食えなんだら食うな の商品レビュー
明治に生まれ、 大正、昭和の時代を生きた禅僧の著した随筆です。 といっても平易な言葉で書かれた、 とても読みやすい内容でした。 本書のタイトルにもなっている 〝食えなんだら食うな〟のほかにも、 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 死ねなんだら...
明治に生まれ、 大正、昭和の時代を生きた禅僧の著した随筆です。 といっても平易な言葉で書かれた、 とても読みやすい内容でした。 本書のタイトルにもなっている 〝食えなんだら食うな〟のほかにも、 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 死ねなんだら死ぬな・・・などなど、 天衣無縫、裸足の禅僧として生きた著者の言葉は、 どれも小気味よく痛快です。 生きることは修行であり、 それ相応の覚悟をもって 挑まなければならないのでしょうね。 覚悟を覚悟と思わなくなり、 挑もうとする気負いが消えたとき、 ほんとうの平穏が訪れるのかもしれません。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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自分なんて大したものじゃないと思えば腹も立たない。思い上がりを捨てねば。 「この世はすべて諸行無常」「死ぬのは結局おのれ一人」「陰徳」「転禍招福」。 言葉が力強い。かと言って、押し付けがましい訳でなく、説教くさい訳でもない。でも力強い。そんな印象でした。いつかもう一度読む日が来る...
自分なんて大したものじゃないと思えば腹も立たない。思い上がりを捨てねば。 「この世はすべて諸行無常」「死ぬのは結局おのれ一人」「陰徳」「転禍招福」。 言葉が力強い。かと言って、押し付けがましい訳でなく、説教くさい訳でもない。でも力強い。そんな印象でした。いつかもう一度読む日が来るかもしれません。 いつの日か「ものはとりよう、思いよう」と思えるように精進します。
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仏道修行が女性を近づけないのは、単なる性欲の問題だけでなく、普通の日常が、修行には重荷になるから。 食えなんだら食うな、は我が身が軽ければ、食わなければ死ぬだけのこと、仏道を追求するなら、その覚悟が必要であり、そのためには背負うものがあってはいけない。
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曹洞宗の禅僧であった著者の半生記を交えた人生訓集。 本書のタイトルにもなっている、「食えなんだら食うな」に始まり、「病なんて死ねば治る」、「無報酬ほど大きな儲けはない」、「ガキは大いに叩いてやれ」、「家事嫌いの女なんて叩き出せ」、「若者に未来なんてあるものか」等々、今だったら確...
曹洞宗の禅僧であった著者の半生記を交えた人生訓集。 本書のタイトルにもなっている、「食えなんだら食うな」に始まり、「病なんて死ねば治る」、「無報酬ほど大きな儲けはない」、「ガキは大いに叩いてやれ」、「家事嫌いの女なんて叩き出せ」、「若者に未来なんてあるものか」等々、今だったら確実に炎上しそうな内容のテーマも含め、12本の人生訓が収められている。 終生未婚で、粗食を取り、修行と後進育成、および幼児教育に生涯を費やした著者の語りには、重い説得力があり、刺激的なタイトルのものも、中身を読んでみればなるほど納得させられた。 あと、ちょっと意外だったのは、粗食で体を動かすことも行の一つだった著者が、健康に恵まれていたかというと、そうでもなく、がんを患って胃を全摘したり、バセドー病や、その他にも幼少の時も病気に悩まされていたということ。 加えて、驚いたことは、少年期の後半から近視になり、眼鏡を離せなくなっていた著者が、30歳になった時、他の寺へ修行に行った際、眼鏡を取り上げられて、裸眼のままかすんでぼんやりした視界のまま、修行を続けていたら、徐々に物が見えだして、最終的に近視が治ってしまったというところ。数十年間、眼鏡と共に生活している私にとっては驚異的な出来事である。本編とは直接関係ないが・・・。 モノがあふれ、そのせいかどうか、心にも思い負担がかかりがちな現代において、著者の人生訓は一読に値すると感じた。20代後半くらいの人からは、ぜひ一度読んでみていただきたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本を読むと自分の俗っぽさが嫌になってくる。言葉の一つ一つが心に突き刺さってくる。 あまりに凄すぎて、フィクションを読んでいるような気になる。 陰徳は人に見せるものではない。 無償の行為こそ「徳」である。 「オレがやってやったのに」では何もならぬ。
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昭和初期に生きた禅僧の本、 生死一如 生きるとは死ぬことである。 仏教でいう「いのち」とは「業」である。業という働きは永遠に続いていく。(肉体が滅びても)人の一生は無始無終の業の一期間でしかない。 死んで後、自分の「いのち」をいかに荘厳にするのか、そのためには死ぬまでにどう生きる...
