ノスタルジア 新装版 の商品レビュー
小池真理子さんの小説は、読んでいてとても心地よく、癒される。上品で、自然に流れる文章に引き込まれ、気付くと物語の世界に自分が居る感覚・・何度も味わっている。大好きな作家さん。
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妻子ある父の友人と恋に落ち、そして、最後を看取った主人公。彼との日々を大切にしながら、古い借家で過去の思い出と過ごす。そこへ、死んだ彼の息子が訪ねてくる。憎まれるべきはずが、思い出を語り合ううちに、自然に恋に落ちる二人。それはとても美しい日々で、丁寧に、ひとつひとつ、織り込む様に...
妻子ある父の友人と恋に落ち、そして、最後を看取った主人公。彼との日々を大切にしながら、古い借家で過去の思い出と過ごす。そこへ、死んだ彼の息子が訪ねてくる。憎まれるべきはずが、思い出を語り合ううちに、自然に恋に落ちる二人。それはとても美しい日々で、丁寧に、ひとつひとつ、織り込む様に暮らして行く二人の恋を応援してしまうのですが、途中から疑問が…。恋とは、何と苦しいものか。心に沁みます。
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私の読書の楽しみは、筋を楽しむよりも、物語のディテールを味わいたくて読む。 この作家もディテールが好きで読んでいる。 うーん。繭子と千春はお互いのことを見下してる。 主人公の繭子の目線での姉の千春の描写は、馬鹿にしているみたい。 読んでいくと、繭子も千春も何か欠けているのか、...
私の読書の楽しみは、筋を楽しむよりも、物語のディテールを味わいたくて読む。 この作家もディテールが好きで読んでいる。 うーん。繭子と千春はお互いのことを見下してる。 主人公の繭子の目線での姉の千春の描写は、馬鹿にしているみたい。 読んでいくと、繭子も千春も何か欠けているのか、どちらかに異常に偏っているだけなのか、人物としてどちらにも共感は出来なかった。 共感はする必要は全くないが、なんというか、好きになれなかった。 繭子の不倫に共感できず、千春の繭子への異常な関心も分からない。 繭子は妻子ある男性(親子ほどの歳の差、22歳)との不倫について軽蔑する千春について、 年上との恋愛があるとは想像もできないのだ、と千春のことを言うが、 妻子ある男性との不倫についての言及が全くない。 そこ大事ではないだろうか? または、知っているけど、触れたくないのか? そもそも、雅之、俊之との関係も、繭子は不倫関係にあるとは言っていないのだ。 雅之についてもだ。歳の離れた女性、ましてや友人の娘で子供のことから知っている女性に手を出す心理が分からない。 この本の主題は、不倫や浮気にはない。 ないけど、なぜ罪悪感なく不倫が出来るのか意味が分からなくて、最後までこだわってしまい、モヤモヤの残る読後感しかなかった。 こう言うことをする人は、理性がない者なのだろうか。
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読んでる間、ずっと色々な展開を想像しながら読めて楽しかった。 このちょっと不気味な感じも 甘美な感じも 小池真理子さんらしくて、ファンを実感してました。 読んでる途中で小池さんの旦那様がお亡くなりになったニュースを見て このお話とも重なる部分もあり ただただご冥福をお祈りするばか...
読んでる間、ずっと色々な展開を想像しながら読めて楽しかった。 このちょっと不気味な感じも 甘美な感じも 小池真理子さんらしくて、ファンを実感してました。 読んでる途中で小池さんの旦那様がお亡くなりになったニュースを見て このお話とも重なる部分もあり ただただご冥福をお祈りするばかりです。 読後は 雅之さんは俊之さんを使わなくても そのまま現れれば… 俊之さんの気持ちはどうなの?って 雪の降る日の最後の逢瀬 46歳の俊之さんの肉体が必要なのか? ちょっとモヤモヤした気持ちになりました。
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