くだけるプリン 私たちのセックスまでの一部始終 の商品レビュー

黒丸(著者)

2019/09/30

1話 くだけるプリン
妻に無関心な夫のいる子無し人妻と職場の食堂のバイトの子との話。どこも一緒かやっぱと思いながら、確かに私はまだ「分かり切った展開をなぞる気持ちもなくなったら」もう夫婦として終わると思ってまだぶつかりたいんだけれども、ダンナが疲れてしまってこんな状況なのかーと思ってみたり。
昔はどんなだって「不倫ダメ絶対」だったけど、子どもいなくてこの状況なら、と思うようになった自分がいる。

2話 いつわる絵筆
美術館のキュレーターのイケ旦上司と未婚堅物部下の話。
崇拝すらしていたイケ旦上司が実は方々で浮気してて妻子に出ていかれ職場にもバレて、自身も思い入れのある作品が贋作だったことが判明して、関係を持ってしまう。そして崇めていたその上司は「こんなにも ただの 男だ」。
部下の後輩が言うようにこれが上司の奥さんの仕返しならそこまでするほどズタズタにされたんだなと察する。

3話 たたかうサカナ
自分に自信のなかった主人公が一生懸命努力して職場結婚するも、夫に職場の上玉と浮気されて離婚される話。上玉にとってはただの遊びなんだけど。
で、主人公は奮起した（ボクシング）ジムに通ってそこの子とできたようで、ジムの子いい子なんでそれはとても良かった。
この人の絵あんまり好みじゃないけど環貫さよりは確かにエロくて美人と思った。

4話 ぐるぐるらせん
保護者とダラダラ10年不倫してたり妹の恋愛相談に乗ってたりひさびさに会った既婚元カレにコッチ（って後ろかな）でやらせてって言われてそうしちゃったり、不倫相手に家庭に戻る話をされて「ただそれやる前に話せないかなぁ」にほんと不倫する男のセコさが全て詰まっているなと思ったり。
妹の相手にはびっくりして読み直したりした。
あと不倫相手と元カレを潔くブロックするとこと、子どもにもらった指輪して妹の披露宴出るのステキだなと思った。

5話 まぼろし夫婦
なんで「ただいま」「おかえりなさい」にカギカッコついてんのかなと思ったけど後で納得。
専業主婦と、金曜日3時間だけ夫役を頼まれた出張ホストの話。
ショウコさんのリクエストに涙が出た。あー私もそうなのかと思った。

6話 とりどり迷子
ボーイッシュな婚活女子の話。結婚と女のうだうだが分かりやすくてちゃぶ台ひっくり返したくなるな。
主人公がいった化粧品屋の人は1話の咲子さんですね？
この本の最後がこの話で良かったなー。

まだ続いてるっぽい。続き見たいな。