風はずっと吹いている の商品レビュー
戦争も原爆も過去の現実なのだな。 過去は現在と、未来につながっているのだな。 もちろん、小説ではあるけど、改めて感じた。 登場人物が多くて、時系列と蓼丸目線、矢田目線、苦戦したけど最後は謎が解け、辛い結末だったけど、面白かった。
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戦争も随分前になり 戦中を生きた人々もかなり高齢になり この小説の登場人物のように 戦中と現代を生きる人々も減ってきています。 毎年8月には広島原爆の話がニュース等ででますが 過去の話となり どこか他人事のように感じる自分がいます。 忘れてはいけないことなのに。 この小説の中...
戦争も随分前になり 戦中を生きた人々もかなり高齢になり この小説の登場人物のように 戦中と現代を生きる人々も減ってきています。 毎年8月には広島原爆の話がニュース等ででますが 過去の話となり どこか他人事のように感じる自分がいます。 忘れてはいけないことなのに。 この小説の中で 対アメリカ 核兵器保持等の話がありますが いろいろ自分なりに考えましたが 結論は出ませんでした。 ただ、今後も先 日本が最初で最後の被爆国であって欲しいと願っています。 この本は今年1番の小説になりました。
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評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 広島郊外の山中で見つかった白骨死体。誰が、誰をなぜ殺したのか。70年以上の時を経て、それは真実を語り始める。広島発世界行き、熱く重厚なミステリー。 原爆時の事件が現代で掘り起こされる。偶然この時期に読んでミステリー云々よりも戦争の悲惨さを改めた。
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この街に暮らす人ならば、敏感に反応してしまう地名。その描写。それから、登場人物の命名の土着性。 300ページ前後の議論は、この一冊の真っ直ぐとした背骨だ。
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1月-18。3.5点。 広島で、米国人女性の白骨死体が見つかる。すぐそばには別の頭蓋骨が。明るみになる哀しい事実。 丁寧で地道な捜査。戦後を生き抜いた者達の現実。 結構面白い。ひねりが何回もある。
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山中で発見された白骨死体と頭蓋骨。その事件の真相を地道に追うミステリ。日本の国防の問題や広島の戦災孤児の生活等も描かれて、硬質な印象の作品です。 頭蓋骨があんな使い方をされていたというのは衝撃。ですが、それは罪だとは思えないし、それを非難する気にはなれないなあ。現在ならともかく、...
山中で発見された白骨死体と頭蓋骨。その事件の真相を地道に追うミステリ。日本の国防の問題や広島の戦災孤児の生活等も描かれて、硬質な印象の作品です。 頭蓋骨があんな使い方をされていたというのは衝撃。ですが、それは罪だとは思えないし、それを非難する気にはなれないなあ。現在ならともかく、当時のあの状況では生きるために必要だったのだろうなあ、と思いますし。平和な時代であるからこそ不謹慎だのなんだのって目くじらを立てられる問題なのかもしれません。 戦争の恐ろしさを知らない人が増えていく中で、核を抑止力として捉える見方も間違ってはいないのかもしれないけれど。それでもあえて核を持つ必要性ってあるのかなあ。逆にそこまでしないといけないのなら、何をどうやっても駄目なときは駄目、となってしまいそうです。本当の意味の世界平和ってなかなかに遠いものなのかも。
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ミステリーとしてもなかなか面白かったが、被爆直後の広島の話が興味深かった。 ミステリーとしては2人の主人公?がこう関わってくるのかと感心。 ただ本文中にも奇跡とは書いてあった70年以上前のものが誰かわかるのはちょっと奇跡。
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広島のピカドン。ミステリーというよりも広島の真実に衝撃を受けた。気楽に読み始めたのに、考えないようにしてきた問題をこんな形で突きつけられることになるとは。 ちょうど8月でお盆に読めて、鎮魂の意味でも良かったかな、とは思う。 オバマさんの広島訪問の意味について、また考えてみたい。憎しみの連鎖は絶たないといけないのだが。
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白人女性の白骨死体と頭蓋骨。これはなんだか猟奇的事件のにおいがするぞ、と思いきや。 戦争、原爆、戦争孤児。私たちが知らない日本の歴史がまだまだ広島にはあるのだな。 この国が、というより、あの時代にこの国に特に広島にいた人たちがどうやって生き延びてきたか、そこにある現実の(それでもひとかけらでしかないのだろうけど)を思い知らされる。 「大変だった」とか「苦労した」なんていうレベルではない生々しい「生」。 ただ生きていくこと、その日々は血の匂いに満ちている。
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