あのこは貴族 の商品レビュー
女の敵は女。 でも、女の味方も女。 あぁいるなこういう女って。でも、自分もふとした時こういう女、演じてないかな? "女性"の性を感じる一冊。
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追い求めてた、絵に描いたような結婚の先にある空虚な生活でようやく現実を突きつけられて、でもそのぬるま湯に浸かったままぼうっと生きる道を捨てて自立を選んだのはちょっとフィクションっぽかったかな? 実際のこういう人たちは世間体に縛られて抜け出せないままのことが多そう。 温室育ちの人、田舎から飛び出して這い上がってきた人、色んな観点を見られておもしろかった! 結婚に対してどれぐらい重きを置いているかが男女で差があって、その違いに苦しめられるというのが刺さった
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自分は女性贔屓の目線でしかみれないし、「女同士の義理」を固く信じているけれど、「女性の敵は女性」という構図を創り出す社会の仕組みに気づかされて大いに納得。ヘドバンの勢いで頷く。
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あらすじを見て、「これは女同士の泥々系に違いない...!」と決めつけていた自分がくやしい。 物語後半の華子の行動が衝撃で、爽快感が凄かった。 華子、かっこいいよ!
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榛原華子 二十七歳。父親のコネで大手化粧品メーカーに就職し秘書課に配属、昨年の十一月に退職。東京の開業医の家庭の三女として生まれる。姉の夫の紹介で知り合った幸一郎とすぐに婚約する。 華子の祖母 榛原麻友子 華子の真ん中の姉。榛原家の次女。仕事ばかりで結婚せず、三十を過ぎてやっと嫁いだと思ったら、一年ともたずに離婚した。赤坂で美容皮膚科医をしている。三十七歳。 宗郎 華子の父。整形外科医院を代々経営する開業医。 京子 華子の母。料理上手で、一時期は知り合いに請われて教室をやっていた。華子と同じ名門私立の女子大を卒業後、一度も外で働くことなく医者に嫁いだ。 香津子 いちばん上の姉。四十二歳。 岡上真 香津子の夫。 晃太 香津子の一人息子。慶應義塾中等部。 華子の元恋人 慶應幼稚舎出身、大手証券会社に勤め、親は都内にビルなマンションを持っている。華子にとって理想の結婚相手だった。 西田燿子 華子が月に二回の頻度で通っている青山のネイルサロンのネイリスト。 相楽逸子 華子とは小中高と同じ学校だった。大学からドイツに留学しており、ビザの都合でいまは日本とドイツに半々ほどで暮らしている。 渡邉 華子のお見合い相手。 茂田井美帆 華子が着付け学校で一緒になった、自由が丘在住の新婚女性。 亀井 麻友子に紹介された慶應ボーイ。 青木幸一郎 義兄の紹介で会うことになった慶応幼稚舎出身の弁護士。三十二歳。華子と婚約をする。 時岡美紀 地方の県でトップの進学校から慶應義塾大学に進学。水商売で生計を立てるが、水商売にのめり込んでしまい大学を除籍処分となる。現在はベンチャーのIT企業に勤めている。 平田佳代 美紀とともに同じ高校から慶應に進んだ唯一の女子。 大輔 三木の弟。地元の食品加工工場で働き、いまも小中の同級生とつるんでいる。 ミナホ 美紀に夜の仕事を紹介する。 青木玲子 ロンドン在住の幸一郎の姉。
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1回目に読んだ時は、恋愛ドラマ感覚で終わったけど、心に引っかかるものがあって、改めて2回目の読破。 今まで生きてきた世界が、こんなにも小さくて狭かったと感じる経験を得て人って成長するのかなぁと感じました。 こんなに人がいるのに、自分と心から分かり合えるパートナーを見つけるのは...
1回目に読んだ時は、恋愛ドラマ感覚で終わったけど、心に引っかかるものがあって、改めて2回目の読破。 今まで生きてきた世界が、こんなにも小さくて狭かったと感じる経験を得て人って成長するのかなぁと感じました。 こんなに人がいるのに、自分と心から分かり合えるパートナーを見つけるのは大変。 10代後半からの約15-20年間は、その後の人生の大きなターニングポイント。特に女性は、妊娠•出産の適齢期は避けられない。 私もそんな時期あったな‥と感慨深くなりました。 登場人物の若い女性たちは賢くて、少しわがままな程に自分自身に我慢せず、周囲がなんと言おうと進む勇気がありました。でも、それでいいのか?と私だったらそこまで出来ないとあれこれ考えました。 「若さ故の愚かさ」は有るのかも。 または自己犠牲を嫌う。 映画にもなった作品なので、ストーリー自体の流れが取り込みやすいです。
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妻に薦められて読みました。 箱入り娘の婚活、彼女が見つけた婚約者、美紀のセフレのお話。 男目線でこの物語を咀嚼すると思うところがたくさんある。 幸一郎は名家の出身なのだから家庭を2つもつ度量があれば全て上手くいった。 体裁と欲望をどちらも維持する能力が彼には無かった。 彼のように政治家の二世三世に共通しているかもしれない浮世離れしている当たり前がそうさせるのだろう。 他所に家庭があるわけではないが、野武士の自分からすると彼の行動には疑問が多い。 これはきっと、僕が「あの坊ちゃんは貴族」と感じるからだろう。
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再読 自分も東京生まれ東京育ち 以前読んだ時は、結婚してすぐの時期 現在は、数年経って子どももいて育児と共に空いた時間に読書をする 自分の現状が変わるとこんなにも共感点が違うって驚いた ここ共感してたなーってポツリポツリ見つけて けっこー自分やばかったんじゃない⁉︎って思う事も...
再読 自分も東京生まれ東京育ち 以前読んだ時は、結婚してすぐの時期 現在は、数年経って子どももいて育児と共に空いた時間に読書をする 自分の現状が変わるとこんなにも共感点が違うって驚いた ここ共感してたなーってポツリポツリ見つけて けっこー自分やばかったんじゃない⁉︎って思う事も 自分の中にある小さな華子が疼く あっさりしているのに棘のある1冊 また数年後読み返すと思う その時、何に共感するんだろう。
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私は華子でも美紀でもないけど、それでもこの2人が持つ悩み、苦しみは理解できる部分がある。 幸一郎も大変なんだろうけど、とりあえず、足の小指をどっかにぶつける呪いをかけたい
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いや〜とても面白かった! お勧め! 東京の中でもホンモノのお金持ちが住んでいる所…何代もそこに根ざしている一族。一発当てた成金ではダメですよー、と一段高いところから下々を眺めている一家のお嬢様:華子。 でも華子は高飛車でもイジワルでもないお育ちが良いご令嬢。 一方、東京に...
いや〜とても面白かった! お勧め! 東京の中でもホンモノのお金持ちが住んでいる所…何代もそこに根ざしている一族。一発当てた成金ではダメですよー、と一段高いところから下々を眺めている一家のお嬢様:華子。 でも華子は高飛車でもイジワルでもないお育ちが良いご令嬢。 一方、東京に憧れ、猛勉強して慶應大学へ入学した地方出身の美紀。 超セレブで幼稚舎から慶應の青山幸一郎を間に…。 華子の小中高からの友人で、ドイツ暮らしが長い逸子が潤滑油。 東京でも地方でもサークルコミュニティから抜け出せない人々。故郷を鑑みる話でもあった。
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