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しらふで生きる の商品レビュー

3.6

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2024/08/20

2.5 何故酒をやめたかのエッセイ。前半はなんのこっちゃでわかりにくい。後半は、禁酒のメリット。1年禁酒はチャレンジしたことはあるが、今は節酒の日々。それもあまり上手くいってない。残りの人生のお酒との付き合い方を考える本。

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2024/03/26

いつもながら面白い。 冊子の紙が厚めでざらざらしていて気になった。 すぐに慣れるかと思ったが結局読了まで好きになれなかった。文庫版に買い直したいくらいだ。

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2024/02/23

なぜ酒をやめることにしたのかが今ひとつ読み取れなかったけど、飲まないようになった作者のいう利得という点からタイトル回収できました。 好みの分かれる文章ですが、読み手がのってくると面白い文章だと思います。

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2024/02/13

人は酒で不満を解消しようとするが、人生とはそもそも楽しいものではなく、その認識を改める事により不満は消え、これまで見えなかった物が見えてくる。それによって酒をやめる事ができる。と言う内容があらゆる語彙を用いて縦横無尽かつ自由奔放でリズミカルな天才的としか言いようのない文章で書かれ...

人は酒で不満を解消しようとするが、人生とはそもそも楽しいものではなく、その認識を改める事により不満は消え、これまで見えなかった物が見えてくる。それによって酒をやめる事ができる。と言う内容があらゆる語彙を用いて縦横無尽かつ自由奔放でリズミカルな天才的としか言いようのない文章で書かれている。しかも笑えもするんだ。もはや内容よりも文章に圧倒されてしまった。俺が興味あったのはなぜこの人が酒をやめたのかだったのだけど、そこは酒をやめようと思った考えが国道に落ちて死んだなどとわけのわからん説明がされててさっぱり要領を得なかった。なぜこれを読んだかと言うと今俺も酒をやめていて3ヶ月飲んでいないから。俺の場合飲酒時の問題行動が常識やらアレやらで許容される限度をはるかに越してしまったのが原因なのでもう少し明確な理由があるし、不満を解消するために飲んでいたというのは必ずしもそうなのかなあ?楽しくて飲んでた気がするけどな?と思って読んでた。ただ自分はアホだと認識を改めると良い、という部分のエッセンスには共感した。まあそれはいいけどこの人の文章は中毒性があるので小説も読んでみようと思った。文章にあっさり影響を受けてしまいそうで、この感想もそんな書き方になってるかもしれない。

Posted byブクログ

2023/12/30

大酒飲みが酒をやめる。それは決意という分岐点ではなく、様々な思いが交錯する日々の葛藤、いや自問自答が認識改造を経て歩み続ける。生きてるうちにゴールはない。日々変貌する心身に最終形態は無い。スクラップアンドビルド、諸行無常なのだ。筆者町田康が導く啓発はこちらの想定外に引き込んでいく...

大酒飲みが酒をやめる。それは決意という分岐点ではなく、様々な思いが交錯する日々の葛藤、いや自問自答が認識改造を経て歩み続ける。生きてるうちにゴールはない。日々変貌する心身に最終形態は無い。スクラップアンドビルド、諸行無常なのだ。筆者町田康が導く啓発はこちらの想定外に引き込んでいく。酒をやめるか否か、結論をうながすのではなく過程に主題が潜んでいる。やめてもやめなくても “自分はアホ” を肝に銘ずる。

Posted byブクログ

2023/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらず独特な町田さん節 面白すぎる が、途中、あれ、私、これ何読んでんの? とふとおもったり。 ただ面白いが、中身はない。いや悪い意味ではなく。 これ連載で読んだ方が面白いかも 一気に一冊で読むとちょと食傷気味となる けど、ラストにかけての怒涛の展開はやはり面白すぎ ははは、私は普通、普通のあほであるーー

Posted byブクログ

2023/03/05

昔、『パンク侍、斬られて候』を途中で挫折してしまった著者。 今回も全ての文章の面白みを理解はできてないんだけど、理解できたところだけでもかなり心にぶっ刺さった。 ・楽しいと感じている主体である自分が酩酊しているのだから、その楽しさ自体が確かなものではないため、楽しさと苦しさが釣...

