福袋 の商品レビュー
面白かった。時代小説をこんなに身近に感じて読んだのは初めて。まるで自分もその場にいて、事の成り行きを見ているような感覚に…。 特に、暮れ花火は切なくて泣けました。眩を読んで間もなかったせいなのか、主人公がお栄と重なって、もう1人のお栄を見ている気がした。
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Tさんのお勧め。 江戸を舞台としていても、 どったんばったん捕り物だったり、 おどろおどろした、またひょろひょろした妖し物だったり。 それはそれで良い話だったりするのだが、 やはり人情物を忘れるわけにはいかない。 ちょっと大人の江戸物。 貧乏くさいお贔屓がついた役者、 神田祭...
Tさんのお勧め。 江戸を舞台としていても、 どったんばったん捕り物だったり、 おどろおどろした、またひょろひょろした妖し物だったり。 それはそれで良い話だったりするのだが、 やはり人情物を忘れるわけにはいかない。 ちょっと大人の江戸物。 貧乏くさいお贔屓がついた役者、 神田祭を差配することになった家主、 やたらと大喰いの出戻り女、 看板の文字を書く筆。 一番好きだったのは「莫連あやめ」かな。 流行らない古着屋の娘。 着物やその着方を見ただけで、人となりがわかってしまうが、 近頃兄に嫁できて、よく出来た義姉にちょっとひねている。 そんなあやめが思いついた莫連流は、 若い女の子が男物を粋に着こなす流行りになる。 でも実は本物の「莫連」が近くにいた…。 ファッションに一喜一憂する女の子たちはかわいい。
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江戸庶民の生活色々の短編集。 江戸という時代に一所懸命生きている人達の生活が中々愛おしい。 祭り、湯屋、長屋、古着屋などで起こる出来事は、人情にも包まれて温かい。 大食い女の「福袋」、弾ける女の子のいる「晴れ湯」などなど楽しかった。
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まかてさんらしい人情噺で面白かった。表題の福袋、弟がちょっといい気味(笑)。最後のひってんがちょっと切なくてなかなかよかったな。食べ物屋が出来たら、誰かと再会するかも。莫連あやめも面白かった。
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阿蘭陀西鶴を楽しく読んだ後の短編集。この一冊もテンポよく読み進められる戯作。暮れ花火のおようのきっぷに惚れ込んでしまいました。かっこいい
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ぞっこん/千両役者/晴れ湯/莫連あやめ/福袋/暮れ花火/後の祭り/ひってん それぞれが暮らす町でそれぞれの事が起きる。辛かったり苦しかったりしてもしまいには何とかなるのが嬉しい。 ひってんもそれなりにね
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面白かった! 特に「福袋」「暮れ花火」同じ女の話 なのに、全く違うのに、どうしてこんなに哀しいのだろう。 やはりすごい才の持ち主だ。
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