ザ・ロイヤルファミリー の商品レビュー
書店で号泣するって書いていたので、覚悟して読みましたが、一滴も泣けなかったです。競馬に興味なかったからですかね。登場人物の、誰にも共感できなかった。
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競馬の知識はほとんどなく、ましてや馬主の姿など想像もつかない。でもそうした世界を見せてくれる楽しい小説。このストーリーは馬主ではなくその秘書としてそばについて様々なサポートをし寄り添ってオーナーを支えていく人を主人公として書いているところが、読みやすくもあるし理解もできるというと...
競馬の知識はほとんどなく、ましてや馬主の姿など想像もつかない。でもそうした世界を見せてくれる楽しい小説。このストーリーは馬主ではなくその秘書としてそばについて様々なサポートをし寄り添ってオーナーを支えていく人を主人公として書いているところが、読みやすくもあるし理解もできるというところ。 この作家の作品を読むのは6冊めか、どうも毎回してやられた感があって見透かされている感じが気に入らないことが少なくない。今回も一緒にロイヤルファミリーを応援している自分にふと気がついて、悔しいので星一つ減らしておく。でもほんと一気に読ませる面白さだった。
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少し前から、子供と一緒に日曜15:00からの競馬番組を観るのが楽しみの一つになっている。 「ウマ娘」を愛読し、ソダシが推し馬だ。 死ぬまでに一度で良いから、G1を生で観戦するのが夢だ。 そんな私が、ニューヨークの屋敷さんのYouTubeで紹介されていて興味があった一冊。...
少し前から、子供と一緒に日曜15:00からの競馬番組を観るのが楽しみの一つになっている。 「ウマ娘」を愛読し、ソダシが推し馬だ。 死ぬまでに一度で良いから、G1を生で観戦するのが夢だ。 そんな私が、ニューヨークの屋敷さんのYouTubeで紹介されていて興味があった一冊。競馬好きはより一層、そうでない人も一人の馬主とそれを取り囲む人間模様を楽しめると思う。ラストは泣いてしまった。 競馬はどうしても馬や騎手に目がいきがちだが、この作品はあまり知る機会がない馬主に焦点が当てられている。馬主の栄光や苦労を垣間見ることで、今までとはまた違う視点で競馬を楽しめそうだ(笑)
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ボリューミーな一冊。父の突然の死をきっかけに税理士を辞めふとした縁で馬主山中社長のマネージャーとして競馬の世界に関わっていく主人公。 競馬シーンは臨場感たっぷりで圧巻! 元恋人との再会、彼女の息子との出会い、社長との別れなど盛りだくさんの内容で正直途中読み疲れもしかけたが最後はま...
ボリューミーな一冊。父の突然の死をきっかけに税理士を辞めふとした縁で馬主山中社長のマネージャーとして競馬の世界に関わっていく主人公。 競馬シーンは臨場感たっぷりで圧巻! 元恋人との再会、彼女の息子との出会い、社長との別れなど盛りだくさんの内容で正直途中読み疲れもしかけたが最後はまた引き込まれてしまい読み終わるのが寂しくなった。大作。
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本屋さんに積まれていた表紙、ポップを見て読んでみたら、高貴な家族の物語ではなく、競馬の世界のお話だった。 人と馬との関係、思い入れなど、丁寧に描かれているのでレースは一緒に緊張した。 しかし、競馬の素人にはレースの実況中継は想像が難しく、金銭感覚は最後まで慣れなかった。
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競馬は詳しくないけどシーンも馬の特徴の描写もリアルで情景が想像しやすかった 人間関係も馬主の人生も重厚で読み応えがすごい
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※このレビューにはネタバレを含みます
「笑うマトリョーシカ」を読んで早見さんの本をもっと読みたくなり、こちらを読んでみました。 競馬のことはそんなに知らないけど、知らない人でもよくわかるように上手く説明を入れてくれているし、テレビで本当に競馬を見ているかのようなシーンもあり、グイグイ読み進められました。 ラストはどうせ勝って終わるんでしょと思ったら、笑うマトリョーシカほどの衝撃はなかったものの、見事に期待を裏切ってくれて、そうやすやすと世代交代なんてさせるものかというベテランの意地みたいなものが見えた気がしました。 競馬に興味を持つと同時に、人間の勝手で走らされ、必要なくなれば切り捨てられる馬のことを思うと、なんだか複雑な気持ちにもなります。
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王室の話かと思い手にとる。 全然違くて馬主のストーリーやった。 競馬は興味なかったけど、 血筋、血統など好きな人の気持ちが少しは、 理解できたかな。 内容としては、 ありがちなストーリーではないので満足。 久しぶりに馬券買おうかな。
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主人公は、中央競馬の馬主・山王耕造のもとで秘書をしている栗栖。 耕造と馬、耕造と家族、耕造の息子と馬・・・という親子2代に渡る馬主に仕えた栗栖が語り手となり、耕造ファミリーと馬たちの物語は進んでいく。 「第一部希望」が、ロイヤルホープと耕造、 「第二部家族」が、ロイヤルファミリ...
