九度目の十八歳を迎えた君と の商品レビュー
本来なら年を取るということは誰にでも平等にやってくるものですが、彼女はずっと18歳のまま高校に通っているらしい…。物語は彼女の最初の同級生だった間瀬の現在と過去の回想を交互に描き、ただの青春ミステリではなくなっています。誰もが通ってきた今思えば狭い世界の居たたまれなくも思う18歳...
本来なら年を取るということは誰にでも平等にやってくるものですが、彼女はずっと18歳のまま高校に通っているらしい…。物語は彼女の最初の同級生だった間瀬の現在と過去の回想を交互に描き、ただの青春ミステリではなくなっています。誰もが通ってきた今思えば狭い世界の居たたまれなくも思う18歳。前半は意外と淡々と進むのですが、想像とは違う読後感が待っていました。この本で紡ぎだされる「年齢を患う」という言葉がリアルでとても哀しいです。想像の一歩先にあった真実に驚くとともに実はしっかりとはられていた伏線にも驚かされました。
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高校時代の同級生とある日駅ですれ違う。 彼女は、いまだに高校生だった。 なぜ彼女が時を止めたのか、その謎を追うミステリ。ミステリなのか? ファンタジーなのか? 起きた事象はファンタジーだがしっかりミステリだった。
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不可抗力とか病気じゃなく、敢えてだったのが新鮮。だったらもっとこういう人いそうな気がする。大人になりたくない女子よりも主人公の方が心配…。
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