紅蓮館の殺人 の商品レビュー
本離れしてしばらく経ちましたが、久しぶりに一気に読みました!高校生コンビが主人公。仕掛けの数々に飽きずに読めました。高校生には厳しすぎる真相が気の毒にすら感じるのは私が年齢を重ねたからでしょうか。人気となったらシリーズ化するでしょうか?また出版されたら読みたいです☺️
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なんとまあ詰め込むだけ詰め込みましたというような、様々な要素てんこ盛りの本格ミステリでした。 ミステリの文豪が隠棲するからくり屋敷、クローズドサークル、隠し部屋、クセの強い登場人物、吊り天井に圧死された死体、連続殺人鬼、名探偵と過去の名探偵、などなど。 とある理由から探偵は真相...
なんとまあ詰め込むだけ詰め込みましたというような、様々な要素てんこ盛りの本格ミステリでした。 ミステリの文豪が隠棲するからくり屋敷、クローズドサークル、隠し部屋、クセの強い登場人物、吊り天井に圧死された死体、連続殺人鬼、名探偵と過去の名探偵、などなど。 とある理由から探偵は真相や疑問を口に出すことはなく物語は展開し、喫水線を越えた段階で一気に謎を解明し秘密を暴き出す。そこに壮快感があるはずなのですが、実際は何とも言えないモヤモヤとしたものを飲み込まされてしまいます。 ミステリの構造は素晴らしく、読みながら引っ掛かった部分がことごとく伏線となり解決の糸口となっていました。ミステリの仕掛け自体に関しては壮快感を味わえたのです。 こういうミステリが読みたかった! と諸手を上げて歓迎したのです。 しかしその後に苦い展開が待っていたのです。 探偵とは何か? その問いに対し「生き方である」と答える。その探偵は高校生であるが故に若さ故に、その信念に自分の全てを委ねる。 しかし過去同じく高校生名探偵であった者は、その信念を壊そうとする。 そこに青春の苦さを感じることもできるでしょう。でも若さ故の情熱を自分勝手な理由で冷水を浴びせて消そうとしているようにしか見えなかったのです。 だからモヤモヤとしたものを感じたのでしょう。そしてこのモヤモヤがあるからこそ、この作品は読者の心に刻まれるのでしょう。でも、だが、しかし、とそれを素直に飲み込めないのです。 何故探偵は高校生だったのか。何故高校生を探偵にしたのか。そこにある作者の意図が見えなかったのです。ただ絶望を投げつけることが目的なのか? そのために高校生という若者を探偵に仕立てたのか。 これはシリーズ化されるのでしょうか。探偵のこの先見付ける探偵とは何かの答を聞きたいと思いました。
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人気の探偵ミステリーという事で手に取りました。 設定と邸宅にいた3人についてのどんでん返しは面白いです。 しかしながら、裏をかくサプライズな展開をさせようとしているその意図がひしひしと伝わってきて、読んでいる方は萎えます。 後半は特に、1ページでいい事を3ページ読まされている気...
人気の探偵ミステリーという事で手に取りました。 設定と邸宅にいた3人についてのどんでん返しは面白いです。 しかしながら、裏をかくサプライズな展開をさせようとしているその意図がひしひしと伝わってきて、読んでいる方は萎えます。 後半は特に、1ページでいい事を3ページ読まされている気分がしました。
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2020/1/2 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2020/7/27〜8/2 このミス2020で高評価の作品。山火事が迫り来る時間が限られる中、カラクリ屋敷の中で起こる殺人事件。設定は面白いが、ストーリー展開があまりにご都合主義?的なところと、「探偵」論の議論が浮いていたような。この作品だけで判断するのは早いので次の作品にも期待。
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久しぶりに読んだ、ストレートな推理小説。 凄惨な場面は出てくるが、さほど生々しさはなく、最後まで楽しめた。
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なんだろう?今まで読んできた探偵ものとは少し毛色が違う。 物語というよりは、推理自体が本の軸になっているような作品で個性的な登場人物が多い割にはキャラクターを生かしきれていないようなちょっとしたもどかしさがあった。 ただ、ディテールが緻密で伏線の回収も丁寧なので読んでいてキモチは...
なんだろう?今まで読んできた探偵ものとは少し毛色が違う。 物語というよりは、推理自体が本の軸になっているような作品で個性的な登場人物が多い割にはキャラクターを生かしきれていないようなちょっとしたもどかしさがあった。 ただ、ディテールが緻密で伏線の回収も丁寧なので読んでいてキモチは良いし、ワトソン君の惑わす発言も含め解かれていく謎解かれていく過程が魅力的。 最後に、ゴールドの帯付きを買った人にしかわからないことなんだけど帯の手触りがなんとも奇妙で・・・。共感が欲しい・・・。
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「2020本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング 第3位 「ミステリが読みたい! 2020年度版」(ハヤカワミステリマガジン)国内篇 第5位 「このミステリーがすごい! 2020年度版」(宝島社)国内編 第6位 隠棲した文豪に会いたいがため、高校生二人は山中の館を訪...
「2020本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング 第3位 「ミステリが読みたい! 2020年度版」(ハヤカワミステリマガジン)国内篇 第5位 「このミステリーがすごい! 2020年度版」(宝島社)国内編 第6位 隠棲した文豪に会いたいがため、高校生二人は山中の館を訪ねます。 しかしそこで、落雷による山火事に遭遇してしまいます。 館に避難した二人を待ち受けていたのは、同じく非難してきた人々や住人。 山火事で、逃げ道がないクローズドサークルで起こる事件。 事故か、殺人か。 館が焼け落ちるまでのタイムリミットは35時間。 それまでに真相の解明は出来るのか。 二転三転する結末。 面白かった。
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山火事によって閉じられた山奥で起きる殺人。 スピード感もあり、終盤は止まることなく読み進められた。 元探偵の飛鳥井に比べて、探偵役の葛城が全体的に薄く感じられた。ミステリとしての設定(館もの、連続殺人事件、名探偵、過去の挫折など)がたっぷりだったこともあり少しくどいように思う。 個人的には展開に意外性が少なく、読了後の余韻もあまりなく、物足りない印象。 タイトルに「殺人」と入っていたので、期待していただけに残念。
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館の周りが山火事のクローズド。 探偵2人。 時間制限の謎解きだが、 犯人の性質上からか死人が増えず、 ドキドキ感は無い。 探偵が答えを先延ばし先延ばししている感がある。 犯人に意外性が無く残念。
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閉ざされた館での不可思議な殺人。館自体がからくり屋敷。迫りくる山火事。謎を追うのはW探偵。と、これまた本格ミステリのガジェットが満載の作品。 これは好みの分かれる作風だと思う。他の人のレビューを読んでみたが、やはり褒めていたりいなかったりだった。私は過去の出来事が沢山挟まれる構成...
閉ざされた館での不可思議な殺人。館自体がからくり屋敷。迫りくる山火事。謎を追うのはW探偵。と、これまた本格ミステリのガジェットが満載の作品。 これは好みの分かれる作風だと思う。他の人のレビューを読んでみたが、やはり褒めていたりいなかったりだった。私は過去の出来事が沢山挟まれる構成と、探偵を中心に会話が理屈っぽいのが気になり、イマイチの印象。但し、犯人限定の論理は素晴らしかった。解決編に関しては、今年読んだミステリの中で上位に入ると思う。
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