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時間は存在しない の商品レビュー

3.9

119件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2020/10/20

 タイトルにつられて即買いしてしましました。  「時間」が存在しないって、、どーいうこと?? って思いましたが、物理「量子力学」の世界では常識らいしです。  高さや速さによって、時間の流れは変わるらしいので自分の「頭」と自分の「足」は、違う時間を生きているみたいです(笑)  頭が...

 タイトルにつられて即買いしてしましました。  「時間」が存在しないって、、どーいうこと?? って思いましたが、物理「量子力学」の世界では常識らいしです。  高さや速さによって、時間の流れは変わるらしいので自分の「頭」と自分の「足」は、違う時間を生きているみたいです(笑)  頭が「???」ってなりますが、めちゃくちゃ面白い❗  ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください。

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2020/10/18

新書のようなタイトルに思わず釣られて手に取ってしまったが、専門領域に深く踏み込んだ科学者だけが知覚しうる世界の観方を、極めて分かりやすく平易な言葉で説明している良書だった。 訳文も素晴らしい。 ニュートン力学からアインシュタインの相対性理論、そして量子力学などへと連なる物理学の...

新書のようなタイトルに思わず釣られて手に取ってしまったが、専門領域に深く踏み込んだ科学者だけが知覚しうる世界の観方を、極めて分かりやすく平易な言葉で説明している良書だった。 訳文も素晴らしい。 ニュートン力学からアインシュタインの相対性理論、そして量子力学などへと連なる物理学の系譜が序盤では丁寧に解説されている。 特に量子論についての説明は門外漢にも抜群に理解が容易いのではないだろうか。 中盤以降は学界全体の共通認識から離れ、著者が提唱するループ量子重力理論に軸足を置いた解説に移っていくが、その過程、「あれ、時間に量子の考え方が適用されるというロジックが端折られているな…」と思っていたところ、見事に第八章で明快に語られ、疑問は氷解した。 耳には何となく馴染みがある、エントロピーが実は時間の発生や不可逆性と密接に関わっている、という説には感嘆させられたし、森羅万象すべては各々の相互作用の産物であるのだ、と言われたら、そうなのかもねと、抵抗なく腑に落ちた。 いずれにせよ、客観的な唯一の真実というものなどない、と考えることが本質なのだと、本書を読んでいるうちに自ずと感じられてくる。 科学エッセイの形を取りながらも、第三部では思索の展開が一気に難解さを増していくが、これこそが著者の言いたかったことなのだろう。 突き詰めれば、自然科学は哲学。 そして哲学こそが、この世を歩むのを楽にするツールになるのかもしれない。

Posted byブクログ

2020/10/14

書いてることが難しく途中で断念していますが一通り読みたい本が読み終えたら再チャレンジします。内容としては非常に勉強になるものばかりです。

Posted byブクログ

2020/09/01

時間はいつでもどこでも同じように経過するわけではなく、過去から未来へと流れるわけでもない―。“ホーキングの再来”と評される天才物理学者が、本書の前半で「物理学的に時間は存在しない」という驚くべき考察を展開する。(e-honより)

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2020/08/09

原書のタイトルはアナクシマンドロスの「時間の順序にしたがって」。 ハイデガーとライヘンバッハが時間に関する考察を進めたものの、二人の時間のイメージはまるで異質なものになった。 その理由を「二人は別々の問題に取り組んでいたからだ。一人は、目をこらせばこらすほどぼろぼろであることが明...

原書のタイトルはアナクシマンドロスの「時間の順序にしたがって」。 ハイデガーとライヘンバッハが時間に関する考察を進めたものの、二人の時間のイメージはまるで異質なものになった。 その理由を「二人は別々の問題に取り組んでいたからだ。一人は、目をこらせばこらすほどぼろぼろであることが明らかになっていくこの世界の実際の時間の構造を調べ、もう一人は、わたしたちにとって、つまりわたしたちの「世界内存在」という具体的な感覚にとって、時間の構造がどのような基本的特徴を持つのかを調べていたのである。」(197頁)という指摘が面白い。 アナクシマンドロスはハイデガーも触れており、これにつては國分功一郎氏の「原子力時代の哲学」で比較的詳しく触れられていたので、この本の著者ロヴェッリのハイデガー評も聞きたかった。

