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「死」とは何か 完全翻訳版 の商品レビュー

3.5

73件のお客様レビュー

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2024/01/11

人は死ぬことを信じてない→一度急死に一生を味わった人が仕事を辞めたりするということは本当の意味で死を信じてない 死はわるいことか?→ 死んだ人に会えない他者にとっては悪い。 本人とっては?→存在しなくなることは苦痛は伴わない。何も起こらない。しかし相対的に存在できなくなる、幸せ...

人は死ぬことを信じてない→一度急死に一生を味わった人が仕事を辞めたりするということは本当の意味で死を信じてない 死はわるいことか?→ 死んだ人に会えない他者にとっては悪い。 本人とっては?→存在しなくなることは苦痛は伴わない。何も起こらない。しかし相対的に存在できなくなる、幸せな体験をできなくなる。という意味で悪い。 永遠の生はいいものでもない→面白いことは永遠には続かない。永遠の生をもったとしても、飽きる、忘れる、別の人物になってしまう。 最善の生→満足するまで生きられること 6章 唯一本質的に良いもの→快感          悪いもの→痛み 用心する→自分の設定している目標は適切か? 与えられた限りある人生の価値を高めていくことしかない。

Posted byブクログ

2024/01/20

答えは無い。思考するのが哲学だ。 という居直りが常套手段となっており、中でも「死」のような証明不可能な現象は、取り上げるには誂え向きだ。それでも、切り口として論理学的アプローチを取ろうとしているチャレンジ精神は素晴らしい。700ページ以上ある。その試行錯誤が見える。しかし、その大...

答えは無い。思考するのが哲学だ。 という居直りが常套手段となっており、中でも「死」のような証明不可能な現象は、取り上げるには誂え向きだ。それでも、切り口として論理学的アプローチを取ろうとしているチャレンジ精神は素晴らしい。700ページ以上ある。その試行錯誤が見える。しかし、その大部分は自己満足だと思わざるを得ない。この事だけ書くとフェアじゃないので、より具体的に記す。 本書のチャレンジテーマは、「死が怖いものであると言うことを否定する」「魂があって生が持続すると言うことを否定する」、この二つだという。 ー 死が私たちにとって悪いのは、私たちが死んでさえいなければ、人生がもたらしてくれただろうものを享受できないからに他ならない 死は怖いものである。それは不可逆的で未知なものだからだ。尚且つ、自殺を選ばぬ人には生が素晴らしいものであり、大凡そうした人が生存しているからだ。死後の世界がより良い世界である事を著者が証明しなければ、その不安は確実に無くせない。その領域は、哲学ではなく、宗教の役割のはずだ。故に、チャレンジは不成立。しかし、本書が力説するように死後の世界や魂の存在はあり得ないという考えには大賛成だ。この世に未練を残すような死後の世界は、ある方が辛い。肉体を喪失し、現世に作用できない魂など、後悔や叶えられぬ欲求、寂寥を抱え悲惨この上無い。それを快楽主義的極楽で誤魔化すような世界観は、矛盾している。それなら、生きながら脳みそだけ取り出して快楽中枢を刺激し続ければ良い。 ー古代ギリシャの哲学者エピクロス曰く、死は生者にも死者にも重要ではない。前者にとっては存在しないし、後者はもはや存在しないから。死は私が死んでいるときに私にとって悪いはずがない。なぜなら、その時点で私はもう存在しないのだから。 エピクロスを援用されても、不安は拭えない。故に、人間は命の延長を目指し、不老不死に向けて努力を続けるのだろう。死は怖いからとか、生に限りがあるから良いとも思わない。否応なく、仕方ないもの。700ページ以上の本の重みで手が痛い。それと同じ、肉体の限界と摂理であるのみ。

Posted byブクログ

2024/01/07

https://yalebooks.yale.edu/book/9780300180848/death/ https://oyc.yale.edu/death/phil-176 https://campuspress.yale.edu/shellykagan/death/ htt...

https://yalebooks.yale.edu/book/9780300180848/death/ https://oyc.yale.edu/death/phil-176 https://campuspress.yale.edu/shellykagan/death/ https://philosophy.yale.edu/people/shelly-kagan https://www.practicalethics.ox.ac.uk/people/professor-shelly-kagan https://www.practicalethics.ox.ac.uk/uehiro-lectures-2016

Posted byブクログ

2023/10/30

途中から同じ内容の話を表現変えて繰り返してる印象が残った。身体的死の精神的死についての話は興味深かかった。 今日の社会で言われてる「死」というのも技術の発展によって変化していき、最終的には「死」という概念そのものが無くなることも有り得たりするのだろうか

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2023/09/06

ヒトの人格の同一性が身体にあるというなら、所謂多重人格者(解離性同一障害)はどうなるのか、とか、脳死移植の議論はどうなるのか、とか、突っ込みたい所はあった。ケーガン先生は、死んだらそれでお終いであり、魂もあの世も無いのだから、死んだ本人は自分の死後を認識できず、そこには良いも悪い...

