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かか の商品レビュー

3.7

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    82

  3. 3つ

    60

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    6

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2023/03/21

 独特の言葉使いが、慣れなかったが、逆に物語の中にどっぷり入り込めた。 かかのせいで不登校、浪人になったうーちゃん。19歳の女性の痛みが、伝わってくる。SNSの世界の描写もリアル。 かかが憎いが、本当に好きなんだなと思った。

Posted byブクログ

2023/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

逆行する形で読んだから荒削りな感じは受けた。一つ一つのシーンの意味が取れなかったりとか。でももしかしたら作者の描きたいものが一番ダイレクトに出ているのか? トランスジェンダー、みたいな感想も目にしたんですけどそうなんですか?千手観音のシーンからなんだろうけど私はあのシーンよくわからなくて、そして私は単に人間嫌悪からの性嫌悪だと捉えた。自分がそうだから。 一番うわ〜と思ったのは、うーちゃんがとととかかを結びつけてしまった、といううーちゃんの「思想」。 ここでいう「うーちゃん」は生物学的な生命としてのうーちゃんではなくて「子ども」という概念。「子どもができる」という事象が世界にあるせいで、かかはとと(クズ)と結びついてしまう。ババもかかを苦しめる。自分がかかの親ならかかを救えたのに。 ところで3作読んで、主人公が閉塞からの救いを他者に求めるのは「推し、燃ゆ」だけ。しかもそれも最終的にはうまくいかない。 自分に、家族に問題を抱えながら他者に救われることができない。不器用すぎて、救われることができない。そういう存在は、この社会には結構いる。

Posted byブクログ

2023/02/26

解説あってよかった、ありがとうございます。確かに、もはや魔力。生々しかったけど、小説母性でも感じたように母と娘というのはこういう面があるよねぇ。かか弁も言うほど読み辛くはなかったな!

Posted byブクログ

2023/02/19

読みにくい幼い文体。 母親からの愛情に渇き切った女が、何人も出てくる。 悲しくて苦しいが、逃げ場がない。 実は、愛してくれる人は近くにいる。 でも、そんな人たちの愛は、母親の愛には及ばないのだ。 女という性に嫌悪し葛藤を抱くが、女は誰かの神様になれるのだということにも無意識のうち...

読みにくい幼い文体。 母親からの愛情に渇き切った女が、何人も出てくる。 悲しくて苦しいが、逃げ場がない。 実は、愛してくれる人は近くにいる。 でも、そんな人たちの愛は、母親の愛には及ばないのだ。 女という性に嫌悪し葛藤を抱くが、女は誰かの神様になれるのだということにも無意識のうちに気づいている。 荒ぶる神にも、慈しむ神にもなれる。 心から愛する母を自分が産み、大切に愛して育ててあげたい。 そうしたら、母をこんな辛い目にあわないようにしてあげられるのに。 今は、自分の愛では母を救えない。 なんという切ない悲鳴だろう、と思う。 子どもが「母親」に愛されるということが、どれほど大きな意味をもつか。ということを考えさせられる1冊だった。 いろいろ感じたことはあったが、なかなか全てを書きだすことができず、モヤモヤする。

Posted byブクログ

2023/01/28

冒頭の生理を金魚に喩えるところがなんか凄い。 雰囲気は「漁港の肉子ちゃん」に似ている感じ。 とにかく読みにくい。 自分は好きでは無い。つまらない。 あくまで「自分は」が前提です。

Posted byブクログ

2022/12/23

子は親を選べない。 かかは親から貰うはずだった愛情を、自身の子であるうーちゃんから受けようとする。 うーちゃんの心の拠り所はSNSだけ。 読んでいて辛かった。胃が痛い。 初めはうーちゃんをHUNTER × HUNTERのコムギに置き換えて読んでいたが、読み進めていくうちに全然違う...

子は親を選べない。 かかは親から貰うはずだった愛情を、自身の子であるうーちゃんから受けようとする。 うーちゃんの心の拠り所はSNSだけ。 読んでいて辛かった。胃が痛い。 初めはうーちゃんをHUNTER × HUNTERのコムギに置き換えて読んでいたが、読み進めていくうちに全然違うことに気づいた。

Posted byブクログ

2022/11/26

少し難しかった。 たぶん方言が上手く読めなかったので。 とはいえ、物語の抑揚だったりインパクトだったりは感じられてすごくよかった。

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2022/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 これは「押し、燃ゆ」より先に書かれたのですよね。「くるまの娘」につながるのは、こっちの方ですね。  若干二十歳にして、この徹底した文体や感性を描き切る力に圧倒されます。いや、若いがゆえに書けるのか。若いときのエネルギーってこんなにすさまじかったのかと思い知らされます。  もがき苦しむさまを吐き出さざるを得なかったのでしょうね。ここまで昇華できる力に、希望を見いだせた気がします。

Posted byブクログ

2022/10/26

暫くは独特な訛りでなかなか入り込めず読むのを何度も中断しようとしたけど、終わりに近づくにつれ引き込まれていった。 母と娘の共依存。理解はできないが面白かった。

Posted byブクログ

2022/10/21

文体がはじめすごく読みにくかったけど慣れていく。というより文体により主人公やその周りの人たちの情景が浮かびやすくなった。 毒親の話で、正直キツイ。早く逃げてほしいと思う一方、やっぱり子供は親を愛してしまうのだなと。 長澤まさみ主演のMOTHERにも似た気持ちになる

Posted byブクログ