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2020/07/31

時間か存在しないことを物理学の知識を駆使して記載。でも大変読みやすく、最終的に時間が宇宙の発生や自分に帰ってきて、哲学的要素もある、名著。

Posted byブクログ

2020/07/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

時間って何だ?ということに関して,「ループ量子重力理論」を専門とする著者の一冊。核心の部分は著者独自の見解のよう。翻訳書と言うこともあり小難しいかと思ったが,比喩も上手くてある程度一般向けに書かれている。相対論の説明なんかも,先日読んだブルーバックスの同様な本より分かりやすくて読みやすかった。とは言え,相対論とか量子論を囓ったことがあれば理解はしやすいことは間違いない。また,本文よりもさらに巻末の解説が抜群に分かりやすいことに言及しておく。この解説を読んでから本文を読んだ方が良いこと間違いなし。 内容にに関して言うと,「時間が存在しない」(そもそも原著のタイトルはそんなタイトルではない)と言うより、人間が通常使う意味での時間は存在しない、ぐらいの意味で理解した方がよさそう。時間とか空間とか言う変数自身が、人間が都合よく使うパラメータにすぎず、それらを基本として他の量があるわけではない、ということだろう。我々の住む世界が低エントロピーから始まったことが原因で”時間の矢”を感じられる世界だから時間とうい概念が存在している。とい主張。この辺の熱力学的な時間の流れ(物理の法則で時間の方向性が出てくるのはそれしかないので)は納得できる。量子力学における定式化を考えれば何となく理解できる,かもしれないし,実際そうなのかもしれない。ループ量子重力理論の基本方程式には時空は出てこないそうです。そこでは量子状態間の相互作用のみ記述し、それを空間(場)とか時間パラメータでの変化として表すこともできる,というだけ。そのような世界に馴染んでいる著者にとってはそうだと思うし,究極的な真理としてはそうなのかもしれない。が,まぁとりあえず我々の日常生活では時間が一様に流れていると近似できそうだし,むしろその方が便利なので,やっぱり時間は存在して流れていると思ってしまうよね。

Posted byブクログ

2020/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原題『時間の順序」 実際に観察する前に理解する力が科学 熱:冷たいものから温かいものへは移れない。  エントロピー(=分子の振動)増大の法則 t =静止しているときの時間 t'=動いているときの時間 「現在」は自分の近くのもの、地球全体くらいまで。  遠くにあるのは私たちの過去。 半順序  親子関係:前後関係は確立される≒宇宙の時間構造 光円錐  各自の現在の前後に円錐型の出来事  母線の傾きは普段は感じられないくらい水平  量子レベルの揺らぎは認識できず、  時空は固いテーブルのように ーー 1883年 標準時間帯の成立 世界が同期 アリストテレス  時間は変化の計測 相対的なもの ニュートン    それ自体が流れる絶対的なもの アインシュタイン 重力場によっては共に正しい 量子力学の基本方程式は時間変数を含まない  ホイラー・ドウィット理論  ループ量子重力理論:著者  時間は  時間のない世界に生じる、重力波の変数のひとつ。 ーー エネルギーは保存されるが、エントロピーは増す。  太陽 =低いエントロピー資源  宇宙の根源 水素→収縮し核融合しヘリウムに  あらゆるものがかき混ぜられ  無数の無秩序な配置へ向かう。 ーー アイデンティティーの構成要素  1.ひとつの視点  2.ヒトの概念を自分自身に投影したもの  3.記憶 脳は過去の記憶から未来を予測する仕組み 知覚しているのは「現在」ではなく、 エントロピー増大を頼りに、 時間の中で生じ、伸びていくもの。 音楽を感じるように。 「記憶の広がり」と「連続的な予測の過程」の組み合わせ。 それをただ一つの時間(近似され一様で順序付けられた普遍的な時間)と感じる。 ーー

Posted byブクログ

2020/06/11

著者は量子重力理論のループ量子重力理論の第一人者とのこと。 これだけで「ああ、むずかしそう」と思えてしまう。 ところが読んでみると、意外とむずかしくはなくてスラスラと入ってくる。 「ほほぅ、そういうことなのか、なるほどなるほど」って感じ。 そして読み終わって一息いれると、何が書い...

著者は量子重力理論のループ量子重力理論の第一人者とのこと。 これだけで「ああ、むずかしそう」と思えてしまう。 ところが読んでみると、意外とむずかしくはなくてスラスラと入ってくる。 「ほほぅ、そういうことなのか、なるほどなるほど」って感じ。 そして読み終わって一息いれると、何が書いてあったのかをほとんど覚えていない。 僕がこの手の本を読むときはいつもこんな感じだ。 読んでいる最中は自分が非常に利口になったように錯覚する。 そして本のページを閉じると、途端に記憶力や理解力に難がある自分の脳の現状にぶち当たる。 だったら「読むだけ無駄じゃん」と思われるかもしれない。 でもそうじゃないんだ。 「わかっちゃいるけどやめられない!」 これこそが、この手の本を読む時の醍醐味なんだ。 少なくても僕にとっては(汗)。

Posted byブクログ

2020/06/06

 著者のカルロ・ロヴェッリ氏は、イタリア生まれの論理物理学者で、イタリア、アメリカやフランスの大学を経て、量子重力理論の研究をしているらしく、「ループ量子重力理論」を提唱している人とのこと。詳しくは分からんが「超ひも理論」と双璧をなす最新物理学の研究者らしい。  本の中身は、アリ...

 著者のカルロ・ロヴェッリ氏は、イタリア生まれの論理物理学者で、イタリア、アメリカやフランスの大学を経て、量子重力理論の研究をしているらしく、「ループ量子重力理論」を提唱している人とのこと。詳しくは分からんが「超ひも理論」と双璧をなす最新物理学の研究者らしい。  本の中身は、アリストテレスやニュートン、アインシュタインを登場させたストーリーテリングとなっているので、読める。ただ、内容の理解ができたかと言うと、正直頭はついて行ってない…  他の哲学系の本では、時間の概念を直線とするのは、西洋哲学、キリスト教をはじめとする宗教が根本にある人の特性と言われ、仏教は輪廻の概念があり、日本人は1年が回るという感覚を持っているって言うのを読んだ事が有ったが、この本も時間は直線という前提から論が始まっているし、結局、そういう結論に持って行きたい感情を感じる。  結局の所、時間は主観なのか?って思うと、わかった様な??って感じ。  

Posted byブクログ