女優の娘 の商品レビュー
代々木を中心に活動する地下アイドルのいとの元に、母が死んだと言う連絡が入った。 元ポルノ女優だった母とは3年会っていなかった。 アイドルの世界、女優の世界を垣間見ました。 かなり歪んだいとの性格が、亡き母を追うドキュメンタリーの撮影が進むにつれ、変わっていく様が興味深かったです...
代々木を中心に活動する地下アイドルのいとの元に、母が死んだと言う連絡が入った。 元ポルノ女優だった母とは3年会っていなかった。 アイドルの世界、女優の世界を垣間見ました。 かなり歪んだいとの性格が、亡き母を追うドキュメンタリーの撮影が進むにつれ、変わっていく様が興味深かったです。 霧子の2番目の夫が最悪。 でも、その結果、いとがアイドルになったのだとしたら、きっかけ最悪だったけど良かったのかも。 色々なことがあった最後のヨモギモチ、こんな子達がいたら応援したいな。 霧子の映画のラストシーンにグッときました。
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親兄弟とは関係ない、と思っていても何かしらの判断材料になっているのかも。 同じような職種なら、なおさら影響を受けてしまうのか。それを逆手に取れたらいいのにね。
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久しぶりに吉川トリコさんの作品読んだなぁ…面白かったです。女優の娘、とあるけどポルノ女優と知らずに読み始めたのでびっくりしたし、さぞかし霧子は妖艶で美しかったんだろうなと、文字だけで感じた。そう感じさせる吉川トリコさんの筆力に圧倒されつつも、結局父親は誰だったんだろうと邪推してし...
久しぶりに吉川トリコさんの作品読んだなぁ…面白かったです。女優の娘、とあるけどポルノ女優と知らずに読み始めたのでびっくりしたし、さぞかし霧子は妖艶で美しかったんだろうなと、文字だけで感じた。そう感じさせる吉川トリコさんの筆力に圧倒されつつも、結局父親は誰だったんだろうと邪推してしまうわたしはきっとつまらない人間なんだろな…
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女優、アイドル、芸能界って実際こんな感じなんだろうな〜ととてもリアルな話っぽくて面白かった。最近の若者言葉知らなくて調べながら読んだけど。笑
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この表現は正しくないかもしれないけれど、思っていたより「普通の物語」だった。 ポルノ女優の娘、アイドルとしての自分、埋まらなかった母娘の溝と、溝から溢れた濁ったなにか。 誰もが不完全で、孤独で、身勝手で、それは別に特別なことではなく誰の日常でも起こりうる。だから普通と思えたのか...
この表現は正しくないかもしれないけれど、思っていたより「普通の物語」だった。 ポルノ女優の娘、アイドルとしての自分、埋まらなかった母娘の溝と、溝から溢れた濁ったなにか。 誰もが不完全で、孤独で、身勝手で、それは別に特別なことではなく誰の日常でも起こりうる。だから普通と思えたのかな。 誰かの主役でいることは、幸せなのか、そうじゃないのか。本当に血は水よりも濃いのか。 なんだかいろんなことを一気に考えさせられるけれど、結果的に「答えはひとつじゃないし、誰かの答えは決して自分には当てはまらない」に戻る。同じところをぐるぐる旋回してるような読書体験だった。
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吉川トリコさんの新刊。現役アイドルの母親が死んだ。母親は伝説のポルノ女優だった。この母親の自伝的なノンフィクション映画を有名監督が作ることになる彼女がインタビュアーワーとして抜擢される。作品を通して母親と重なったり離れたりしていく様はとても興味深い。アイドルの生き辛さ。ポルノ女優...
吉川トリコさんの新刊。現役アイドルの母親が死んだ。母親は伝説のポルノ女優だった。この母親の自伝的なノンフィクション映画を有名監督が作ることになる彼女がインタビュアーワーとして抜擢される。作品を通して母親と重なったり離れたりしていく様はとても興味深い。アイドルの生き辛さ。ポルノ女優の辛さが良く表現されていて面白かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ロマンポルノ女優の娘で、それほど有名ではないアイドル。 第一線でテレビにガンガン出るほど有名ではない、会いに行けるアイドル。しかも年齢制限まであと一年。 本当ならこの先どういう道に進むか悩んだり、少しでも現状を良くしようとあがいたりする状況なのになんともいえずあっさり淡泊な主人公。アイドルに未練はないのか…でも、その主人公いとの母親が自殺とも事故とも思える状況で発見されてから物語は大きく動きだす。 トリコさんの小説にはいつも運命とか環境とかに流されない、自分の足でしっかりと歩いている女性が出てくる。その強さに私たちは共感し惚れこむのである。今回も主人公いとの淡泊だけど折れない立ち姿にいつの間にか心から応援し、応援されている自分に気付く。 女優、だけどロマンポルノ出身のちょっとエキセントリックで、すでに過去の存在となった母親への複雑な思い。それをいったんバラバラにしてから組み立てなおしていく過程に、多分私たちの誰もがどこかで経験する自立の問題が投影される。 そしてこれもまたトリコさんの小説によく登場する「血のつながらない家族」の存在。母と娘の問題をほぐして編み直すには少し離れているけどでも身近な存在が必要なのかもしれない。
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