天使も怪物も眠る夜 の商品レビュー
この企画で、吉田作品の長編、ということだけでも、ワクワク。 いつもながら、他にはない世界観を、ゆるゆると楽しめました。 2019/8/21読了
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2095年、壁によって分断された東京は <不眠の都>と呼ばれていた。眠り姫を 目覚めさせるため、8人の王子は壁をこえる…。
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二〇九五年、〈壁〉によって分断された東京は不眠に悩まされていた。睡眠薬開発を巡る攻防は、やがて「眠り姫」の謎に迫ることに。
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図書館で借りたもの。 ☆螺旋プロジェクトのひとつ 2095年、東京は四半世紀前に建てられた〈壁〉で東西に分断されていた。曖昧な不安に包まれた街は不眠の都と化し、睡眠ビジネスが隆盛を誇っている。そんな中、眠り薬ならぬ覚醒タブレットの開発を命じられた青年・シュウは、謎の美女に出会い――。 『すっかり〈不眠の都〉の名が定着したこの街において、ついつい夜を徹して読みふけってしまう「面白い小説」は、ただちに睡眠妨害と見なされて発売禁止になった。しまいには、焚書の憂き目にあい、広場という広場に集められて、華氏四五一度の炎で焼き払われた。』 面白い小説がない世界なんて嫌だなぁ。 未来の描写が面白い! 前に立っただけで体の調子を見てくれる「ミラー」とか。 登場人物が多いけど、それが少しずつ繋がっていく楽しさ。 山族 シュウ、ナツメ、ホシナ、滝沢 海族 谷口さん、マユズミ、ハブカ、キリバヤシ 山族と海族が近づいても嫌な感じはない? ナツメとマユズミは一緒に行動しているし、薄まって(?)きたのかなぁ? 「イソベリイソベラ」 荒れた海へ出る男たちが船酔いしないために唱えていたおまじない。 原始の「ウナノハテノガタ」に関係ありそうなフレーズ。 出てくるラムネに「コイコワレ」を思い出す…。 海族と山族が結ばれ、天使がやってきた。 争いも終わったみたい。 螺旋プロジェクトの最後のお話としていい終わり方だった。
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9.未来 最終巻。 人類が不眠症になり、夜を徹して読んでしまうおもしろい本は焚書。な未来。なにそれ。 近未来ぽい感じで書かれてるんだが、この世界観に入っていけない。なので、いっぱいいる登場人物も入ってこない。まま読み進める。 いばら姫の話が下敷き。眠り続けた海族♀。山族♂の王子様が眠りを解き、ふたりの間には子供が生まれました。このことが争いあってきた種族たちの新しい未来を予感させ終わるのだが。 海と山の子は、平安時代にいたじゃん。自分の生まれに苦悩してたじゃん。なんかがっかり。
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