在野研究ビギナーズ の商品レビュー
本当によくこれだけ集めましたね。 研究と飯の種を分けること「も」できるでしょうけど、実際には難しいのでしょう。
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本書では、大学に所属をもたない「在野研究者」15人が、研究生活の実践と方法をおのおのの体験の中で論じている。 本書を読み、在野研究を続けていくには研究費の問題や文献の入手などいろいろと困難があるなということも感じつつ、好きな分野について、別の仕事を持ちながらでも在野研究に心血を注...
本書では、大学に所属をもたない「在野研究者」15人が、研究生活の実践と方法をおのおのの体験の中で論じている。 本書を読み、在野研究を続けていくには研究費の問題や文献の入手などいろいろと困難があるなということも感じつつ、好きな分野について、別の仕事を持ちながらでも在野研究に心血を注ぐことの魅力を大いに感じた。 本書の中では、公務員として政治学史を研究する酒井大輔氏の「職業としない学問」、趣味としての研究を楽しんでいる工藤郁子氏の「趣味の研究」、サラリーマンをしながら週末に研究に勤しむ伊藤未明氏の「四〇歳から「週末学者」になる」、ハエとの出会いで人生が変わってしまった熊澤辰徳氏の「エメラルド色のハエを追って」、公務員をしながら怪異・妖怪の世界にどっぷりはまる朝里樹氏の「好きなものに取り憑かれて」、地域おこし協力隊として西周の研究を通した地域活性化に取り組んだ石井雅巳氏の「地域おこしと人文学研究」が特に興味深く、自分にとって示唆的だった。
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会社員などとして働きながら、余暇の時間を自分のやりたい研究に充てる在野研究家の皆さんが、日々の工夫や苦労、考えについて綴ったオムニバス形式のエッセイ。 世の中には忙しい中でもこんなに学問している人がいるのか、と刺激的で面白かった。
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学ぶことがただただ好きで、仕事をしつつも毎日学術書を読み続けることを辞められずに過ごしてきたが、そういう事が好きならばこのような生き方もあるのだなと励まされるような本だった。 学ぶ意欲を解放して様々な成果を上げている著者陣のライフヒストリーから学ぶことは非常に多い。
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学問を生業としないという意味において「在野」にあることに変わりないが、ここは書物に溢れている。あとは読み書きに時間を割り当てるのみ。
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筆者は独立研究者たち。博士号、修士号、はたまた学士号持ちとは限らない。 いろんな分野の在野研究者の血の通った体験談が読めて、密度が高く、読み物としても非常に面白い。 分野によって在野としてやりやすいものとそうでないものもあることも学べるし、収入、コミュニティの入り方、知人の作り...
筆者は独立研究者たち。博士号、修士号、はたまた学士号持ちとは限らない。 いろんな分野の在野研究者の血の通った体験談が読めて、密度が高く、読み物としても非常に面白い。 分野によって在野としてやりやすいものとそうでないものもあることも学べるし、収入、コミュニティの入り方、知人の作り方、発表の仕方まで、さまざまな実体験を知れる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み進む程に、自分はもう生きていてはいけないのだなあという気持ちが高まり、一旦読書を中断した。暫く経ってから読書を再開したのだが、気持ちは変わらない。
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在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活。荒木優太先生の著書。大学や研究機関、企業でお金をもらって研究している人だけが研究者、研究員であると決めつけるのは、視野の狭い世間知らずで傲慢で思い上がった考えなのかも。在野研究者として自分の好きなことを研究することにだって価値はある。...
在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活。荒木優太先生の著書。大学や研究機関、企業でお金をもらって研究している人だけが研究者、研究員であると決めつけるのは、視野の狭い世間知らずで傲慢で思い上がった考えなのかも。在野研究者として自分の好きなことを研究することにだって価値はある。世の中の全員が研究者、研究員になったつもりで生涯学習、生涯研究、研究生活をするような時代が来たら素敵なこと。
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[出典] https://twitter.com/MNeeton/status/1169805294857150465 ネオ高等遊民@哲学youtuber: @MNeeton 『在野研究ビギナーズ』読了して、しばらくぼんやりしてます 以前、荒木優太にお会いした時、 「高等遊民...
[出典] https://twitter.com/MNeeton/status/1169805294857150465 ネオ高等遊民@哲学youtuber: @MNeeton 『在野研究ビギナーズ』読了して、しばらくぼんやりしてます 以前、荒木優太にお会いした時、 「高等遊民さんはテキストへの欲望(=本を書くとか)はないんですか?」と聞かれた その時は「ないです」と答えたけど、今回の本や、飲茶さんの本読んでいると、自分なりの何かを残したくなってくる 午前11:51 · 2019年9月6日·Twitter Web App
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前作の『これからのエリック・ホッファーのために―在野研究者の生と心得―』と同様に、本書も純粋に学問に取り組みたい在野研究者にとっての福音書なるだろう。本書は在野研究の事例集であり、終始わくわくしながらページをめくった。分野や専門領域は異なるが、そうした事例を組み合わせることにより...
前作の『これからのエリック・ホッファーのために―在野研究者の生と心得―』と同様に、本書も純粋に学問に取り組みたい在野研究者にとっての福音書なるだろう。本書は在野研究の事例集であり、終始わくわくしながらページをめくった。分野や専門領域は異なるが、そうした事例を組み合わせることにより、読者の研究に対する姿勢や研究環境を整える手段を知る一助となるはずである。 例えば、政治学の分野と同じように、高等教育研究の分野もセミプロ(プロとアマの中間)が多いイメージがある。研究対象としての大学に身を置いて、研究者以外の職にある事務職員等の立場で研究するケースが、自分も含めて少なくない。また大学事務職員そのものを研究も多い。これは本書の内容と実際の例との類似点の一例だが、この他にも応用可能なケースが収められている。
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