今昔百鬼拾遺 天狗 の商品レビュー
卒論で天狗を取り扱ったので、その記憶が蘇った。民俗学的な所を掘り進めながらの進行なので個人的にとても楽しかった。
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今昔百鬼拾遺シリーズももっとシリーズ化して欲しい 京極堂、関口先生等の主要メンバーはでないけど、敦子や益口等脇を固めるメンバー達が個性的でいい仕事をするので楽しめる。 最初、1作目の鬼を読んだ時はやっぱ物足りなさを感じたけども、圧倒的に読みやすい 女子高生の呉美由紀の感情を爆発させて犯人に捲し立てていくのが好き。まだ15歳ながらも差別や偏見を正面から見て、考えて向き合う姿が好き。 敦子も今回久しぶりに見た美弥子もだが、地に足つけて自分の足でしっかり立っている女性のなんと輝かしいことか。対して家柄だ男だということに縋らないと立てられない武士もどきのなんと哀れなことか 昭和の頃のLGBTに対する偏見の強さ、男尊女卑の日本の古い考え方。令和の今もまだ問題残っているので、考え続けていかねば
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良かった。 読みやすかった。 物語は昭和29年のこと。 美由紀は15歳高校1年生。 というと昭和14年生まれか。 すると私の母と同じ年。 母は中卒。そのとき働いていた。 母はその年で、啖呵を切れるかなと考えた。 人は平等、偉いも糞もない。 京極夏彦さんは昭和38年生まれ。 私...
良かった。 読みやすかった。 物語は昭和29年のこと。 美由紀は15歳高校1年生。 というと昭和14年生まれか。 すると私の母と同じ年。 母は中卒。そのとき働いていた。 母はその年で、啖呵を切れるかなと考えた。 人は平等、偉いも糞もない。 京極夏彦さんは昭和38年生まれ。 私は昭和43年生まれ。 そうか5歳差なんですか。 なぜ昔小説なのだろう。 妖怪の話を書くため昔小説のスタイル? 京極夏彦の現代物ってあるの? まだまだ京極夏彦を読まなくては。 次も頼みますよ。
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京極作品リハビリ中(笑) 相変わらずの長広舌に伏線を迷彩色にして潜ませ 最後に「ホラね」では反則というより「お約束」 だから許さないといけない(何様作者w) 饒舌も薀蓄とドラマチックな人生を生きた登場人 物は大好物だったが京極作品は手に余る 天狗のネタが少ないのが残念(´・ω・`)
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呉「美由紀ちゃんの啖呵」、敦子の理解説、篠村美弥子(百器徒然袋 雨の鳴釜)のお嬢口調詰め寄りが、一度も登場しない京極堂の代わり的だった 。美弥子は森博嗣Vシリーズ瀬在丸紅子を思い出した。 絡新婦の理の織作といい、頭が良くて勇敢だなあと印象に残った女性たちは、後の作品でもしばしば登...
呉「美由紀ちゃんの啖呵」、敦子の理解説、篠村美弥子(百器徒然袋 雨の鳴釜)のお嬢口調詰め寄りが、一度も登場しない京極堂の代わり的だった 。美弥子は森博嗣Vシリーズ瀬在丸紅子を思い出した。 絡新婦の理の織作といい、頭が良くて勇敢だなあと印象に残った女性たちは、後の作品でもしばしば登場するなあ。 鳴釜登場の「この熊っぽいシルエットが、そのおかまの金ちゃん」(熊沢金次)と美弥子が親友だというのが嬉しかった。鳴釜で弾けた後仲良くなったんだーっと思って。 武家作法の残滓・老害が痛々しい。 これで百鬼夜行シリーズすべて終わってしまった。
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3部作の中で一番腹が立つ人が出てましたね。腹が立ちますね。こういう古臭い考えで、なおかつそれがこの世の理みたいに押しつける人いるよな、苦手だな〜と思いました。 人の考えは十人十色で私も完全に意見が一致してわかりあうなんてことは無いのではないかと思っています。だから他人の考えや思いを尊重することが大事なんじゃないかなとお思います。これも押し付けなのかな。とか。 自分の考えとも向き合う素敵な時間になりました。
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高尾山で行方不明となった女性の衣服を纏った女性の遺体が発見されたことを端に発した、女性達を巡る殺人は、傲慢さ故のものだった。 呉美由紀、中善寺敦子、そして代議士の令嬢である篠村美弥子が事件の真相へと迫っていく。
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作中でも登場人物に語らせている通り杜撰な計画 ラストの為にヨボヨボのジジィ設定にしたんだろうけど辻褄が合わなくなっちゃったなぁという感じ ジェンダー論的なものはありきたりでどうでもいいとしか感じないし、今の価値観を語らせるという設定も気持ち悪い
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中禅寺敦子が活躍するシリーズ。 今までの百鬼夜行シリーズに比べると不足感があります。 百鬼夜行シリーズの外伝版ととらえるべきか。 百鬼夜行シリーズの新作を強く熱望します。
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本シリーズ三作の中で一番文章が長めで詰まっていたような。前に作との違いはやっぱり出版社・編集者によるもの?美弥子さん・金ちゃんとの再会が嬉しい。美弥子は一生懸命弁をふるうけど、お嬢様部分が抜けきらない、自身の置かれた場所で見える範囲で精いっぱい頑張っている感じ。事件は殺人の理由が...
本シリーズ三作の中で一番文章が長めで詰まっていたような。前に作との違いはやっぱり出版社・編集者によるもの?美弥子さん・金ちゃんとの再会が嬉しい。美弥子は一生懸命弁をふるうけど、お嬢様部分が抜けきらない、自身の置かれた場所で見える範囲で精いっぱい頑張っている感じ。事件は殺人の理由があまりにも悲しくてばかばかしくてやりきれないものだった。美由紀の弁が今までで一番揮っていた。女学院での事件の傷もかなり癒えて、敦子や美弥子との出会いでしっかりと歩き出しそう。
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