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穴掘り の商品レビュー

3.2

10件のお客様レビュー

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2020/07/29

56野球以外でもしっかりとしたプロットがあるんや。連作やけど人物も流れもしっかりした読み応えのある作品でした。この後も3冊くらいは続編行けるんとちゃうの?

Posted byブクログ

2020/07/10
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 信楽さんのキャラクターがとても魅力的。  スカウトデイズとちょっと重なる仕事人のイメージ。  

Posted byブクログ

2020/06/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

遺体なき殺人事件のミステリー短編集。 「二係事件」 「哀しみの掲示板」 「身分照会」 「最終確認」 「秘密の暴露」 「失態」 の六編収録 遺体なき殺人事件、通称二係事件(別名穴掘り)を十年以上扱っている信楽の筋立てがすごいです。

Posted byブクログ

2020/06/14

「穴掘り」とは、別件で逮捕されている被疑者に殺人の余罪を追及して吐かせ、遺体を発見することを表す記者用語。 その被疑者に繋がる余罪の「端緒」を掴むべく、膨大な行方不明者届情報を精査し、出身地、交友関係、職歴などあらゆる面から遺体なき殺人事件との関わりを発見していく鬼刑事がいる。警...

「穴掘り」とは、別件で逮捕されている被疑者に殺人の余罪を追及して吐かせ、遺体を発見することを表す記者用語。 その被疑者に繋がる余罪の「端緒」を掴むべく、膨大な行方不明者届情報を精査し、出身地、交友関係、職歴などあらゆる面から遺体なき殺人事件との関わりを発見していく鬼刑事がいる。警視庁捜査一課の片隅で、ひっそりとパソコンと向き合う強面の主人公・信楽巡査部長。花形の捜査一課にあって、あくまでも地味に、プロの技で事件の「端緒」を掴み、野に放たれた殺人者の罪を明らかにし、埋められた遺体の無念を晴らす。 6つの短編からなる作品は、主人公の「部屋長」こと信楽巡査部長とそこに配属されたたった一人の部下・森内巡査部長を軸に描かれる。 警察ものはたくさん読んできたが、警視庁にこんな係があることを初めて知ったし、こういう地道な調査で未だ事件と認知されていない遺体なき殺人事件(「二係事件」と呼ばれるらしい)を掘り起こしていることは非常に興味深いし頼もしい。 一番ずっしりと響いたのが3話目の「身分照会」。 元神奈川県警相模原署長の義父が死ぬ間際まで胸に抱えていた秘密。それが分かっていたら、被害者の女子高生を救えたかもしれないのに・・・と慟哭する娘婿である警察署長。あ~ここにも警視庁と神奈川県警の確執が・・・ 遺体が見つからなければ事件は察知されず、殺人者は野放し状態ということに改めて気づかされる。それなのに、専従の係が警視庁ですらたったの二人。他県の県警にいたっては人手不足で機能していないというのが事実なら由々しき事態じゃないか。 今も土の下で無残な姿で発見を待つ遺体がどれほどいるのかと思いを馳せ、暗澹たる気持ちで読了・・・・ヨヨ

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2019/11/20

11月-11。3.0点。 警視庁捜査一課で、行方不明人調査の係。 穴を掘って遺体を発見するという連作短編。 味のある短編ばかり。まあまあ。

Posted byブクログ

2019/11/08

表紙だけ見たら時代小説と勘違いした。こんな切り口のミステリーもたまには良いかなと思った。ただ、主人公をもう少し描ききって欲しかったのと、他のキャラクターもステレオタイプに見えたのが残念。

Posted byブクログ

2019/10/20

期待し過ぎたのかな。 面白い事は面白かったけど。 もっと面白くなると思う。 続編が出るなら長編がいいですね。 もう少し主人公を掘り下げて欲しいと自分は思いました。

Posted byブクログ

2020/11/12

『遺体なき殺人事件』を担当する捜査一課二係。 未解決事件とは違って、『過去の行方不明者と直近の逮捕者を、パソコンで照らし合わせ』『端緒を見つけ』るのが仕事。 花の『捜一刑事』を夢見ていた森光巡査部長がその二係に異動し、『部屋長』と呼ばれる唯一の上司・信楽と出会うところから話は始...

