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フィンランドの教育はなぜ世界一なのか の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2020/04/18

大学の研究に活かせそうなくらい、かなり具体的に書いてあった。とにかく羨ましくなる文化、風土。読んだら日本がいやんなることまちがいなし。日本もどうにかして、こんなふうに合理的で健全な社会にできたらいいなあ。

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2020/03/31

フィンランドの教育という題にもかかわらず,1/3以上は,フィンランドの社会倫理やフィンランド人の考え方の話題である. 何でもフィンランド式が良いとは思わないが,参考になる点としては,自由度が認められていること,義務と同時に権利が明確なこと,ウェルビーイング(福祉とはちょっと違い,...

フィンランドの教育という題にもかかわらず,1/3以上は,フィンランドの社会倫理やフィンランド人の考え方の話題である. 何でもフィンランド式が良いとは思わないが,参考になる点としては,自由度が認められていること,義務と同時に権利が明確なこと,ウェルビーイング(福祉とはちょっと違い,良く生きられること),など.

Posted byブクログ

2020/03/31

フィンランドの教育について、どのような教育制度があるのか、何をどのように教えているのかを制度そのものだけでなく、それを産み出す歴史や社会変化に注目しながら、自身の息子の教育経験をもとに解説。興味深かったのは、数十年前は教育制度も社会も日本とあまり変わらないというところ。その変化も...

フィンランドの教育について、どのような教育制度があるのか、何をどのように教えているのかを制度そのものだけでなく、それを産み出す歴史や社会変化に注目しながら、自身の息子の教育経験をもとに解説。興味深かったのは、数十年前は教育制度も社会も日本とあまり変わらないというところ。その変化も描いているからこそ日本もどのように変わる可能性があるのかが見えてくる。また単純な北欧礼賛型、日本虚仮威しの論調ではなく、教育制度のなかにある、啓蒙的思想(上から目線感)、徴兵制度、軍役中のタテ社会、ナショナリズム、その根底にある母性礼賛など、フィンランドの社会のリアルが見えるのも面白かった。 しかし新書の類は、いつもインパクトの強めのタイトルがあるのだが、果たしてフィンランドが目指しているのが、世界一なのか、は大きな疑問だし、世界一を目指すというような姿勢自体を根本から見直す教育をしているのだと思う。 おそらく著者はそんなこと考えていないと思うのだが、出版社が販売促進のための大げさなタイトルをつけていると信じたい。

Posted byブクログ

2020/03/27

この方の経歴を見ると出産は、40代。 かなり遅い方のかた。もう少し子育てのお話をお聞かせ願いたかった。

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2020/03/08

フィンランドの教育がわかる本。 学習する義務はあるが学校に行かなくてもいいっていうことに、はッとさせられた。 学び方は人それぞれなので、大事なことは自分自身の考えを持ちアクティブで良識ある人として成長することであることがわかった。 教育の場を平等に提供してあげることを心がけた...

フィンランドの教育がわかる本。 学習する義務はあるが学校に行かなくてもいいっていうことに、はッとさせられた。 学び方は人それぞれなので、大事なことは自分自身の考えを持ちアクティブで良識ある人として成長することであることがわかった。 教育の場を平等に提供してあげることを心がけたい。

Posted byブクログ

2020/02/23

子どもの権利、人権について、具体的に考えたことがなかった。権利は具体的に記述、共有されることで、効力が出てくると感じた。具体的な権利に応じ義務も具体的になる。自分の権利を認識することで、自己肯定でき、他社権利の重要性も理解できる。 道徳とは漠然としたものではあるが、日本の道徳教育...

子どもの権利、人権について、具体的に考えたことがなかった。権利は具体的に記述、共有されることで、効力が出てくると感じた。具体的な権利に応じ義務も具体的になる。自分の権利を認識することで、自己肯定でき、他社権利の重要性も理解できる。 道徳とは漠然としたものではあるが、日本の道徳教育のアプローチより、フィンランドのアプローチの方が具体的で、論理的で、効果もあるように思えた。

