泣きたくなるほど嬉しい日々に の商品レビュー
クリープハイプはあんまりわからないけど、エッセイとして普通に面白かった 誰を指しているのか、とかが分かればもっと深みのあるものにはなっていたとは思うけど 「いつからか、花火を見るよりも、花火になることを選んだ」 「夜を引き延ばして,俺はグーを出しましたよ」 「尾崎さん、よいしょよ...
クリープハイプはあんまりわからないけど、エッセイとして普通に面白かった 誰を指しているのか、とかが分かればもっと深みのあるものにはなっていたとは思うけど 「いつからか、花火を見るよりも、花火になることを選んだ」 「夜を引き延ばして,俺はグーを出しましたよ」 「尾崎さん、よいしょよいしょで大事な場面があるじゃないですか」 この三つ、よかった。 別れが根底にあって、それを描くのがとっても上手なんですね。 気にしぃで、優しい人なんだ。
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【モンクの叫び】 悲しみは伝えるものじゃなくて、自分の内に溜め込むものだろう。そして、そこから溢れるものだと思う。 いいじゃないか、何かに怒っていたって。 何事にも無関心でどれもこれも受け流す方がよっぽど寂しい。怒っているということは、起こっているということだ。何かをはじめるた...
【モンクの叫び】 悲しみは伝えるものじゃなくて、自分の内に溜め込むものだろう。そして、そこから溢れるものだと思う。 いいじゃないか、何かに怒っていたって。 何事にも無関心でどれもこれも受け流す方がよっぽど寂しい。怒っているということは、起こっているということだ。何かをはじめるために怒りが必要な時だってある。 【Y字バランスをしながら「共感なんてただの痛み止め」と悟った顔をして、T字路にぶち当たる】 「共感には痛み止めのような作用があって、迷いや後悔を一時的に鎮める作用がありますよね?」でも、「やっぱりそれは一時的なもので、痛みはちゃんとまた自分に返ってきますよね?」だから、「できる限り共感に頼らずに自力で頑張っていきたいですよね?」
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尾崎さんの描く歌詞が好きで、遂に本にまで手を出しました。彼の言葉は痒いところに手が届く。言語化することが難しい感情を、よくもまあ言葉にしてくれる。また救われてしまいました。
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エッセイ。 個人的には苦汁シリーズの方が好き。 こっちの方が回りくどいというか、小汚いというか、ネガティブな感じ、底辺の時代の匂いがする。 これを読んでいると、ファンのわたしですら、尾崎世界観ってもしかして(しなくとも)めちゃくちゃめんどくさいやつなのでは、実際近くにいたら話しかけたり出来ないかも…って少しモヤモヤする。 わたしが好きなクリープハイプはきれいなとこしか見てないのかな〜。 スーツケースの話が1番親近感を感じた。たしかに尾崎さんはスーツケース引いてるより、デカいカバンを背負ってる方が似合うなあ…と。 よく尾崎さんのエピソードで出てくる「市川くん」について少し分かったのが良かった。 それからズボンは滅多に洗濯することがないという話。 あと1番グッときたのは『exあやっち』。 先日たまたまライブで尾崎さんがこの方の話をしていて、もっと知りたいと思っていたら本に書いてくれていたんだね。 ライブで話を聞いた時に、この女性は尾崎さんのことが好きだったのではないかと思っていたのだけど、ちゃんと他に同棲していた恋人がいたようで良かった。 尾崎さんのためにも、その女性のためにも、良かった気がする。 これから命を絶とうとするというのに、尾崎さんに向かって『あんたは絶対に成功する。あたしが保証する』なんて前向きで力強い言葉を残していくなんて、ほんとになんでその力強さを自分に向けなかったのだろう…。 尾崎さんのツッコミがかなしくて、でも少し笑えて、なんかそういう風になんどもふざける瞬間が今までに何度もあったんだろうなと思ったら、他人のやり取りを覗いてしまったようで、胸が熱くなった。 わたしも死んだ時に誰かに『あんなに強い絶対的な味方がいなくなって心細い』って思わせてしまうくらい、誰かに愛情やパワーをあげられる人でありたい。
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細かいことばっか考えて、気にして、自分追い込んで でも人間らしくて かわいい 言葉選びがおしゃれ エモ ぐっとくる。 『"正解』と『間違ってない』は近いようで遠い。"
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泣きたくなるほど嬉しい日々に 尾崎世界観 最近、クリープハイプの「栞」を久しぶりに聞いてから、クリープハイプ熱が高まっている。大学1年生の時によくクリープハイプを聞いていたので、クリープハイプを聞くと新歓期の淡い記憶が蘇る。 クリープハイプと言えば、ボーカルの尾崎世界観の特徴的...