主人公は、中央競馬の馬主・山王耕造のもとで秘書をしている栗栖。 耕造と馬、耕造と家族、耕造の息子と馬・・・という親子2代に渡る馬主に仕えた栗栖が語り手となり、耕造ファミリーと馬たちの物語は進んでいく。 「第一部希望」が、ロイヤルホープと耕造、 「第二部家族」が、ロイヤルファミリーと耕一の物語だ。 競馬に全く興味がない私にとっては、この本はちょっと長すぎたなぁ。 いいなと思う描写もあったんだけど、読み終わったときには「やっと読み終わった」という気持ちで満足し、いいなと思う描写は忘れてしまった。 私にとって早見さんの本って、そういう傾向がある気がする。 正直、第1部で終わってくれても全然問題なかったのでは、という感じ。第2部の中だるみ感が。 栗栖と耕一の年齢差という問題もあるだろうけど、耕一の人間性は耕造ほどわかりやすくはなく、栗栖も関係性を捉えかねているまま終わってしまった様子だったし。 数あるギャンブルのうち、競馬にはロマンがある、それは私にもわかる。 やっぱり、自然相手、動物相手のことだから。 ただ、興味がない私からすると、「親子(馬同士の親子関係、馬主の親子関係)」「ライバル」「息子は父親を超えなければならない」みたいな諸々を、一頭の馬に背負わせることには、やはりピンとこない。 たんに「理解が及ばない」というのではなく、当事者(馬)抜きにして外野(人間たち)が大騒ぎしているという競馬の本質に、冷めた感情を抱いてしまった。 栗栖や耕造、耕一、広中たちが熱くなればなるほど、なんだか滑稽だなと思った。走るのはあなた達じゃない、と。 まして「耕造と耕一の複雑な親子関係」とか、馬には全く関係がないでしょうに。 それと、金持ちの息子(名前忘れたけど、耕一と友だちになる馬主)が自分の所有馬が勝ったあと、プロレスラーの煽りみたいなビックマウスコメントする描写も、「ダサ」と思って、ひいてしまった。 書きながら分かってきたけど、私が彼らに対して抱く違和感は「他人(馬・親)のまわしですもう取ってる」感なんだろうな。 第1部の耕造は、せめて自力で馬主資格を得て、自分の稼いだお金で馬主になった。 しかし第2部の息子たちはそれですらない(相続、親のお金)。それで「父親を超えなければならない」とか、まぁ、ふつうにあまちゃんですよね。 せめて第1部で終わってくれていたら、競馬の世界にわずかに興味を抱いて読了することができたと思う。第2部、私としては、残念でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
馬主(うまぬし)、ばぬし、だと思っていた。 うまぬし、が正しいらしい。 寂しがりで、絶対に俺を裏切るな—、が口癖のワンマン社長である山王一家に、マネージャーとして雇われた栗栖(クリス)。実の父親が亡くなってから、仕事に身が入らなくなり、ひょんなことから大学の同級生に誘われる。社長秘書としてより、馬の管理と秘書といった感じ。 最初は、クリスのですますの話し方に馴染めず、どうして、ですますにしたのか、作者の意図が判らず… 案外この仕事が、クリスには合っていたようで、社長が亡くなるまで陰になり働く。 実は社長には、過去に正妻以外の女がいて、その女は病死、その息子に馬を相続させる。 第二部は、その息子が馬主になり、頭脳戦で戦い、また、クリスの大学の同級生が結婚して息子を産み、その後離婚して、実家の生産牧場に戻る。 その息子は乗馬を習い、騎手養成所に入り、好成績で卒業。そして母親が手塩にかけたロイヤルホープに乗る。 佐々隆一郎に憧れて、騎手になった息子は、まさに人馬一体となりロイヤルを乗りこなす。 二部からの話は、必要なかった。これこそ蛇足。 愛人の息子がいまいち好きになれなくて、嫌な感じが拭えず終った。 乗馬を習っていたので、馬の描写は懐かしく読んだ。 面白かったか、と聞かれると、どうだろう~といった感じ。
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