逆説の世界史(3) の商品レビュー
世界史でも「逆説」のスタンスは貫かれている。なにしろ徹底的に自分の頭で考える歴史になっている。そもそも歴史というのは勝者が書き換えた歴史が前提となっているのであり、通り一遍のことを書かれているのであれば、いまさら学ぶ意味はない。だが、この本は我々が疑問に思うことについてかなり突...
世界史でも「逆説」のスタンスは貫かれている。なにしろ徹底的に自分の頭で考える歴史になっている。そもそも歴史というのは勝者が書き換えた歴史が前提となっているのであり、通り一遍のことを書かれているのであれば、いまさら学ぶ意味はない。だが、この本は我々が疑問に思うことについてかなり突っ込んで書いてくれる。たとえばなぜインドで発生した仏教がインドで今では信者がいないのか?多くの地域で多神教は一神教に敗北しているのに、日本では多神教が生き残っているのはなぜか等のことをしっかり論じてくれている。宗教は大きく歴史を動かしているのに、そのことが理解できない日本人にとって、世界史は分かりづらいのだが、この本は日本人が世界史を学ぶにはとても良い本だ。
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ヨーロッパはキリスト教のイメージが強いが、多神教のほうが世界標準というか宗教の数的に多数派なんだなあと思った。人物名なのか地名なのかすら判別できないレベルなので、何度か読み返す予定。同じ多神教でも、仏教の話と異なりすんなりと頭に入ってこないのは不思議である。
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逆説の世界史第3弾。今回はインドと日本、そしてギリシア の多神教にスポットを当てている。 仏教の伝来やギリシア神話など知っていることも多く、日本 ではなじみの少ない話題だけに説明をするだけでかなり紙幅 を使っていることもあり、決して面白くないわけではないが 今一つインパクトに欠...
逆説の世界史第3弾。今回はインドと日本、そしてギリシア の多神教にスポットを当てている。 仏教の伝来やギリシア神話など知っていることも多く、日本 ではなじみの少ない話題だけに説明をするだけでかなり紙幅 を使っていることもあり、決して面白くないわけではないが 今一つインパクトに欠ける内容ではあった。
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第3弾は「多神教文明の興亡」。 多神教文明が「強い一神教」にはかなわない。 これが世界史の大原則ですが、日本とインドには、一神教に負けない「強い多神教」があるといいます。 その理由とは? 仏教の流れから日本文化を巡り、世界史へと論を進めていきます。 縦横無尽に、歴史の中を行ったり...
第3弾は「多神教文明の興亡」。 多神教文明が「強い一神教」にはかなわない。 これが世界史の大原則ですが、日本とインドには、一神教に負けない「強い多神教」があるといいます。 その理由とは? 仏教の流れから日本文化を巡り、世界史へと論を進めていきます。 縦横無尽に、歴史の中を行ったり来たりし、その本質を探っていきます。 いや~、実に面白い。 例えば掃除。ヒンドゥー教や儒教の世界では、それは身分の低い人間の仕事で、エリートは絶対にやらない。ところが禅宗では、たとえ俗世間で王侯貴族であった人間でも、出家して僧になればまずトイレ掃除当番をやらされる。人間生きていくうえでは食事と共にトイレは欠かせないからだ。布団の上げ下ろしや洗濯など、昔は身分の低い人間(あるいは女性)にやらせていたことも、全部自分でやらなければならない。そんなこともできない人間がいくら坐禅をしたとしても悟りへの道は到底開けない、と考えるからである。 ー 112ページ
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逆説の世界史(3)ギリシャ神話と多神教文明の衝突 著作者:井沢元彦 小学舘 古代インドで完全なる死を求めて誕生したヒンドゥー教と仏教まで、著者が聖地を訪れながらその謎に迫ります。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39...
逆説の世界史(3)ギリシャ神話と多神教文明の衝突 著作者:井沢元彦 小学舘 古代インドで完全なる死を求めて誕生したヒンドゥー教と仏教まで、著者が聖地を訪れながらその謎に迫ります。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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