1,800円以上の注文で送料無料

何様 の商品レビュー

3.7

195件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、「何者」という就活生5人とその周りの人達のお話の短編スピンオフが6編収録された本なのですが、ほとんどの話が この人誰だろう? みたいな話ばかりで、正直あまり面白くありませんでした。 ですが、光太郎や理香と隆良などの何者主要キャラのお話は面白かったです。 特に光太郎の「水曜日の南階段はきれい」という話が、すごく甘酸っぱい青春の話で良かったです。 「水曜日の南階段はきれい」は、当時高校3年生で受験を控えた光太郎が、特に英語が苦手でどうしようかと焦っている時、英語が得意な夕子に英語を教えてもらい始めます。そして英語を教えてもらううちに、夕子のことが好きになります。夕子の夢は翻訳者で、夕子は自分が翻訳した本を色んな人に手に取って欲しい、と願っていました。そして、その夢を知った光太郎は、今は離れ離れになってしまった夕子との再会を望み、出版社への入社を希望しました。

Posted byブクログ

2021/07/03

* 何者だった自分、時間は流れて 何様の場所にいた 何者であっても 何者であっても 人は葛藤の中に生きてるのだと感じた

Posted byブクログ

2021/06/29

『何者』の裏話だったわけですけど、登場人物がほぼ知らない人だったので感情移入が少ししづらかったけど面白かったです。

Posted byブクログ

2023/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021.06.29 何者のスピンオフ 階段掃除の理由 同棲のきっかけ 9月15日生まれ 生活者と表現 むしゃくしゃしてやった 本気の一秒 6話それぞれの語り手が少しだけ自分と重なるような感覚。

Posted byブクログ

2021/06/29

自身が何者かと定義付けると感情が落ち着くだろう。南階段はきれいの主人公のように、予測不可能な未来を言い切ってしまうことで、ハリボテを作り上げることができる。みんな誰しもそれぞれハリボテを作り上げて、時にはひび割れてしまったりしながら生きている。登場人物が愛おしく思えた作品。

Posted byブクログ

2021/06/20

この本を読んで思うことは、社会人になったら変わるだろうか 全部のエピソードよかった 本物の夢、自分は覚悟のない夢 誰に見られてるわけでもないのに、自分は一人じゃないとアピールする 自分を守るためと、成長するための、二人組は違う 多くの情報を得る中で勝手に分別してるのかなって思った...

この本を読んで思うことは、社会人になったら変わるだろうか 全部のエピソードよかった 本物の夢、自分は覚悟のない夢 誰に見られてるわけでもないのに、自分は一人じゃないとアピールする 自分を守るためと、成長するための、二人組は違う 多くの情報を得る中で勝手に分別してるのかなって思った、もっと小さい事にも注意しなくては 覚悟は後付け むしゃくしゃしてやったっていいたかった 本気の1秒を守るために、自分は何様にでもなれる 若林の解説が良かった

Posted byブクログ

2021/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以下、メモ ・周りの人のことをよく見てる人って、つまり、ひとりでいることが好きなんだと思う ・俺は、夢がぎゅうぎゅうづめになっている教室の中で、とにかく一番大きな音を出さなければと必死だった。自分には夢があるって思いたかった。夢に向かって精いっぱい頑張っている人間だって、誰かに思ってもらいたかった。 ・生きづらいこともあるけれど、大変なこともたくさんあるけれど、この舞台を観たり、なんとかトークを聞いたりするよりもその前に、やらなくちゃいけないことがたくさんあるから、花奈は帰った。 ・何らかの生きづらさを抱えている人が欲しているものは、時間とかモノとかお金とか、そういう、もっと切実で、明日すぐ使えるようなものだ。 ・仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中で、あらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力、それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。

Posted byブクログ

2021/06/10

「何者」を読んだので、その流れで手に取りました。 前作では語られなかった詳細、裏の裏に潜んでいた登場人物たちの物語。就職活動というフィルターがないなかで読むとより人間味がありました。 むしゃくしゃしてやった、なんて犯罪者以外から聞くことになるとは。誰もが感じたことのあるであろう心...

「何者」を読んだので、その流れで手に取りました。 前作では語られなかった詳細、裏の裏に潜んでいた登場人物たちの物語。就職活動というフィルターがないなかで読むとより人間味がありました。 むしゃくしゃしてやった、なんて犯罪者以外から聞くことになるとは。誰もが感じたことのあるであろう心に住むモヤモヤの描き方が毎回上手で、まるで当事者になってしまったような感覚に陥ってしまいます。本人に成り代わる以外でどうやったら当事者意識を持てるのか、と最終話にもありましたが。笑

Posted byブクログ

2021/06/05

『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』を読んで、自分もその部類に属すると思った人は多いのでしょうね。私もそうですけど。でも、その程度でむしゃくしゃしたようでは、日本人としてはあまいです。ここまできても、オリパラを中止できず、行動もできない人たちの一員なのですから。

Posted byブクログ

2021/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラムの高田、ヴォーカルの俺こと光太郎、ベースの隆也。高校一年の時から毎週金曜日中庭でゲリラライブを敢行する。ゲリラライブは今日で最後。卒業式の後、全員大学に受かったら本当に最後のゲリラライブをすることを決めた。光太郎は御山大学に合格して音楽サークルに入り本物のミュージシャンになることをみんなの前で何度も宣言していた。 光太郎は英語が苦手だった。同じクラスの夕子は英語が得意だということを知り、英語を教えてもらうことになる。水曜日、光太郎は夕子に南階段の掃除をしないのか?と尋ねると、夕子は南階段を掃除し始める。光太郎は夕子が毎週水曜日に南階段の掃除をしている姿を見ていた。 自分の夢はみんなが知っていた。夕子の夢が気になり、質問すると卒業文集の表紙に正直に書くから、交換しよう。と言われた。 その後も英語を教わり、金曜日になると図書室の司書から屋上の窓掃除をしないのか?と聞かれる。屋上の窓掃除は南階段の掃除よりも先にやっていたらしい。 光太郎は念願の御山大学に合格。そのことを夕子に報告していないことを卒業式の日に気づき、最後に話をしようと夕子を捜したが、もういなかった。 屋上を見上げると、文集が立てかけてありそこには、金曜日の窓掃除は光太郎がライブしてるのを見る口実だった。それだと怪しいから、水曜日に階段掃除をしてフェィクにした。自分の夢は留学して翻訳家になることで、落ちたらどうしようとおもうと誰にも言えなかった。堂々とみんなの前で宣言する光太郎を尊敬していた。と、綴られていた。光太郎は本気でミュージシャンを目指していたわけではなく本物の夢を大事に抱えて守っていた夕子のことを知る。 親友だし、見捨てられないけど不幸に巻き込まれるのもな〜突き放すこともできない。そういう時はピボット。軸足はそのままで、寄り添ったり、本当に危ないと思ったら距離を置いたり。とにかく自分のいる場所は変えないことが大事。 浩介の使う原稿、ギャラ、落とす。戦争について特集している雑誌。好き勝手に学生たちを選別する人事部の人たち。終戦記念日ドラマで泪を流す俳優。もともとそうではないのに、もともとそうだったかのような顔をしているあらゆるもの、人。当事者にしかわからない。誠実な言葉ならなんでもいいから聴かせて。不誠実な顔して通り過ぎたあらゆる出来事の中にも、本気の一秒があったのかもしれない。 ・2019/07/26 13:49

Posted byブクログ