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風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) の商品レビュー

4.1

162件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2020/11/28

風神雷神図は私も知っているくらい有名な作品。俵屋宗達の風神雷神図を下にして、尾形光琳や酒井抱一が同じく風神雷神図を描いたのも知っています。でもね、それら模写よりも、やっぱりオリジナルの俵屋宗達の作品が、一番力強いんですよねぇ。 この作品は、その生涯に不明な点の多い俵屋宗達を、不...

風神雷神図は私も知っているくらい有名な作品。俵屋宗達の風神雷神図を下にして、尾形光琳や酒井抱一が同じく風神雷神図を描いたのも知っています。でもね、それら模写よりも、やっぱりオリジナルの俵屋宗達の作品が、一番力強いんですよねぇ。 この作品は、その生涯に不明な点の多い俵屋宗達を、不明点が多いと言う事を逆手にとって、描いた作品。 のっけから、いきなり引き込まれました。ただし、上巻は、まだまだ序の口。下巻で一気に話が進むんでしょうね。

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2022/10/23

私自身も中学生の頃、画集では見ていたものの、京都の国立博物館で俵屋宗達の「風神雷神図」の実物を初めて見て、あのときの衝撃は半世紀以上経過したいまも忘れられないものとなった。それもあって、名のみ知る原田マハという作家の小説を手にとってみた。 上巻は、俵屋宗達と天正遣欧使節、それに織...

私自身も中学生の頃、画集では見ていたものの、京都の国立博物館で俵屋宗達の「風神雷神図」の実物を初めて見て、あのときの衝撃は半世紀以上経過したいまも忘れられないものとなった。それもあって、名のみ知る原田マハという作家の小説を手にとってみた。 上巻は、俵屋宗達と天正遣欧使節、それに織田信長を結びつけてプロットを作ったところで著者は小説にできると思ったのだろう。それに色んな人物を配して空想歴史物語を作り上げているが、歴史小説を多く知る読み手にはいささか度が過ぎるかもしれない。 難点は、説明的な繰り返しが多く煩わしいということ。調べてみたら、もとは連載小説だったことがわかり納得した。単行本化するにあたり、手を入れていないということ。

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2020/11/17

女性キュレーターのもとに、見てもらいたい絵画があると電話を受けた。それが風神雷神図屏風であった。俵屋宗達の話とか興味津々で一気に読めた。

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2020/11/15

・上巻の少年ジャンプ的冒険友情話しが、どう風神と雷神の顔や四肢や袋や紐の色や曲線に落とし込まれるか期待。 ・宗達の風神雷神は、わざと切れている。画面の周囲に無限の空間が広がっている。たった今目の前に現れた風神と雷神。出会い頭に驚いてるのか、待ち合わせしてこれから連れ立ってどこかに...

・上巻の少年ジャンプ的冒険友情話しが、どう風神と雷神の顔や四肢や袋や紐の色や曲線に落とし込まれるか期待。 ・宗達の風神雷神は、わざと切れている。画面の周囲に無限の空間が広がっている。たった今目の前に現れた風神と雷神。出会い頭に驚いてるのか、待ち合わせしてこれから連れ立ってどこかに行こうとしているのか。

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2020/11/14

大好きな原田マハさんの著作。風神雷神図を描いた俵屋宗達が、信長の目にとまり、天正遣欧少年使節団に随行してローマに渡り、ダビンチやミケランジェロの絵や彫刻に刺激を受け、同世代のカラバッジョとの交流を通じて、天性の画才を開花させるというもの。この小説に出てくる出会いや事件が史実だと示...

大好きな原田マハさんの著作。風神雷神図を描いた俵屋宗達が、信長の目にとまり、天正遣欧少年使節団に随行してローマに渡り、ダビンチやミケランジェロの絵や彫刻に刺激を受け、同世代のカラバッジョとの交流を通じて、天性の画才を開花させるというもの。この小説に出てくる出会いや事件が史実だと示す証拠はないものの、絶対にあり得ないと断言できるわけでもない。歴史のif というか、こんなことが本当にあったらいいのにとワクワクさせられるストーリー。彼ら少年たちと一緒に旅を楽しんでいるような。使節団の行程などは「クアトロ・ラガッツイ」を参考にしたようだが、こちらもとても面白いのでおすすめ。

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2020/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

