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ユー・アー・ヒア の商品レビュー

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2020/01/02

ニコラス・クレイン「ユー・アー・ヒア」読了。地球と太陽の重力が釣り合うスポットをラグランジェ点という。そこから撮影された地球を眺める事から話が始まる。地理学の観点から地球を捉えると、河川の形成、水等の物質循環、都市などの営みや多様性、特異性に魅了され、地球に対する愛着がさらに深ま...

ニコラス・クレイン「ユー・アー・ヒア」読了。地球と太陽の重力が釣り合うスポットをラグランジェ点という。そこから撮影された地球を眺める事から話が始まる。地理学の観点から地球を捉えると、河川の形成、水等の物質循環、都市などの営みや多様性、特異性に魅了され、地球に対する愛着がさらに深まったように感じた。

Posted byブクログ

2019/11/18

YOU ARE HERE ニコラスクレイン 早川書房 地理学を散歩する 地球誕生から46億年の中で人類が発生して以来の記録が地理学 人類の活動が地球に影響を及ぼす時代をアントロポセン人真世という 最終的にこの本で言うアントロポセンは温暖化問題にたどり着くが その解決を知識の...

YOU ARE HERE ニコラスクレイン 早川書房 地理学を散歩する 地球誕生から46億年の中で人類が発生して以来の記録が地理学 人類の活動が地球に影響を及ぼす時代をアントロポセン人真世という 最終的にこの本で言うアントロポセンは温暖化問題にたどり着くが その解決を知識のみに頼っているように見える しかし今回の問題は意識なしに解決することはないだろう なぜなら手段でしかない物的な欲望という部分的な切り口で 解決する見込みがないからだ 著者も最後の望みに一つに挙げているのが 無条件によるベーシックインカムだ この体験で人間の意識を劇的に向上させる可能性があるという 同感だ 表紙をめくると宇宙と地球の関わりからゆっくりとスタートして 太陽と地球の重力均衡点の一つに浮かんでいる観測衛星から送られた 月をはさんでの地球の姿は雲を含んだ地球の見取り図へと案内する 宇宙はビッグバンで始まったと言われている 地獄絵図?と著者が表現するコロイド状の混沌なる姿から星雲となり 銀河系が発生し重力による秩序だった世界が誕生していく その地球が38億年前になると硫化水素やメタンや二酸化炭素で覆われ くぼみには水がたまり35億年前には生物らしきものが生まれている 20億年前になると待機に酸素が加わり藻類や軟体動物更には 植物に昆虫に魚類に両生類へ進み爬虫類も現れる 地球の生物は少なくとも土塊に渡り絶滅にひんしただろう 作者は西洋人らしく我々が善悪の分かれ道に直面しているという 東洋の思想で言えば道は大自然を解き明かすために歩いた跡であり 先にあるものではない 環境の調和を壊したならば全体を見据えて軌道修正していくのが 東洋思想であり 部分的な問題点を暴き出して早急に穴埋めを繰り返していくのが 一神教による依存的な善悪思想であると思うのだが

Posted byブクログ

2019/10/28

地理学の入門書です。 地理学の各々の分野のイントロダクションと、なぜ地理学が必要なのか、ということについて書いてあります。 今、地球を取り巻く問題を考え、解決するには地理学を地球の民全員が学ぶことが必要であると、強く訴えています。

Posted byブクログ