ふつうな僕らの(1) の商品レビュー

湯木のじん(著者)

2022/06/22

作者買い。
今まで連載していた漫画の中で一番主人公が卑屈ではなく、絵柄も安定していたと思います。
臓器移植を受けたことがあるヒロインと、耳が聞こえない主人公。
普通なようで普通ではない。
普通でないようで普通。

※ネタバレ
耳が聞こえない主人公は色々これまでにあって、性格がちょっと悪い。
最初は優しそうな雰囲気だったのに、いきなり明かされる性格にちょっと戸惑い。
そしてそんな彼と中学から一緒にいた「元カノ」の存在が、大きすぎる。
もう終わったことだ、もう彼とは一緒に居ない、そう何度も出てくるのに結局最後までずっと傍に存在していて未練が多く、その未練の深さがヒロインよりも大きな存在になっていて、嫌な言い方をしたら「すごく邪魔」だと思った。

2021/12/06

1〜7巻完結／所持／電子で毎日読んでいたんだけど、絶対に手元に欲しくて単行本全巻買った。ほくほくしながらこれ打ってる。

先輩が落としたパスケースを主人公が拾うところから始まる物語。ぜんぶ読み終えた今だから尚更、出会い方がとても良くてこれぞ少女漫画って感じ。

幼馴染、元カノ、三角関係、過去の病気のこと。先輩が耳聞こえてたら、なんて、もしもはない。苦しい展開もあったけど、すっきりと読み終えることができて嬉しいな。

主人公の椿ちゃんが素直で可愛くて大好きになるよ。わたしはやっぱり主人公のことは好きでいたいから、安心して読める。他のキャラクターも皆好き（高橋くんと日高先輩の友だち以外笑）。梓ちゃん、お姉ちゃんのこと大好きだろうなそうだといいな！
あとちょいちょいギャグセンス高くて、作者さんのことあっという間に大好きになってしまいました笑
あー、良い漫画に出会えてしあわせだな。

2021/07/10

とてもいい少女漫画に巡り合った。女の子のまっすぐさがいい。あと男性陣も線が細いが少女漫画的に理想的な男の子群だ。

2020/12/28

1巻最後の一颯先輩の心情にうわーーそうだよなーーうわーーって叫んだ。そう思って見返すとタイトルが秀逸だな、と思います。大変なこともあるだろうけど幸せになってほしい

2019/09/25

この作品の帯に書いてあった「耳が聞こえないって知ってもまだ好き？」という言葉が気になって手に取った。たぶん帯がなかったら通りすぎてたと思う。帯の存在はすごい！
感音性難聴の一楓(いぶき)の描きかたが、ちょっとみたところ健常者と変わりなく描かれている。でも読み直してみると一楓の反応や行動に違和感がある。彼の心の支えになっているのが主人公である椿のクラスメイトの桜介。そっけないけど心根の優しい幼なじみ。そんな桜介は椿に対してもぶっきらぼうな態度なんだけど、私は一楓よりも桜介のほうがいいなと思った。
椿は一楓に自分の気持ちを何度も打ち明けているけど、一楓は椿に寄り添ったり離れたりを繰り返すから本心がなかなかわからず、いたずらに椿を悲しませてる。
一楓が書くノートの筆談。
「(でも君は)元気で明るくて正しいことを言える１番遠い世界にいる人だった」
「君と僕は合わないよ」
もう泣いちゃうよね。椿はその泣き顔を桜介の前で見せてる。次巻の桜介がどんな態度で椿に接するのか楽しみです(^-^)♪