こんなにおもしろい行政書士の仕事 の商品レビュー
読んだのはずいぶん前であるが、感想を書きたい。 本書は、イミグレーション法務を専門とする行政書士事務所としては都内最大級の事務所を経営する著者が、なぜ行政書士になったのか、そして、どのように自らの専門を選んだのか、という回想から始まる。個人的に印象に残ったのは、行政書士は何でも手...
読んだのはずいぶん前であるが、感想を書きたい。 本書は、イミグレーション法務を専門とする行政書士事務所としては都内最大級の事務所を経営する著者が、なぜ行政書士になったのか、そして、どのように自らの専門を選んだのか、という回想から始まる。個人的に印象に残ったのは、行政書士は何でも手に付けるのではなく、自らが24時間考えても嫌ではないものを「専門」とすべきであり、それを当該の行政書士の「コンテンツ」として磨いていくのだ、という主張である。この主張は行政書士という職業に限らないだろう(著者は大学などからインターンシップ生を受け容れているとあり、なるほどと思った)。行政書士をめざす人や新人の行政書士だけでなく、職業選択の過程にいる若者も、「啓発書」として読むことができると思う。 本書を手に取ったとき、実務の細かな話が書かれているのかなと考えたが、いい意味で期待を裏切られたことを覚えている。そのような話題は、世に無数にある実務の手引書を読めばよい。「行政書士の仕事」のベンチャー性を体現する異色の行政書士である著者に、そのような手引書を書かせる愚かな編集者は、この世にいないだろう。編集者と著者の信頼関係も感じる本だった。
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行政書士は、歳をとっても、ちょっと頑張れば取れる(ように見える)資格だけに、「食えない資格」の代名詞のようにも言われている。実際そのような状況も否めないわけだが、しっかりと稼ぐ行政書士もいる。 いったい、彼らはどうやっているのか。 稼いでいる行政書士のひとりである著者が、その...
行政書士は、歳をとっても、ちょっと頑張れば取れる(ように見える)資格だけに、「食えない資格」の代名詞のようにも言われている。実際そのような状況も否めないわけだが、しっかりと稼ぐ行政書士もいる。 いったい、彼らはどうやっているのか。 稼いでいる行政書士のひとりである著者が、その方法を紹介した本。文章がこなれていないので読みづらい部分もあるのだが、着眼点など参考になる部分もある。本業への箔付けのつもりで行政書士の資格を取ろうと考えている自分には、あまり関係のない部分も少なくないが、稼げる行政書士とはどのようことをしているのか、モチベーション維持のために、読んでみるのもいいかもしれない。
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国際、入管義務に特化した内容。当該業務をアカデミック的なものとして位置づけるためのチャレンジの結果だと思いますが、社会学的なアプローチには賛否が分かれるかも?と思いました。個人的にはもう少し行政書士全般の幅広い業務の紹介が欲しかったなかなあと。でもそうすると既存の紹介本と変わらな...
国際、入管義務に特化した内容。当該業務をアカデミック的なものとして位置づけるためのチャレンジの結果だと思いますが、社会学的なアプローチには賛否が分かれるかも?と思いました。個人的にはもう少し行政書士全般の幅広い業務の紹介が欲しかったなかなあと。でもそうすると既存の紹介本と変わらないし…。難しいですね。 読んでよかったな、とは思いました。
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