊目。 何の涙かわからないけどよく泣いた。 人に必要とされること。それは大人数にではなくて、わたしの個人的な周りの人たち、に必要とされることが仕事なんやと思えた。 あと、島田さんの本や作家さんやその周りの人をリスペクトする気持ちや、自分や周りの人を「かけがえのない人」と書いて大切にする気持ちが本当に伝わってきて、 わたしは、ご飯行ったりお喋りしたりで人と一緒に過ごす時間って有り難くて大切でかけがえのないものなんやと思い出すことができた

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2023/06/28

吉祥寺でひとり出版社「夏葉社」をはじめて 10 年。作家志望だった著者は、幼いころから兄弟のように仲良くしていた従兄を事故で亡くしたこと機に転職活動をはじめるも、50社連続不採用。33歳で夏葉社を起業した。編集未経験からの手探りの本づくりの日々、苦手な営業をとおして肌で触れた書店...

吉祥寺でひとり出版社「夏葉社」をはじめて 10 年。作家志望だった著者は、幼いころから兄弟のように仲良くしていた従兄を事故で亡くしたこと機に転職活動をはじめるも、50社連続不採用。33歳で夏葉社を起業した。編集未経験からの手探りの本づくりの日々、苦手な営業をとおして肌で触れた書店の現場。本づくりをともにしてきた和田誠さん、庄野潤三さんの本をめぐる庄野家のひとびととの交流。たったひとりですべてやる、 小さな仕事だからできること。大量生産、大量消費以前のやり方を現代によみがえらせる、ひとり出版社「夏葉社」の10年が伝える、働き方と本の未来。 和田誠さんや庄野潤三さんのご家族との交流が印象に残る。

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