わざと絵の全てを画面に収めないことによって、画面の四方に空間が広がっていると言うことを暗示している。全部描かない、と言う事は、つまり、この画面の周りに無限の広がりがある、と言うことを表しているんです 彼の絵をこの目で見たわけではない。しかし、父を動かし、旅の僧を動かし、最後には狩野永徳をも動かしたのだ。その才は相当なものであろう 自分はすでに天下をほぼ手中にした。が、万事安泰と思ってはおらん。次なる行ってを探すしている

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2020/11/13

一気に読み終えてしまった 織田信長に宗達という名をいただき絵師として活躍していく 天正遣欧使節の一員である原マルティノ 3年半かかりついにたどり着いたイタリアで出会った レオナルドダビンチ ミケランジェロに感激して涙がでること キリスト教を信じていつでも祈り続け信仰を大切にし...

一気に読み終えてしまった 織田信長に宗達という名をいただき絵師として活躍していく 天正遣欧使節の一員である原マルティノ 3年半かかりついにたどり着いたイタリアで出会った レオナルドダビンチ ミケランジェロに感激して涙がでること キリスト教を信じていつでも祈り続け信仰を大切にしている信者 キリスト教にとってイエスキリストの絵画が与えられ大きな影響を感じることができた 500年以上前の作品がこうして現在も大切にされていることが事実 歴史の奥深さを感じた 風神雷神 洛外図屏風ができるまでのこと もう一度歴史や絵画を振り返りたくなった 大作でした この本を読んでからイタリアに行ったらまた見え方が変わるのだろうと思いました

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2020/11/03

ずっと昔から気にはなっていた小説ですが、難しそうで、なかなか買わずにいました。でも、やはり気になるので買っちゃいました。二〇‪✕‬‪✕‬年、望月彩の元にレイモンド・ウォンという人物が表れ、マカオに行くことに…そこで風神雷神が描かれた絵画と俵屋宗達の文字が書かれた文書のプロローグか...

ずっと昔から気にはなっていた小説ですが、難しそうで、なかなか買わずにいました。でも、やはり気になるので買っちゃいました。二〇‪✕‬‪✕‬年、望月彩の元にレイモンド・ウォンという人物が表れ、マカオに行くことに…そこで風神雷神が描かれた絵画と俵屋宗達の文字が書かれた文書のプロローグから始まり、1580年の宗達達の時代へ…洛中洛外図の描き方初めて知りました。本物を見てみたい。宗達やマルティノ達が、ローマに行くことになり、ローマに無事に辿り着けるのだろうか?文書が、どのように書かれたのか下巻でわかるのだろうか?

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2020/10/26

たまらん。なんという壮大なホラ話か。 国宝【風神雷神図屏風】を描いた俵屋宗達が物語の主軸。史科がほとんど残ってないのを良いことに、カラヴァッジョや天正遣欧少年使節や狩野永徳、そして織田信長と絡めてきた。面白い! いや、真面目な話、作品以外あまり資料がなく生没年も分からない俵屋...

たまらん。なんという壮大なホラ話か。 国宝【風神雷神図屏風】を描いた俵屋宗達が物語の主軸。史科がほとんど残ってないのを良いことに、カラヴァッジョや天正遣欧少年使節や狩野永徳、そして織田信長と絡めてきた。面白い! いや、真面目な話、作品以外あまり資料がなく生没年も分からない俵屋宗達を、史実をベースに歴史に組み込むことで、ものすごく強度のある創作に仕上げてきた。彼には本当にこんな物語があったのではないかと錯覚する。 素晴らしいホラ話=小説。その面白さに興奮したまま、下巻へ。

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2020/11/04

いやあ、一気に読んでしまった。謎の絵師、俵屋宗達の生涯を描いていて、上巻は少年時代が描かれている。シチュエーションは書いてしまうとつまらないので言わないけど、生き生きとした宗達、そしてその描く絵の描写は読んでて心地が良いったらない。あぁ、この先どうなるのだろう。早く下巻も読みたい...

いやあ、一気に読んでしまった。謎の絵師、俵屋宗達の生涯を描いていて、上巻は少年時代が描かれている。シチュエーションは書いてしまうとつまらないので言わないけど、生き生きとした宗達、そしてその描く絵の描写は読んでて心地が良いったらない。あぁ、この先どうなるのだろう。早く下巻も読みたいし、他の作品も読んでみよう。

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