昭和初期に生きた禅僧の本、 生死一如 生きるとは死ぬことである。 仏教でいう「いのち」とは「業」である。業という働きは永遠に続いていく。(肉体が滅びても)人の一生は無始無終の業の一期間でしかない。 死んで後、自分の「いのち」をいかに荘厳にするのか、そのためには死ぬまでにどう生きるかが問われてくる。 生きている間に再び生まれ変わったら何をなすか、という課題をしっかり固めておかねばならぬ。
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41年ぶり復刊で11刷! 長らく復刻を望まれていた名著がオリジナルのままに復刊! 曹洞宗大教師が語る人生の意味。
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いや、とにかくすごい! どの章も、すごいです。 ほんとその通り。 勇気づけられます。 特に下記の章は、ガツンときました。 食えなんだら食うな 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 地震ぐらいで驚くな 死ねなんだら死ぬな 必読書です。 また読...
いや、とにかくすごい! どの章も、すごいです。 ほんとその通り。 勇気づけられます。 特に下記の章は、ガツンときました。 食えなんだら食うな 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 地震ぐらいで驚くな 死ねなんだら死ぬな 必読書です。 また読み返そう。
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「無功徳」の解説が納得で、素晴らしい。 ---------------- P74 出せるだけ出すのが寄付 P76 飢餓覚悟だから、貯えておく必要はあるまい。 この流儀でいくかぎり世渡りはあくまで自由であって、 私自身もわずかなお金への執着から解放される。 これほど晴れやかな世界...
「無功徳」の解説が納得で、素晴らしい。 ---------------- P74 出せるだけ出すのが寄付 P76 飢餓覚悟だから、貯えておく必要はあるまい。 この流儀でいくかぎり世渡りはあくまで自由であって、 私自身もわずかなお金への執着から解放される。 これほど晴れやかな世界はあるまい P78 檀越から寄進を受けても、 過分な感謝の言葉はかえさないようにしている P78 寄付というのは、まったく無償の行為である。 無償の行為であってこそ、 それは「徳」として完成する P79 いい気になったとき、人はすでに、 この上もなく得意な気分という 代償を得ていることであり、 その「徳」は霧消する ※ P80 受ける側は、ただ、おおやけを代表し、仏になりかわって、無心に礼を述べるだけでいい P83 (「月の兎」「捨身施」とは) 森の中に狐と猿と兎が仲良く住んでいた。 そのへ、飢えのため死にそうな旅人が通りかかった。 三匹とも、旅人のためにそれぞれ食糧を探しに 出かけていった。 猿は、果物をとってきた。 狐は、川魚をとってきた。 兎だけ、手ぶらで帰ってきた。 そして申し訳なさそうに、 猿に薪をとってきてくれるように頼み、 それを積み上げると、火を点けて、 燃え上がったところで、 自分を食べてくれといって身を投じたという。 そのとき旅人は、たちまち菩薩に変身し、 兎を月の世界(天上界)へ生まれさせたという P83 「徳」は積ましてもらわねばならぬ。 そして、たといお礼の言葉といった瑣末なことでも、 代償を求める心があるとするならば、 その「徳」は帳消しになる
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