泣きたくなるほど嬉しい日々に 尾崎世界観 最近、クリープハイプの「栞」を久しぶりに聞いてから、クリープハイプ熱が高まっている。大学1年生の時によくクリープハイプを聞いていたので、クリープハイプを聞くと新歓期の淡い記憶が蘇る。 クリープハイプと言えば、ボーカルの尾崎世界観の特徴的な声と散文的で哀愁漂う歌詞が印象的だ。今回は、その歌詞の部分に注目して、エッセイを読んでみた。読んでみた感想は、歌詞そのままのひねくれて、一周回ってしまった性格そのままの文章にホッとするとともに、得も言われぬ語感の良さを感じた。尾崎世界観の文章や歌詞は、同音異義語が程よく使われている。このエッセーでも「成功体験」を書いているつもりが「性交体験」ばかり書いていたという冒頭の文章など、同音異義語や韻を踏んだ言葉が気持ちよくつかわれる。これは、非常に現代的な文章の在り方であると思う。こういった同音異義語の文章は、予測変換によってかなり視覚化されると思うからである。スマホで書いたり、PCで書くと予測変換で同音異義語がたくさん出てくる。例えば「せいこう」と打てば、成功も、精巧も、性交も出てくるわけで、こうした口をついて出てくる同音異義語もまた、クリープハイプの文章の気持ちよさの要因なのかと。
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※このレビューにはネタバレを含みます
泣きたくなるほど嬉しい日々に そんなタイトルなのに嬉しさより怒りと捻くれた感情が詰まったエッセイだった。 でも負の感情が残らず、スッキリした気持ちで読み終えたのは尾崎さんの文才なんだなと思った。 個人的には 花火を見るよりも花火になることを選んだ という言葉が好きでした。
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尾崎世界観という名前に興味を持って購入した。まずその名前から人を惹きつけられるというのは武器だと思った。 ちょっと歪んだものの見方をする人。根暗だけど、色々なものの細部まで気付いてそこから自分の中で想像を切り開く、開拓していけるのはなぜなんだろう。一つのものを見ただけで、何で全く...
尾崎世界観という名前に興味を持って購入した。まずその名前から人を惹きつけられるというのは武器だと思った。 ちょっと歪んだものの見方をする人。根暗だけど、色々なものの細部まで気付いてそこから自分の中で想像を切り開く、開拓していけるのはなぜなんだろう。一つのものを見ただけで、何で全く関係のないようなものを繋げられて言葉にできるのだろう。そういう感性というか、もの結合させる転換能力があると、生活が豊かになるのではないかと思った。逆もまた然りで、その分ネガティブな要素も見えてしまうのかもしれないが、それをいい方向に持っていけるように俺もなりたい。 感性を育てる。
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7/26発売決定!尾崎世界観さん新作エッセイ! 『ダ・ヴィンチ』で2018年4号から連載したエッセイに、 書き下ろしを加えた一冊。要チェック!
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尾崎世界観の経歴が、何となくわかった1冊。 あまり売れないバンドマンの自分の知らない彼を少し知れた気がする。 外見が変わらないスーツケースより、バック。 中身が多いと膨らみ、少ないとくたっとなる。 それがいいと言う彼の気持ち。 いろんな意味がこめられてるようにかんじた。
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