ヒトの人格の同一性が身体にあるというなら、所謂多重人格者(解離性同一障害)はどうなるのか、とか、脳死移植の議論はどうなるのか、とか、突っ込みたい所はあった。ケーガン先生は、死んだらそれでお終いであり、魂もあの世も無いのだから、死んだ本人は自分の死後を認識できず、そこには良いも悪いもないような事を仰るが、“その時”主観ではどうなるのかが判らないから、空恐ろしいのではなかろうか。

Posted byブクログ

2023/05/30

図書館で借りた。 イェール大学の人気哲学講義を本にしたもの。 講義録というフォーマットだが、アメリカの大学の講義は知る限り、実際はディスカッションの形式だと思う。であるなら、このフォーマット・テイストは再編集されたのだと想像する。 「完全翻訳版」と銘打ってるだけあって、分厚く75...

図書館で借りた。 イェール大学の人気哲学講義を本にしたもの。 講義録というフォーマットだが、アメリカの大学の講義は知る限り、実際はディスカッションの形式だと思う。であるなら、このフォーマット・テイストは再編集されたのだと想像する。 「完全翻訳版」と銘打ってるだけあって、分厚く750ページほどあった。大学の授業として1シーズン分なのだろうか。 哲学の分野が広がるというより、ひたすら『「死」とは何か』を掘り進める。ある意味これぞ哲学であり、欧米のリベラルアーツ、もっと言えば修辞学というのが、こういうものかと感じた。

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2023/04/16

全人類の共通課題→「死」について イェール大学の教授による解説 ・死は怖いものではない →死後の世界は現在にあり、要は誰が死んでも世界は変わらないと。 実際人格や記憶が無になるだけ。 お母さんのお腹の中の記憶はありますか?という逆説的な問い。 剥奪説という考え方で、要は未来...

全人類の共通課題→「死」について イェール大学の教授による解説 ・死は怖いものではない →死後の世界は現在にあり、要は誰が死んでも世界は変わらないと。 実際人格や記憶が無になるだけ。 お母さんのお腹の中の記憶はありますか?という逆説的な問い。 剥奪説という考え方で、要は未来生きてればできることが奪われると考えるから怖いだけなんだ、と。(なので自殺はこの逆、生きることが怖いとなるから起きえる事象) で、本著から学べることとしては、要は死をどう捉えるか、ということ。 締切として捉える、死は怖くないけど死ねば無になる。 なので死期がわからない今をどれだけ懸命に生きるか。 それは仕事でも趣味でも家族との時間でも何でも良いけど有意義に生きようね、という圧倒的な哲学的名著

Posted byブクログ

2023/04/02

不死とは、文字通り永遠に生きるということだ。そして、永遠にやりたいと思えるようなことを思いつくのは、とても難しい、いや、不可能だと思う。 タイ料理は好きだが、何兆年もタイ料理を食べると言う見通しは、魅力的には感じられない。

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2023/02/06

死はこわいものではない。死を〆切とみなして生活しましょう。 要約するとこうなると思う。 剥奪説あたりの話は読み飛ばした。

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2023/01/12

死とうまく向き合えば成功するかも 成功するには具体的な目標を立て、イメージしろとはよく言われている。 そして、7つの習慣では自分が弔事を読んでもらうイメージを持てと書いてあった。 人生の最終目標は死ぬことである。ということは死をイメージしておけば人生は成功するのかもしれない。死...

死とうまく向き合えば成功するかも 成功するには具体的な目標を立て、イメージしろとはよく言われている。 そして、7つの習慣では自分が弔事を読んでもらうイメージを持てと書いてあった。 人生の最終目標は死ぬことである。ということは死をイメージしておけば人生は成功するのかもしれない。死については怖いイメージしかなく、ある本には怖いのは情報が少ないからだと書いてあった。 この本を読んで、死に対する怖さの原因、死のイメージを変えてうまく向き合って利用の2点を学ぶことができた。 ・死んだところで、世界は大して何も変わらない ・死んだあとは無になる。夢見ずに寝てるのと同じ。いつも経験してるし怖いことなんてない。 ・それでも死が怖いのは、残された人生に希望があるから。逆に人生に絶望してる人は死にたくなる。 死にたくないということは、残りの人生が希望に満ちている証でもある。しかし、死という最終目標を意識せずにダラダラと人生を過ごしてしまうと、死を近くにした時に後悔が残る。常に死という最終目標をイメージして毎日全力で取り組もうと思った。

Posted byブクログ