小説という毒を浴びる の商品レビュー
作品を通して見る世界。 桜庭さんの感性を垣間見れた今だからこそ、再読してみたい作品が何作も思い浮かび積読に追加されそうだ。
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桜庭さんの読書への姿勢を見習いたいと思いました。 取り上げられている作品は海外のエンタメ小説や文学作品も多いですが、私の読書傾向と近似していて、「この作品をこう読むのか!」や「そうそう!」といった視点を得られて楽しかったです。 等身大の読書エッセイという感じがして好感が持てま...
桜庭さんの読書への姿勢を見習いたいと思いました。 取り上げられている作品は海外のエンタメ小説や文学作品も多いですが、私の読書傾向と近似していて、「この作品をこう読むのか!」や「そうそう!」といった視点を得られて楽しかったです。 等身大の読書エッセイという感じがして好感が持てます(背伸びした評論も好きですが)。 対談も興味深く読むことができ面白かったです。 書評家さんの書く文章も好きですが、作家さんが本について書いた文章も好きなので、いろんなものに触れていきたい気持ちが改めて大きくなりました。
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本当に実家にいた頃のことを良く触れている。 でも、ストーカーみたいにあぁ…あの辺のことかと思いつつ読むのが嬉し楽しい。 田舎から直接東京に出てきたから大きなギャップをずっと根に持ってるのかな。 それにしても、著者さんや編集者さんなどみんな本当に色んな本を読んでて、かつ内容とか覚え...
本当に実家にいた頃のことを良く触れている。 でも、ストーカーみたいにあぁ…あの辺のことかと思いつつ読むのが嬉し楽しい。 田舎から直接東京に出てきたから大きなギャップをずっと根に持ってるのかな。 それにしても、著者さんや編集者さんなどみんな本当に色んな本を読んでて、かつ内容とか覚えてるの凄い。なんであんなに沢山の本を読めるのか… この本に紹介された本は、みんな読んでみたくなるけど全部読もうと思ったらどれだけの時間が必要かと思う。その間に著者さんたちはもっと本を読んでる。 書評から更に選別していかないと読みきれない。
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桜庭一樹の書評集。一番好きな作家の感想を読めるのは嬉しすぎる。この中で紹介されてる作品が桜庭一樹の独特な世界観を作ったのかなと思うと全て読みたくなる。夢中で読んでる作家が夢中で読んだ本を読みたい。 書評は普段の作品とは違って個人的な気持ちが綴られているのが大きな魅力だと思う。桜...
桜庭一樹の書評集。一番好きな作家の感想を読めるのは嬉しすぎる。この中で紹介されてる作品が桜庭一樹の独特な世界観を作ったのかなと思うと全て読みたくなる。夢中で読んでる作家が夢中で読んだ本を読みたい。 書評は普段の作品とは違って個人的な気持ちが綴られているのが大きな魅力だと思う。桜庭一樹がどんな気持ちで人生を歩んでいるのか、この本を読んだことで少し知れた気になって嬉しくなった。
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今まで書いた書評と解説、他に対談が収録されてます。人に本を紹介する、しかもその人が読みたくなるように紹介するって本当に難しい…。
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読み始めたら、私と全然読書傾向が違う!う〜ん、大丈夫かなと思いながら読んでいたら、とんでもなく引き込まれて、止まらなくなってしまい、気がつくと真夜中になっていました。 「聖少女」倉橋由美子や、「ロリータ」を語られて、読んでいないし、この手の「小説の毒」を飲みこむ嗜みも、勇気もない...
読み始めたら、私と全然読書傾向が違う!う〜ん、大丈夫かなと思いながら読んでいたら、とんでもなく引き込まれて、止まらなくなってしまい、気がつくと真夜中になっていました。 「聖少女」倉橋由美子や、「ロリータ」を語られて、読んでいないし、この手の「小説の毒」を飲みこむ嗜みも、勇気もない私には、何のことやら?になるかと思ったら、違っていました。 桜庭さんの語りに引き込まれて、そういう考え方もあったのか!と私が思ってもみなかったところを突かれてハッとしたり。 高校生の時、鳥取県で作者がどんな思いで本を渇望していたのか、なんていうエピソードが混じっていて、なお濃厚で面白い。私が読まなかった翻訳小説、ホラーやミステリの面白さを語ってくれる。この紹介だけでも十分楽しめました。 でもそれ以上に、知らない本のことを、これでもかと熱く語られても、こんなに面白いのは、ミステリやホラー小説の謎解きに至る過程をどう表現するかという技法に関わっているのかなぁ。桜庭さんの、いくつか読んだ小説の構成が巧みだったことが思い出されました。 紹介する本を読んでいなくても、こんなに面白い読書案内、柚木さんの「名作なんかこわくない」以来でした。
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わたしは泣いた。 「関係ない事……。知らなくていい事。見ないで! こっちを見ないで……」 感謝と、変わらぬ尊敬の念と、でもその尊敬から生まれてしまう憎悪と、憎悪を自覚した自己嫌悪と、不意打ちの驚きと、そしてやっぱり、尽きることなくあふれる師への尊敬の念とで……。 自分という...
わたしは泣いた。 「関係ない事……。知らなくていい事。見ないで! こっちを見ないで……」 感謝と、変わらぬ尊敬の念と、でもその尊敬から生まれてしまう憎悪と、憎悪を自覚した自己嫌悪と、不意打ちの驚きと、そしてやっぱり、尽きることなくあふれる師への尊敬の念とで……。 自分という人間がいまここに存在していることさえ、恥ずかしかった。 (P.172)
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かっぱ橋道具まつりに行った際、通りに図書館があったので中に入ったら池波正太郎の記念館みたいなのがあったことを読みながら突然思い出した。桜庭さんは今そっちの方に住んでいるのだなと思うと不思議な感じもする。レベッカは自分もすごく好きな作品で、プロローグが長いっていうのもわかる。自分は...
