リーチ先生 の商品レビュー
原田マハの作品はソフトタッチ。この本もその例外にあらず、でした。 最初読み始めた時はタイトルから予測した西洋芸術では無いと思い、やや戸惑いを覚えましたが、その後は原田マハよろしくの展開となりました。 実在する芸術家とのやり取りが多々ありますが、この時代にこんな交流がホントに...
原田マハの作品はソフトタッチ。この本もその例外にあらず、でした。 最初読み始めた時はタイトルから予測した西洋芸術では無いと思い、やや戸惑いを覚えましたが、その後は原田マハよろしくの展開となりました。 実在する芸術家とのやり取りが多々ありますが、この時代にこんな交流がホントにあったんだろうなぁ、と想像してしまいます。書くのも楽しかっただろうな。 長編でも読み終えて疲れない。そんな原田マハ感に溢れた本でした。
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原田マハさんはサスペンスものが多いイメージでしたが、本作は芸術に情熱をつぎ込む人々を描いた物語でした。登場人物の陶芸に対する熱意が本当に素敵で、民藝にも興味を持ちました。
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良かった。久しく触れていない芸術に触れられた気がする。 ⚪︎いつも、原田先生の本は、私の苦手な分野を(芸術)書いてくださってそれを読むことで、多少なりとも知ることができて嬉しい。今回は陶芸。 ⚪︎過去と現在をつなげる書き方 また原田先生の本を読みたい
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日本とイギリスの民藝をつなげたイギリス人リーチの人生を書生 かめのすけ の目線から描く。 マハさんのアートシリーズには、ドキドキするような展開のものも多いけど、これは淡々と進んでいくため、物語として楽しみたい人には少し退屈かもしれない。
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西欧から学ぶ柳宗悦達と、バーナード・リーチの邂逅から、現代から見たらそうそうたるメンバーが揃い、日常使うアートが形成され、民藝という文化が生まれていったのだと思うと、とても興味深かった。 民藝のことは知らなかったためか、マハさんの他作品に比べると、ゆっくり読み進めた。 民藝館...
西欧から学ぶ柳宗悦達と、バーナード・リーチの邂逅から、現代から見たらそうそうたるメンバーが揃い、日常使うアートが形成され、民藝という文化が生まれていったのだと思うと、とても興味深かった。 民藝のことは知らなかったためか、マハさんの他作品に比べると、ゆっくり読み進めた。 民藝館等、ゆっくり訪ねてみたいと思う。
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原田マハさんは数多く、史実を元にしたフィクションのアート小説を書かれています。 陶芸や人物に関してすごく徹底的に調べられている印象があって、読みながらその場にリーチ先生が陶芸をしているような熱量を感じました! 文庫本とは思えない分厚さでしたが(笑)、登場人物に感情移入してしまって...
原田マハさんは数多く、史実を元にしたフィクションのアート小説を書かれています。 陶芸や人物に関してすごく徹底的に調べられている印象があって、読みながらその場にリーチ先生が陶芸をしているような熱量を感じました! 文庫本とは思えない分厚さでしたが(笑)、登場人物に感情移入してしまってどんどん読み進められます! 原田マハさんのすごいところは、小説を通して芸術の素晴らしさを読者に伝えてくれるところだと思います。 今まで陶芸については基本的なことしか知りませんでしたが、「用の美」を見出したリーチ先生や柳先生に感銘を受けたので、ちょっとずつ集めようかと思います!!
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別の作品で柳宗悦作「手仕事の日本」を知り、検索していて本書の存在を知った。 阿刀田高氏の解説にもあるように、陶芸家バーナード・リーチの伝記小説でありながら、「どう誕生し、どう存在したか、謎が解け、興味が募り、陶芸への理解が進む。」ために配置されたフィクションの亀之介・高市親子。 ...
別の作品で柳宗悦作「手仕事の日本」を知り、検索していて本書の存在を知った。 阿刀田高氏の解説にもあるように、陶芸家バーナード・リーチの伝記小説でありながら、「どう誕生し、どう存在したか、謎が解け、興味が募り、陶芸への理解が進む。」ために配置されたフィクションの亀之介・高市親子。 親子の目を通して丁寧に知ることができる、陶芸家バーナード・リーチ。さらには交流のあった各界の著名人たち。 歴史書を読んでいるように錯覚することもありながら、困難な時代に、あきらめずに一つの道を究めてきた先人たちの苦労を知り、それが次の世代につながっている、まさに求めた理想通りの結果に強い感動を覚えた。 読了し、病に倒れ陶芸の道を子供に託した友人を思った。
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バーナード・リーチがいかにして陶芸家になったかが描かれた作品。 白樺派の面々など明治期の有名人がいろいろ出てきて面白かった。
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虚実入り混じる不思議な話 でも登場人物みんなあたたかくて、優しくて、情熱的で、とても良い気持ちになった
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まだまだ海外に行くことが珍しい時代に日本にやってきたイギリス人のリーチ先生。 熱い情熱と友情と好奇心と向上心。 読んでいてワクワクが止まらず一気に読んだ。 今度彼の作品をじっくり見てみたい。
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