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成城だより(Ⅱ) の商品レビュー

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2023/03/19

金井美恵子などが書く大岡昇平像から、彼のことをダンディズムに基づく節度ある人物として受け取っていた(とはいえ怒る時はきっちり怒る、と)。それはこの『成城だより』にもはっきり現れている。独特のクセのある文体も慣れてくればさほど気にならず、読書やその他の文化/ポップカルチャーから「進...

金井美恵子などが書く大岡昇平像から、彼のことをダンディズムに基づく節度ある人物として受け取っていた(とはいえ怒る時はきっちり怒る、と)。それはこの『成城だより』にもはっきり現れている。独特のクセのある文体も慣れてくればさほど気にならず、読書やその他の文化/ポップカルチャーから「進取」を欠かさず日々思索に励み創作活動を続けていた彼の日常が如実に伝わってくる。著者自身がどこまでエンターテイメント性を意識して書いていたのかわからないが(むろん、迎合して質を落とそうと思ったことはなかっただろう)、知的にスリリング

Posted byブクログ

2020/01/15

六十五年を読書にすごせし、わが一生、本の終焉と共に終らんとす――。大いに読み、書く日々。一九八二年一月から十二月まで。〈巻末エッセイ〉保坂和志

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