小説という毒を浴びる の商品レビュー
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作家、桜庭一樹さんの約15年分の書評集。 倉橋由美子さんの『聖少女』、神林長平さんの『小指の先の天使』、シャーリー・ジャクスンの『ずっとお城で暮らしてる』、パトリック・ネスの『心のナイフ』の解説から始まり、週刊誌で連載された4人による“リレー読書日記”の著者の分だけ抜粋したものや様々な媒体に掲載された書評、最後は道尾秀介さん、冲方丁さん、綿矢りささん、辻村深月さん達とのそれぞれの対談。 すごく面白かったです。 その日の夜は興奮冷めやらず、で、なかなか寝付けなかったくらい。(寝る前の読書は危険(笑)) 著者が好きな作品ばかりを紹介しているのか、毒舌とかはあまりないです。 ジャンルはミステリや幻想小説、海外小説が多いかな。 個人的には映画も面白かったヴァージニア・ウルフの『オーランドー』のちくま文庫版が特に気になった。 対談ではミステリ談義をする道尾さんのものと、読書遍歴を語り合う綿矢さんのものが興味深かった。 毒々しくも乙女チックな表紙イラストはヒグチユウコさん! “「みんなで小説という毒を浴びてもっとずっと悪い人間になろう!”」p104
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読書は本当に自由なもの。 思いっきり誤読したっていい。 少女小説からミステリ、古典から現代のベストセラーまで、本に溺れる愉しさ。 約15年分の書評を通して、桜庭一樹の人となりが見えてくる、著者初の書評集。 んもう、タイトルも、装丁も、中身も、ことごとく素晴らしい!!♥ ...
読書は本当に自由なもの。 思いっきり誤読したっていい。 少女小説からミステリ、古典から現代のベストセラーまで、本に溺れる愉しさ。 約15年分の書評を通して、桜庭一樹の人となりが見えてくる、著者初の書評集。 んもう、タイトルも、装丁も、中身も、ことごとく素晴らしい!!♥ あれこれ読みたくなっちゃったけど、とりあえずは伊坂さんと、道尾さんの再読から〜www
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面白かったです。桜庭一樹さんの書評本がたくさんあるのは知っていましたが、こちらを初めて読みました。 最初の「聖少女」についての書き出しからとても素敵。読みたくなりました。 他にも読みたくなった本がたくさん… 「クレーン男」、「歳月」、「焼身」(このベトナム僧の映像は多分見たことが...
面白かったです。桜庭一樹さんの書評本がたくさんあるのは知っていましたが、こちらを初めて読みました。 最初の「聖少女」についての書き出しからとても素敵。読みたくなりました。 他にも読みたくなった本がたくさん… 「クレーン男」、「歳月」、「焼身」(このベトナム僧の映像は多分見たことがある…)、「大人にしてあげた小さなお話」、「南の島の魔法の話」(カシワイさんの漫画で読んだ「夕日の国」はめっちゃ良かった!)、「屋根裏部屋の花たち」、「血族」、「オーランドー」(ティルダ様の「オルランド」って原作あったんだ…)が読みたいです。 「燃えるスカートの少女」は再読したくなりました。 スティーヴン・キングの「IT」、怖そうで読んでいないのですが、子ども時代と大人になってからが交互に描かれているのですね。子どもがペニーワイズと戦う話だと思ってました。大人になってから、「きっとまたやっつけられるよ」ってなんかいいな…読みます。 ドラマ「フルハウス」も成長して「フラーハウス」になってるのか…観よう。 所々、「へんなの。」と書いてあるのがかわいいと思いました。 作家さんの書評本好きだな…他の本も読んでみます。
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初読。図書館。書評と対談。対談相手は、道尾秀介、冲方丁、綿矢りさ、辻村深月。作家同士で好きな本の話をしているのは、それだけで幸せそう。好きな作家さんの書評や本に関するエッセイは本当にオススメを全部読みたくなって、キリがない。結局ほとんど読めないんだけど。今回もまたもやそのパターンになりそう。何とか1冊だけでも…。桜庭さんが中学生のときに父親から太宰と三島を読んではいけないと言われた理由が「死んじゃうからだ」っていうのは笑えた。私ももっと小説という毒を浴びたいです。
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好きー!わたしは文章や物語が好きなのはもちろんだけど、本当にたくさんの本を読んでいて、そんな本たち、物語すべてに対して愛があって、それらのエキスが混ざり合って芳醇な味になって出ているから桜庭さんの本が大好きなんだな!と改めて感じました。書評の文章でも桜庭さんらしい言葉たちをたくさ...
好きー!わたしは文章や物語が好きなのはもちろんだけど、本当にたくさんの本を読んでいて、そんな本たち、物語すべてに対して愛があって、それらのエキスが混ざり合って芳醇な味になって出ているから桜庭さんの本が大好きなんだな!と改めて感じました。書評の文章でも桜庭さんらしい言葉たちをたくさん紡がれていて、たいへん目が至福な一冊でした。書評自体の文章自体を楽しむ嬉しさ、他の本を知ることのできる嬉しさ、桜庭さんの考えていることを読むことのできる嬉しさ、と、とっても贅沢な一冊でした。外国を旅するとき、相対して自分のことを客観的に見ることができるという記述があったけど、他の作品を語るときや他の作家さんと語るとき、桜庭さんのお考えが如実に出るのかなとも思ったり。 桜庭さんを好きだけど物語しか読んだことのないという人には絶対に絶対に読んでほしい!そしてこれが好きならぜひ読書日記シリーズも…… ぜひいつかまたこういった本を出していただきたいです。
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桜庭一樹の最新刊は書評集。 やや古いものから、比較的新しいものまで、解説や雑誌に書いた書評が纏められている。古いものの方が多いかな? 創元から出ていた読書日記とは少し違っていて面白かった。幾つか気になる本があったので、後で検索してみよう。
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