かっぱ橋道具まつりに行った際、通りに図書館があったので中に入ったら池波正太郎の記念館みたいなのがあったことを読みながら突然思い出した。桜庭さんは今そっちの方に住んでいるのだなと思うと不思議な感じもする。レベッカは自分もすごく好きな作品で、プロローグが長いっていうのもわかる。自分はすぐに本編に入ってくれた方が飽きずに読めるから助かるけど、昔のものなんかは最初のエピソードが長くて、我慢して我慢してやっと夢中になれたー!すっげぇ面白い!!って感動もまた好き。色々思い出しながら読めて楽しかった。
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桜庭一樹さんの読書日記はおそらく全部読んでいるのですが、この書評集が出ていることは、レビューを拝見するまで知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。 以前拝読した読書日記によると、桜庭さんは、毎日、紀伊國屋書店の新宿本店に、歩いてお散歩に行かれて何冊も本を買われるとか。なん...
桜庭一樹さんの読書日記はおそらく全部読んでいるのですが、この書評集が出ていることは、レビューを拝見するまで知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。 以前拝読した読書日記によると、桜庭さんは、毎日、紀伊國屋書店の新宿本店に、歩いてお散歩に行かれて何冊も本を買われるとか。なんてうらやましい読書環境の方だろうと憧れていました。(今は引っ越しされたそうですが) 桜庭さんの書評は、なるべくして作家になられたんだなあ。本当に本がお好きなんだなあ。という本に対する愛で満ち溢れているように思います。 そして、自分もこの人の様にどん欲に読みたいと思います。 主な書評はミステリーや幻想系の作品。ホラーや怪奇系、SF、海外作品。かなり古い昔の作品も。 幻想系やSFは私は苦手な分野ですが、桜庭さんの書評にかかると「面白そう!」と絶対思ってしまいます。 自分だったら絶対に選ばない系統の作品。他のブックガイドにあまり載っていない作品を挙げてくれているのも魅力です。 以前の日記や今回の書評にも載っている、シャーリィ・ジャクスンの『くじ』、トマス・H・クックの『緋色の記憶』などはだいぶ前に買って、まだ積んであります。 この書評集を読んでいると、時間がいくらあっても足りないと思ってしまいます。 でも、桜庭さんは、書評した以上の、凄い量の本を読まれているのですよね。驚異的です。 でも、桜庭さんの書評は面白いので、書評を読んだだけで、読書した気になってしまう私には要注意の本でもありますが…。
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『本の雑誌』のウェブサイトで、上半期の注目本にランクインしていて、隣の区の図書館まで借りに行って読了。未読の作家さんで、お名前と作品名だけ知っていて、書評なら喜んで読むよとほくほくしてページを開いた。結果は大当たり。実に幅広く、愛しい乱読をなさる方だと思った。ヒット作をたくさんお...
『本の雑誌』のウェブサイトで、上半期の注目本にランクインしていて、隣の区の図書館まで借りに行って読了。未読の作家さんで、お名前と作品名だけ知っていて、書評なら喜んで読むよとほくほくしてページを開いた。結果は大当たり。実に幅広く、愛しい乱読をなさる方だと思った。ヒット作をたくさんお持ちの作家さんなので、当然読むこともお好きなのは当然かも知れない。解っちゃいるけど。それにしても。 「いやーー!よくぞ読んでらっしゃる!」 ご自身のお作に影響を与えた読書も公開しておられて、どんな軌跡を描いて、ご自身の読書歴が進んでいかれたか、豊富に紹介された本を見ていると、よく分かるのがいい。 ミステリやサスペンス、他にも。色んなジャンル。知っている書名が結構登場し、あれをお読みになったなら、これはどうだろう、あれはどうだろう、私と同じものもお読みだろうか、他にはどんな感想を持たれたのか…等々、書かれていない読書を想像させてくれるのも好もしかった。 シャーロッキアンで、可愛いキャラを脳内で登場させながらホームズを読んでいたなんて、愛らしく『それを今の筆力で物語化したらどんなに面白いだろう。いつか書いてもらえないだろうか。』と考えずにはいられない。 ご自身のお作についても、ゴリゴリと宣伝する感じはなく、ごく控えめに、対談の中に出てきたり、地の文にちらほら顔を出す感じ。控えめで、けれど自作にきちんと自信をお持ちなのが、読んでいて気持ちが良かった。こんなに読み巧者の方の本なら、絶対面白いなと感じたし、派生してあれもこれも、いろいろ読みたくなる。 なにか読みたい。知らないものを。 そう思わせるのだから、天下一品の書評集である。 桜庭作品は、手を伸ばせずにいたけれど、『GOSICK』も『赤朽葉家の伝説』も『伏』読んでみよう。がっしりした小説を好む方が、どんなヒット作を書かれているのかにも興味が湧くではないか。 装丁も非常に美しく、カバー絵がとても気に入ったので、これを読んでも、お手に取られるかを迷う方は、ジャケ買いでお読みになっても大丈夫。ほんとに面白いから。きっと、いそいそと本屋さんや図書館に向かうなり、あの本確かここに、とガサゴソし始めること請け合いなので。 私?桜庭さんの、他の読書日記を探して読むのですよ。GOSICKも借りに行くのですよ!ああ、出てきた本を気が済むまで借りて、何か読みたい!
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