『遺体なき殺人事件』を担当する捜査一課二係。 未解決事件とは違って、『過去の行方不明者と直近の逮捕者を、パソコンで照らし合わせ』『端緒を見つけ』るのが仕事。 花の『捜一刑事』を夢見ていた森光巡査部長がその二係に異動し、『部屋長』と呼ばれる唯一の上司・信楽と出会うところから話は始まる。 全体的に横山秀夫さんのようなテイスト。 動かぬ物的証拠を突きつけて「お前が犯人だ!」と言い当てるタイプの探偵的警察物ではなく、物的証拠がない、状況証拠すらない、行方不明者と逮捕者との『端緒』から『筋読み』をして逮捕者への取調べ中の駆け引きから『秘密の暴露』=死体遺棄現場を引き出す。 序盤の森光が功を焦るあまり後輩を追い詰めていくシーンは苦しく森光に悪い印象しか抱けなかったが、第一話の終盤で改心し後輩にも謝罪したのはホッとした。 だがやはり信楽の強引な手法は今の時代、何とも共感は感じられない。 『信楽さんの捜査は誤認逮捕や冤罪も生みかねない危険なものだと理解している。でも世の中の事件にはすべてに証拠が残されているわけではない。端緒を掴んで無理やり口を割らせる刑事も必要なんだよ』 『自分らが扱う事件は、被疑者に口を割らせないことには解決できないことが多く含まれています』 令和の時代に突入したというのに、いまだ捜査手法は昭和一桁の時代を踏襲しているというのが何とも。 もちろん証拠がないために犯罪者が野放しになるというのは許せないけれど、そこをどう『危険な』手法に頼らず、被疑者との駆け引きの中で上手く引き出すか、というのをもっと見せて欲しかった。 信楽が犯人の心理を体感するために実際の遺棄現場で犯行時刻に何日も粘ってついにその奇怪な行動の理由を発見したり、小さな『端緒』から見事な『筋読み』に至るのは面白かった。 また犯人だけではない、保身に走る警察組織や警察官、弁護士の罪にまで描くのもなかなか良かった。 『強引な捜査になる分、あの人は上司にさえ、遺体が出るまでは「分かりません」で通す』 信楽の『分かんねえ』にはいろんなパターンがあり、何がどう『分かんねえ』のかも注目。 個人的には熱くて猪突猛進型の刑事や記者たちより、一見情熱が感じられないように見えて、その実冷静に誠実に鋭く仕事に当たる警察官や記者たちの方が魅力的だった。

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2019/10/02

連続刑事ドラマを見てるような感覚で読めた。なるほど、なるほど。キャラもいいし、事件を追う過程も面白い。さらりと読めてぞくぞくする、いくらでも読める作品です。

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2019/09/19

遺体のない事件を指す「二係事件」を扱った連作警察ミステリ。地味だけれど骨太な印象で読み応えがあります。殺人事件にとっては一番の物証である遺体がないだけに、事件のとっかかりとなる端緒をどこに見つければよいか、というのは経験を積んだ刑事にしかできないんだろうなあ。 お気に入りは「秘密...

遺体のない事件を指す「二係事件」を扱った連作警察ミステリ。地味だけれど骨太な印象で読み応えがあります。殺人事件にとっては一番の物証である遺体がないだけに、事件のとっかかりとなる端緒をどこに見つければよいか、というのは経験を積んだ刑事にしかできないんだろうなあ。 お気に入りは「秘密の暴露」。なるほど、こういうものも掘り起こすのですね。捜査する側ではなくされる側からのじわじわとした緊迫感も印象的でした。やっぱり逃げ切れるだなんて思わないほうがいいなあ。

Posted byブクログ