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食えなんだら食うな の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2020/10/11

明治に生まれ、 大正、昭和の時代を生きた禅僧の著した随筆です。 といっても平易な言葉で書かれた、 とても読みやすい内容でした。 本書のタイトルにもなっている 〝食えなんだら食うな〟のほかにも、 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 死ねなんだら...

明治に生まれ、 大正、昭和の時代を生きた禅僧の著した随筆です。 といっても平易な言葉で書かれた、 とても読みやすい内容でした。 本書のタイトルにもなっている 〝食えなんだら食うな〟のほかにも、 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 死ねなんだら死ぬな・・・などなど、 天衣無縫、裸足の禅僧として生きた著者の言葉は、 どれも小気味よく痛快です。 生きることは修行であり、 それ相応の覚悟をもって 挑まなければならないのでしょうね。 覚悟を覚悟と思わなくなり、 挑もうとする気負いが消えたとき、 ほんとうの平穏が訪れるのかもしれません。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2020/09/29

自分なんて大したものじゃないと思えば腹も立たない。思い上がりを捨てねば。 「この世はすべて諸行無常」「死ぬのは結局おのれ一人」「陰徳」「転禍招福」。 言葉が力強い。かと言って、押し付けがましい訳でなく、説教くさい訳でもない。でも力強い。そんな印象でした。いつかもう一度読む日が来る...

自分なんて大したものじゃないと思えば腹も立たない。思い上がりを捨てねば。 「この世はすべて諸行無常」「死ぬのは結局おのれ一人」「陰徳」「転禍招福」。 言葉が力強い。かと言って、押し付けがましい訳でなく、説教くさい訳でもない。でも力強い。そんな印象でした。いつかもう一度読む日が来るかもしれません。 いつの日か「ものはとりよう、思いよう」と思えるように精進します。

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2020/09/06

仏道修行が女性を近づけないのは、単なる性欲の問題だけでなく、普通の日常が、修行には重荷になるから。 食えなんだら食うな、は我が身が軽ければ、食わなければ死ぬだけのこと、仏道を追求するなら、その覚悟が必要であり、そのためには背負うものがあってはいけない。

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2020/06/01

曹洞宗の禅僧であった著者の半生記を交えた人生訓集。 本書のタイトルにもなっている、「食えなんだら食うな」に始まり、「病なんて死ねば治る」、「無報酬ほど大きな儲けはない」、「ガキは大いに叩いてやれ」、「家事嫌いの女なんて叩き出せ」、「若者に未来なんてあるものか」等々、今だったら確...

曹洞宗の禅僧であった著者の半生記を交えた人生訓集。 本書のタイトルにもなっている、「食えなんだら食うな」に始まり、「病なんて死ねば治る」、「無報酬ほど大きな儲けはない」、「ガキは大いに叩いてやれ」、「家事嫌いの女なんて叩き出せ」、「若者に未来なんてあるものか」等々、今だったら確実に炎上しそうな内容のテーマも含め、12本の人生訓が収められている。 終生未婚で、粗食を取り、修行と後進育成、および幼児教育に生涯を費やした著者の語りには、重い説得力があり、刺激的なタイトルのものも、中身を読んでみればなるほど納得させられた。 あと、ちょっと意外だったのは、粗食で体を動かすことも行の一つだった著者が、健康に恵まれていたかというと、そうでもなく、がんを患って胃を全摘したり、バセドー病や、その他にも幼少の時も病気に悩まされていたということ。 加えて、驚いたことは、少年期の後半から近視になり、眼鏡を離せなくなっていた著者が、30歳になった時、他の寺へ修行に行った際、眼鏡を取り上げられて、裸眼のままかすんでぼんやりした視界のまま、修行を続けていたら、徐々に物が見えだして、最終的に近視が治ってしまったというところ。数十年間、眼鏡と共に生活している私にとっては驚異的な出来事である。本編とは直接関係ないが・・・。 モノがあふれ、そのせいかどうか、心にも思い負担がかかりがちな現代において、著者の人生訓は一読に値すると感じた。20代後半くらいの人からは、ぜひ一度読んでみていただきたい。

