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今昔百鬼拾遺 天狗 の商品レビュー

3.7

82件のお客様レビュー

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2019/06/30

分厚いほうの百鬼夜行シリーズでは書かれない、明解にして痛快な印象のシリーズ3作であった。殺人事件が起き、おおきな理不尽が存在したり憤懣やる方ない内容だったりではもちろんあるのだが、きちんとじぶんの両足で立っている美由紀が頼もしい。さらに、本作ではあの榎さんが大暴れした某作品の人物...

分厚いほうの百鬼夜行シリーズでは書かれない、明解にして痛快な印象のシリーズ3作であった。殺人事件が起き、おおきな理不尽が存在したり憤懣やる方ない内容だったりではもちろんあるのだが、きちんとじぶんの両足で立っている美由紀が頼もしい。さらに、本作ではあの榎さんが大暴れした某作品の人物が再び! 気分が上がらないはずはないし、京極堂たちがどこどこにいるという描写も「そ、それって!」と引き続き浮き立った。勘のいいひとならすぐに真相を見抜けるかもしれないが、大切なのはそこではない。330ページの美弥子の台詞に泣いた。

Posted byブクログ

2019/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3冊連続刊行の、3冊目。 鬼→河童ときて、最後が天狗。個人的に3冊の中でどれを推すかと訊かれると、河童かなぁ……という感じなのだが、ミステリとして読み応えがあったのは本書かな、という気もする(但し犯行動機とかトリックとか、そういう部分は予想がつきやすいとは思う)。 そして本作で再登場したある登場人物には驚いた。まさか彼女が再登場するとは思わなかった。これ、予想出来た人、いるんだろうか? それにしても京極作品の登場人物は誰も彼も、演説が好きだなw

Posted byブクログ