猿の見る夢 の商品レビュー
物語の主人公、女性衣料の製造小売業「OLIVE」の財務担当取締役・薄井正明、59歳に至っては、女性の私から見たら、全く魅力を感じない男性です。 薄井、その妻や息子、愛人である美優樹、朝川、実の妹夫婦、長峰と一癖も二癖もありそうな登場人物が大集合で1人として共感出来る人物がいない...
物語の主人公、女性衣料の製造小売業「OLIVE」の財務担当取締役・薄井正明、59歳に至っては、女性の私から見たら、全く魅力を感じない男性です。 薄井、その妻や息子、愛人である美優樹、朝川、実の妹夫婦、長峰と一癖も二癖もありそうな登場人物が大集合で1人として共感出来る人物がいないのに関わらず、あまりの人間くささが面白くもあり最後まで一気に読めました。 庭への投げ捨て事件や長峰の小体など中ぶらりんな感じですが、どこかしこにこれらに近い人物は存在するだろうなとリアリティーもある作品でした。
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59歳の会社役員とその周囲の人々が、それぞれの色と欲に翻弄される虚々実々…という、主人公のオッサンにも周りの人物にもまるで共感できず、成長もない話なのに。なんでこんなに「読ませる」んやろー。もう、さすが桐野先生というしかない。
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二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉は、まさに彼のことを言っているのでしょうね。ケアマネージャーをしている母から、人の最後というのは骨肉の争いというのはよく聞くが、一億も満たないお金でこんなに人を傷つけあうことができるのか。自分はそうではないと信じたいし、母にも遺産はいらないから...
二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉は、まさに彼のことを言っているのでしょうね。ケアマネージャーをしている母から、人の最後というのは骨肉の争いというのはよく聞くが、一億も満たないお金でこんなに人を傷つけあうことができるのか。自分はそうではないと信じたいし、母にも遺産はいらないから遺言だけは書くようにといっているが、この本や母からのお話を聞くと自分も変わるのかと怖くなる。
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面白かった、 自分も含め多くの人が、人生を計画し、打算的な考えを持っているのではないだろうか 人間らしい登場人物で、決して他人事ではない展開に一気に読んでしまった
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定年小説 らしい 主人公である59歳の薄井さんにいろいろな 問題がふりかかる とくに女性問題 600ページの作品であるが先が気になる展開と 読みやすさもあって読み終えることができました 中で占い師の存在は大きかったです 薄井さんの行動は占い師を嫌悪しながらも 影響されていました
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27冊目。主人公と自分が年齢も近く結構、被ってて身につまされ、共感するとこがある本でした。この主人公ほど自己中ではないぞ…おそらく。600ページですが、2日間で一気読みでした。非常に面白かったです。
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馬鹿な男の愚かな人生を読んだ気になった(笑) 私は女なので、ここに出てくる史代や美優樹、志摩子それぞれの気持ちがそれぞれに分かって、薄井は馬鹿だなあと思うんだけど、これが男の人だったらどう思うのか。 薄井を気の毒に思ったりするのかな。 仕事も家庭も愛人もダメになって、寂しい老後を...
馬鹿な男の愚かな人生を読んだ気になった(笑) 私は女なので、ここに出てくる史代や美優樹、志摩子それぞれの気持ちがそれぞれに分かって、薄井は馬鹿だなあと思うんだけど、これが男の人だったらどう思うのか。 薄井を気の毒に思ったりするのかな。 仕事も家庭も愛人もダメになって、寂しい老後を過ごしたらいいなーと意地悪なことを考えるくらいに薄井のことは嫌いです。
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まさに猿。59歳にもなって20代と変わらないくらい猿。すいすい読み進めて、あぁ欲望に貪欲な奴らだなと思いつつ、その多数が中年なことで我に返るの繰り返し。
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分厚いですが実質2日ぐらいで読み終わりました。 それぐらいおもしろかったです。 出てくる人物がみんなうさんくさい中、主人公・薄井が一番困ったヤツというか、懲りないおじさんだなと思いました。 59歳の男が、嫁や妹などに心底嫌気差されてめちゃくちゃ言われてるのもなんかツラ…って感じ...
分厚いですが実質2日ぐらいで読み終わりました。 それぐらいおもしろかったです。 出てくる人物がみんなうさんくさい中、主人公・薄井が一番困ったヤツというか、懲りないおじさんだなと思いました。 59歳の男が、嫁や妹などに心底嫌気差されてめちゃくちゃ言われてるのもなんかツラ…って感じだけれども、言いたくなる女性陣の気持ちはわかり過ぎるほどわかる。 不気味な存在の長峰が最後にどうなったか、ちょっとそれこそ化かされた終わり方でしたね。 薄井はこれからも調子よくあっちがおかしくなったらこっちへ、こっちがやばくなったらあっちへ、を繰り返して生きて行くんでしょうね。 それが目に見えるような、いい加減なお調子者のおじさん主人公でした。 がんばれ、とか思いもしない、そんなおじさんでしたw
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銀行からの出向役員としてアパレル企業に勤務する薄井正明59歳。夢みる初老の男の人生設計が、謎の占い師の登場で次々と破綻していく。迫真のジタバタが決して他人事じゃない、全男性必読の定年小説。 男の処世術は、如何にその場をしのぐかと言ったら大袈裟か。家族や身内、社内に愛人、これでもか...
銀行からの出向役員としてアパレル企業に勤務する薄井正明59歳。夢みる初老の男の人生設計が、謎の占い師の登場で次々と破綻していく。迫真のジタバタが決して他人事じゃない、全男性必読の定年小説。 男の処世術は、如何にその場をしのぐかと言ったら大袈裟か。家族や身内、社内に愛人、これでもかとやってくる災難と疫病神に、薄井のその場しのぎ戦術は上手くいきそうでいかない。全てを失ったかに思えるラストだが、薄井の女と金に対する執念はまだ消えてない。
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