Posted byブクログ

2020/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

福祉国家フィンランドの教育について、日本とフィンランドで子育てをした経験から述べた本。フィンランドの教育を権利、いじめ、性教育、兵役など様々な観点から切り取っている。 この手の本によくありがちな、経験だけで「やっぱり〇〇最高!日本はダメ!」と言ってしまうタイプの書籍ではなく、 しっかりと教育基本法や客観的データなどを参照しながら科学的根拠に基づいて語っており、そこに自身の経験を肉付けするという構成になっている。 そのため、説得力があり具体性にも富んでいる。 特に重要なキーワードは「教育のシンプルさ」だ。教育改革と言うと「何をすべきか」に意識が向きがちだが、日本の教員の長時間労働を鑑みると、むしろ「何をすべきでないか」に着目すべきだと思わされた。

Posted byブクログ

2020/01/16

幸福度だけでなく教育も世界一。15歳の学習到達度で読解力や科学的リテラシーなどで1位だが、学力テストなし、受験なし、偏差値なし、当然塾もない。小学校から大学まで無償の上、小中では教材も無償支給、高校まで給食も無償。少ない授業時間で教員の長時間労働もない。人生観を育む独特の授業、&...

幸福度だけでなく教育も世界一。15歳の学習到達度で読解力や科学的リテラシーなどで1位だが、学力テストなし、受験なし、偏差値なし、当然塾もない。小学校から大学まで無償の上、小中では教材も無償支給、高校まで給食も無償。少ない授業時間で教員の長時間労働もない。人生観を育む独特の授業、'いかに学ぶかを学ぶ'ことに力点が置かれた教育。日本とフィンランドと両方の国で子育てをした著者の経験から、両国の教育の違いが語られている。学校の視点から教育を管理する日本、子供の視点から教育を考えるフィンランド。印象的な言葉として、日本語での登校と下校。学校を頂点に見据えた発想が垣間見える。フィンランドの教育も一朝一夕で、今日のスタイルに到達した訳ではない。歴史的経緯を理解する中で、日本でも参考にすべき発想転換のヒントが浮かび上がる。賛否両論の議論を通して、日本の教育が再構築されていくことを期待したい。

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2020/01/16

「フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」という問いには、本書は明確に答えられてはいないと思う。 というのは、著者はフィンランドと日本で子育てを経験しており、本書はその二国の教育の現状を比較しながら話を展開しており、他の国の教育関連の話は出てこないからである。 どちらかと言うと、本...

「フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」という問いには、本書は明確に答えられてはいないと思う。 というのは、著者はフィンランドと日本で子育てを経験しており、本書はその二国の教育の現状を比較しながら話を展開しており、他の国の教育関連の話は出てこないからである。 どちらかと言うと、本書は日本の現在の教育への批判がメインテーマであるように感じた。 また、二国の比較をメインにするにしても、フィンランドが現在の教育環境に至った背景をもう少し掘り下げてほしかったという思いはあった。 しかし、現在のフィンランドの教育環境について詳細に書かれていたので、フィンランドの教育システム、教育スタンスなどがどのようであるのかはよく分かったので良かった。(ただ、網羅的に列挙している箇所が多く、報告書や論文を読んでいるようであった。) フィンランドには「人生観の知識」という科目もあり、人はどう生きるべきかということや全ての人が持つ権利なども含めて主体的に考える機会が多くあるようである。 こういった機会の積み重ねが、PISAで読解力や科学的リテラシーなどの分野で世界1位につながった要因でもあるのだろう。 日本でも最近はアクティブラーニングなど言って、主体的に考える機会を増やすことに力を入れ始めているが、現場の教師が国や学校から言われた方針に従うだけというスタンスであれば効果も薄いのではないかという懸念がある。

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2020/01/13

フィンランドが世界一かは分からないが、極めて合理的な教育をしていると思う。 学校行事も必要最低限。入学式も運動会も遠足も部活もない。 テストも偏差値も受験もない。 基本的にどのように生きるかや考える力をつけることに重点が置かれている。 日本の教育は相変わらず画一的で自分が子供の頃...

フィンランドが世界一かは分からないが、極めて合理的な教育をしていると思う。 学校行事も必要最低限。入学式も運動会も遠足も部活もない。 テストも偏差値も受験もない。 基本的にどのように生きるかや考える力をつけることに重点が置かれている。 日本の教育は相変わらず画一的で自分が子供の頃と基本的に変わっておらず、本当にヤバイと思う。

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