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オイディプスの刃 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2020/12/16

初赤江瀑さん。 異母兄弟、家宝の刀、香水、壮絶な死。 家族がバラバラになり、数十年後に家族の行方と当時の真実がわかる。刀と香水の匂いが妖しく入り混じる、謎多き、いびつな家族の小説。空虚な最後。 香子さんがあまりにも哀れ。

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2020/06/30

稀代の大業物『青江吉次』によって齎された惨劇。妖刀に各々の人生を狂わされた三人兄弟。刀研師を殺したのは誰か、何故、事件が起きてしまったのか。離散した三兄弟の生が再び交わる時、亡き母が愛したラベンダーの香りと共に姿を消していた筈の妖刀・吉次が現れる。圧巻の剣刀ミステリ。赤江瀑が描く...

稀代の大業物『青江吉次』によって齎された惨劇。妖刀に各々の人生を狂わされた三人兄弟。刀研師を殺したのは誰か、何故、事件が起きてしまったのか。離散した三兄弟の生が再び交わる時、亡き母が愛したラベンダーの香りと共に姿を消していた筈の妖刀・吉次が現れる。圧巻の剣刀ミステリ。赤江瀑が描く絢爛耽美な世界に酔いしれました。とにかく妖刀・吉次の描写が艶かしい程に美しい。それを見詰める研師・泰邦の姿も酷く官能的。歪な人間関係、渦巻く愛憎の中心には無垢な吉次があった。凄惨なラストは驚く程、静謐さに満ちている。

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2019/12/19

わたしい ばかだからあ あかえばくさんがあ いいたいことがあ よくわからなかた❗️ わかる人だけわかればいいんだ的な感じの文学あんま好きじゃない、村上春樹とか

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2019/11/16

妖刀の呪いが本作のテーマなのでしょうか。 作者の知識量には感服ですが、だから?といった疑問が終始頭から離れませんでした。 作為的な物語と半ば強引な謎解き・・筆力のある作家がやりがちな自己満足の世界、私にはそのようにしか読むことができませんでした。 ちなみに、オイディプスとはギリシ...

妖刀の呪いが本作のテーマなのでしょうか。 作者の知識量には感服ですが、だから?といった疑問が終始頭から離れませんでした。 作為的な物語と半ば強引な謎解き・・筆力のある作家がやりがちな自己満足の世界、私にはそのようにしか読むことができませんでした。 ちなみに、オイディプスとはギリシャ神話にでてくる人物で、実の兄を殺し、実の母と親子婚を行ったとされ、「エディプスコンプレックス」の語源とされる。 本作で角川小説賞を受賞しています。

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2019/10/02

足らなさ語らなさが、物足りなさを通り越して話を研ぎ澄ましている。事実らしさよりも筋よりも、「トン、トン」と置かれたできごとの点とそれを彩る描写の美が、まっすぐに届く。何一つ成らないことが、完成なのだろうか。

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2019/09/12

再読。 角川文庫版・ハルキ文庫版と持っているので、読むこと自体は3回目か。 赤江瀑の代表的な長編。絢爛豪華で濃密な世界は唯一無二の存在だった。三島由紀夫や中井英夫の系列と言われているし、その考え方に異論は無いのだが、この『濃さ』は誰にも出せないものだろう。好きだ……。

Posted byブクログ