フレドリック・ブラウンSF短編全集(1) の商品レビュー
タイトルのとおり、フレドリック・ブラウンのSF短編すべてを執筆年代順にまとめるシリーズ。その第一巻。植字機の操作員だったらしく、その経験に基づいたと思われる、収録の「天使ミミズ」は面白かった。物語に引き込まれるし、原因も面白く、そしてラストも素晴らしい。楽しめた。
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目次 ・最後の決戦(ハルマゲドン) ・いまだ終末(おわり)にあらず ・エタオイン・シュルデュル ・星ねずみ ・最後の恐竜 ・新入り ・天使ミミズ ・帽子の手品 ・ギーゼンスタック一家 ・白昼の悪夢 ・パラドックスと恐竜 ・イヤリングの神 高校生のころにそろえたフレドリック・ブラウンの本の数々。 結婚するまでは、毎年毎年必ず再読したものだ。 一度と言わず二度も三度も。 何度も読んでいるから、ストーリーはもちろん分かっている。 「そうそう、ここの展開がいいんだよね」とか「このオチ最高」なんて思いながら読んでいる。 多分小さな子どもが何度も同じ絵本を読んで満足するのと同じ。 で、今回もまた立派な装丁で、読みやすいサイズの文字のこの本を存分に楽しめたのですが…タイトルが一部変わっている。 「悪魔と坊や」が「最後の決戦」へ、「身代わり」が「いまだ終末にあらず」へ「諸行無常の物語」が「エタオイン・シュルデュル」へ等々。 「人形」が「ギーゼンスタック一家」になったのは良いと思う。 断然インパクトが違うから。 でも「かくて神々は笑いき」はこのままがよかったな。 「イヤリングの神」では軽すぎるし、ミスリードを狙いすぐだと思う。 原題どおりの「かくて神々は笑いき」をなぜ変えたのか? そして、「ミミズ天使」は絶対「ミミズ天使」であって、「天使ミミズ」ではダメなんだ。絶対。 読み終わったあと、本棚から『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』(坂田靖子・波津彬子・橋本多佳子)を引っ張り出して読んだ。 「帽子の手品」の恐怖はこちらの方が上だし、「ミミズ天使」の原作にないオチも絶品。 なのにAmazonにもデータがないという…。 これは永久保存版だな。
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SF短(中)編の名手フレドリック・ブラウンの短編全集、第1巻(全4巻刊行予定)。 フレドリック・ブラウンの珠玉のSF短編小説を年代順に網羅できる素晴らしい全集。ミステリー、サスペンス、ロマン(...etc)と、様々なジャンルの物語が詰まっており、まさに「アイデアと語りの奔流」(...
SF短(中)編の名手フレドリック・ブラウンの短編全集、第1巻(全4巻刊行予定)。 フレドリック・ブラウンの珠玉のSF短編小説を年代順に網羅できる素晴らしい全集。ミステリー、サスペンス、ロマン(...etc)と、様々なジャンルの物語が詰まっており、まさに「アイデアと語りの奔流」(本書帯のキャッチコピーより)。「何か気軽に読めるSF」と聞かれたら、安心しておすすめできるのがフレドリック・ブラウン。あと、星新一。短い読書時間で、質の高い物語に気軽に触れられる。なんとも贅沢。
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フレドリック・ブラウンSF短編全集の第1巻 「最後の決戦(ハルマゲドン)」Armageddon 「いまだ終末(おわり)にあらず」Not Yet the End 「エタオイン・シュルドゥル」Etaoin Shrdlu 「星ねずみ」Star Mouse 「最後の恐竜」Runaroun...
フレドリック・ブラウンSF短編全集の第1巻 「最後の決戦(ハルマゲドン)」Armageddon 「いまだ終末(おわり)にあらず」Not Yet the End 「エタオイン・シュルドゥル」Etaoin Shrdlu 「星ねずみ」Star Mouse 「最後の恐竜」Runaround 「新入り」The New One 「天使ミミズ」The Angelic Angleworm 「帽子の手品」The Hat Trick 「ギーゼンスタック一家」The Geezenstacks 「白昼の悪夢」Daymare 「パラドックスと恐竜」Paradox Lost 「イヤリングの神」And the Gods Laughed フレドリック・ブラウンは生涯ベストに入る『発狂した宇宙』の著者でSF短編の名手 既読のものが多いが懐かしく読んだ いかにも50年代風のテイスティングがグッとくる 残りの巻も楽しみ
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SF。ファンタジー。短編集。 『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『さあ、気ちがいになりなさい』と読んでいるので、何作も既読。 タイトルが変わっていて、読むまで分からない作品も多々。 既読では、やはり「天使ミミズ」(旧題「ミミズ天使」)がとても面白い。 初めて読んだ作品では、「...
SF。ファンタジー。短編集。 『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『さあ、気ちがいになりなさい』と読んでいるので、何作も既読。 タイトルが変わっていて、読むまで分からない作品も多々。 既読では、やはり「天使ミミズ」(旧題「ミミズ天使」)がとても面白い。 初めて読んだ作品では、「星ねずみ」「白昼の悪夢」「イヤリングの神」がどれも好き。 ショート・ショート好きには「いまだ終末にあらず」「最後の恐竜」、ミステリ好きには「白昼の悪夢」、ホラー好きには「ギーゼンスタック一家」、パズル好きには「エタオイン・シュルドゥル」と、SFファン以外にも楽しめる、多才な作家さんです。 ここ数年、バラード、ヴォネガット、コードウェイナー・スミスあたりの短編全集が出版されていて、更にブラウンと、新規のSFファンとしてはとても助かる。次作にも期待。
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