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2019/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読むと自分の俗っぽさが嫌になってくる。言葉の一つ一つが心に突き刺さってくる。 あまりに凄すぎて、フィクションを読んでいるような気になる。 陰徳は人に見せるものではない。 無償の行為こそ「徳」である。 「オレがやってやったのに」では何もならぬ。

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2019/10/21

昭和初期に生きた禅僧の本、 生死一如 生きるとは死ぬことである。 仏教でいう「いのち」とは「業」である。業という働きは永遠に続いていく。(肉体が滅びても)人の一生は無始無終の業の一期間でしかない。 死んで後、自分の「いのち」をいかに荘厳にするのか、そのためには死ぬまでにどう生きる...

昭和初期に生きた禅僧の本、 生死一如 生きるとは死ぬことである。 仏教でいう「いのち」とは「業」である。業という働きは永遠に続いていく。(肉体が滅びても)人の一生は無始無終の業の一期間でしかない。 死んで後、自分の「いのち」をいかに荘厳にするのか、そのためには死ぬまでにどう生きるかが問われてくる。 生きている間に再び生まれ変わったら何をなすか、という課題をしっかり固めておかねばならぬ。

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2019/10/08

41年ぶり復刊で11刷! 長らく復刻を望まれていた名著がオリジナルのままに復刊! 曹洞宗大教師が語る人生の意味。

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2019/09/12

いや、とにかくすごい! どの章も、すごいです。 ほんとその通り。 勇気づけられます。 特に下記の章は、ガツンときました。 食えなんだら食うな 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 地震ぐらいで驚くな 死ねなんだら死ぬな 必読書です。 また読...

いや、とにかくすごい! どの章も、すごいです。 ほんとその通り。 勇気づけられます。 特に下記の章は、ガツンときました。 食えなんだら食うな 病いなんて死ねば治る 自殺するなんて威張るな 若者に未来などあるものか 地震ぐらいで驚くな 死ねなんだら死ぬな 必読書です。 また読み返そう。

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2019/08/06

「無功徳」の解説が納得で、素晴らしい。 ---------------- P74 出せるだけ出すのが寄付 P76 飢餓覚悟だから、貯えておく必要はあるまい。 この流儀でいくかぎり世渡りはあくまで自由であって、 私自身もわずかなお金への執着から解放される。 これほど晴れやかな世界...

「無功徳」の解説が納得で、素晴らしい。 ---------------- P74 出せるだけ出すのが寄付 P76 飢餓覚悟だから、貯えておく必要はあるまい。 この流儀でいくかぎり世渡りはあくまで自由であって、 私自身もわずかなお金への執着から解放される。 これほど晴れやかな世界はあるまい P78 檀越から寄進を受けても、 過分な感謝の言葉はかえさないようにしている P78 寄付というのは、まったく無償の行為である。 無償の行為であってこそ、 それは「徳」として完成する P79 いい気になったとき、人はすでに、 この上もなく得意な気分という 代償を得ていることであり、 その「徳」は霧消する ※ P80 受ける側は、ただ、おおやけを代表し、仏になりかわって、無心に礼を述べるだけでいい P83 (「月の兎」「捨身施」とは) 森の中に狐と猿と兎が仲良く住んでいた。 そのへ、飢えのため死にそうな旅人が通りかかった。 三匹とも、旅人のためにそれぞれ食糧を探しに 出かけていった。 猿は、果物をとってきた。 狐は、川魚をとってきた。 兎だけ、手ぶらで帰ってきた。 そして申し訳なさそうに、 猿に薪をとってきてくれるように頼み、 それを積み上げると、火を点けて、 燃え上がったところで、 自分を食べてくれといって身を投じたという。 そのとき旅人は、たちまち菩薩に変身し、 兎を月の世界(天上界)へ生まれさせたという P83 「徳」は積ましてもらわねばならぬ。 そして、たといお礼の言葉といった瑣末なことでも、 代償を求める心があるとするならば、 その「徳」は帳消しになる

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