昔、『パンク侍、斬られて候』を途中で挫折してしまった著者。 今回も全ての文章の面白みを理解はできてないんだけど、理解できたところだけでもかなり心にぶっ刺さった。 ・楽しいと感じている主体である自分が酩酊しているのだから、その楽しさ自体が確かなものではないため、楽しさと苦しさが釣り合わない。 ・幸福とはあくまで主観的なものであり歪曲して都合のいいように偽ることができる。「不当に奪われてきた権利を回復するために酒を飲む」と考えてしまうがそんな権利は元々なく、人間には幸福を追求する権利は認められているが、幸福になる権利を当然と認められているわけではない。 ・自分自身はあくまで「普通の人間」であり、普通、人生は楽しくない。「人生は楽しまなければならない」という強迫観念から逃れなければならない。楽しさは求めるものではなく不意に訪れるものであり、苦楽は均衡する。 ・自分を普通以下のアホ、と自己認識することは、自分を普通以上のかしこ、と認識することから生じる虚無・退廃から自らを救い、より多くの発見と驚き、そして学びをもたらす。この過程で得る最大のメリットは、些細なことに喜びを感じる感覚を取り戻すことができるという点にある。 ・他人と自分を比べることによって自分の価値を計ることの無意味を知る。 ・断酒に「非常時」はない。正月などというものは流れていく時間の任意の一点に過ぎず、特別な意味などなにもない。別に正月が酒を飲む理由にはならない。そして。人生というものは特に楽しいものではないので、酒を飲んで無理に楽しくする必要もないし、楽しくしないと世に後れを取るということもない。というか、逆にそんなこともわからないで、欺瞞の楽しみに現を抜かしていると、そのツケの支払に後日、苦しむことになる。 休みの前の日と飲み会でだけ酒を飲んでいて、時間と金の使い方とか翌日のコンディション的に無駄かなーと考え始めてたところだったのでめちゃくちゃ参考になった。 自分も「休日前だから」っていう冷静に考えれば特に理由にもならない免罪符を使ってたから、正月は非常時でもなんでもないってところは自戒も込めて深く納得した。 とりあえず宅飲みを控えることから始めたので、これからも手元に置いて意志折れそうなときに読み返していきたい。

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2022/12/10

あの「大酒飲み」の町田康が「しらふで生きる」なんて、よほどのことがあったのか、或いは健康問題か?などと(酒飲みの)私としては他人事じゃない感じで読み始めてみたら…そういうことか! おりしも、今はお酒が一番おいしい12月… 私のやめ時は…今?迷いは尽きない。

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2022/08/03

町田康を初めて読んだのは、もう20年位前だから、久々の文体に触れて懐かしい。INUというパンクバンドの町蔵が芥川賞を取った。ストーリーテラーとしての才能や哲学、批評家としてのセンスなどではない、流れるような落語調の語彙文体リズムを用いた独特の表現力故であり、携帯でメールをやり始め...

町田康を初めて読んだのは、もう20年位前だから、久々の文体に触れて懐かしい。INUというパンクバンドの町蔵が芥川賞を取った。ストーリーテラーとしての才能や哲学、批評家としてのセンスなどではない、流れるような落語調の語彙文体リズムを用いた独特の表現力故であり、携帯でメールをやり始めた頃に、その口調はある種のサブカル界のブームとして、我が仲間内は小範囲で流行ったものだ。そして、その口調は健在。私は早くもそのクドクドしたうねる物言いを思い出し始めている。 さて、酒を止めるという一世一代の大決断。それを女々しく理由を捏ねたり、哲学めいたり、恰も真理追求然としながら、その実、思考を回り道しては腰をかけ、あーだこーだと町田節でのらりくらり。もはやそれを楽しむ芸術作品であるから、それを楽しめない人がこの朗読に付き合って、一緒に断酒のフィロソフィーを考えるなど、人生の無駄時間。決意し、変わろうとする町田康にして、変わらない語りの切れ味は嬉しかった。そして癖になってこびりついたこの口調をどうにか取り払わねばと今本気で考えている。 細々とした雑念、繊細な感受性を麻痺させて、シンプルに生きる為に、酒に頼る。頼る、という表現が正しいのだろう。本著にも書かれているが、今の世の中、妙に周りの情報が溢れ過ぎていて、その一つ一つと自らを比較したり、正義感による指摘をまともに受けたりしていたら、精神が逝かれてしまう。酒に頼り、酒で麻痺して、酒で流すのだ。この最強のハックに対して、しらふという生き方。考えさせられる。

Posted byブクログ

2022/03/31

著者が如何にして飲酒を止めたか、という話を綴ったエッセイ。30年の間毎日飲んでいたのに、"突然"止めたくなっただけで断酒できる著者の意思の強さに圧倒された。酒を飲みながらこの本を読んでいる自分には、まだ縁がない話だと思った。

Posted byブクログ