絵を見る技術 の商品レビュー
今まで美術館に行きなんとなくこの絵好きだなくらいの感想しか持てず長居しませんでしたが、この本を読んでからは感覚にプラスして構図や絵が何を訴えてるのかなど考えて見てみたいなと思えました。 初心者でも理解しやすい内容でした。
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絵ってすごい、っていうのはなんとなく知っていた。 美術館とか博物館とかも好きで、とくに学生の頃はよく行ってたし、自分では描けないって思うけど、美術史とか歴史背景とかも興味を持って調べたこともあるし。 ただ、なにがどう凄いのかっていうのは、あまりわかっていなかった。 だから、...
絵ってすごい、っていうのはなんとなく知っていた。 美術館とか博物館とかも好きで、とくに学生の頃はよく行ってたし、自分では描けないって思うけど、美術史とか歴史背景とかも興味を持って調べたこともあるし。 ただ、なにがどう凄いのかっていうのは、あまりわかっていなかった。 だから、そのすごさ=どういった点が世の中に評価されているのか、をちゃんと理解できたことに驚いた。 絵画のすごさを構造的に理解できたのは初めて。 絵を描かない人にも理解できるものだったんだ。 ちょっとびっくり、そして、めちゃめちゃおもしろい!!! はやく美術館に行きたい。笑 . 絵に関して、っていうだけじゃなくて、 たとえば、自分自身のアピールの仕方とか(フォーカルポイントを使って?)、名画の構造を理解することで、いろいろなことにプラスの繋がりが生まれると思った。 . 「印象」とか「感じるもの」とか、感覚的なものって、もともと人間なら生まれたときから持っているものなのか、後天的に得るものなのか。 . なんか違う、ってこんなにわかりやすいことだったんだ。
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出会えてよかった!美大に行っていたけど、絵って教わるより各々の感性で身につけたり独自で研究など自分との対話の時間が長いから、名作を見てもっと勉強しておけばよかったと思った!今更だけどちゃんと勉強しようと思いました。
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古今東西の名画を題材に、絵画鑑賞の方法を、5つのポイントから丁寧に解説してくださっています。 これまではただぼんやりと目を泳がせるように絵を見ていましたが、これからは意志を持って全体を見渡し、作者の視線誘導路を見つけて、作者の意図を探り出せるようになりたいです。 …とは言っても、...
古今東西の名画を題材に、絵画鑑賞の方法を、5つのポイントから丁寧に解説してくださっています。 これまではただぼんやりと目を泳がせるように絵を見ていましたが、これからは意志を持って全体を見渡し、作者の視線誘導路を見つけて、作者の意図を探り出せるようになりたいです。 …とは言っても、時代や宗教的な背景の知識がなければ、空回りするだけだと思いますが。
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名画、そこには緻密に計算された技があったんですね。絵を見る目が養われる本。 ても、もし、もし、本当に感性のみで描かれたとしたら…真の天才だわ。
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フォーカルポイント、リーディングライン・・・ さて技術は身についたのか、まだしっくりきていないが、とにかく美術館に行きたくなった。
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どこに注目すべき点があるか、どのように構図が設定されているか、どうしてこの配色になったかなどを、どのような時代のどのような作家の絵画に対しても観て理解出来るように解説されている。美術史についての解説はほぼ無きに等しいが、それ故に絵画に対して普遍的に鑑賞出来るようになっている。 ...
どこに注目すべき点があるか、どのように構図が設定されているか、どうしてこの配色になったかなどを、どのような時代のどのような作家の絵画に対しても観て理解出来るように解説されている。美術史についての解説はほぼ無きに等しいが、それ故に絵画に対して普遍的に鑑賞出来るようになっている。 逆に言えば、観客は絵画のどこに注目するのか、どのように構図を設定すべきか、どのように配色すべきかが分かるので、現代で絵画やイラスト、写真、映像を制作している我々も学ぶところが多いと感じた。わたしはグラフィックデザインを専門学校で学んだが、イラストの制作はそれまで趣味でやっていた部分に拠るところが大きかったので、この本を拝読しながら「これは学校で勉強したかったな」と思った。 美術館で絵画を鑑賞するひとも、絵画を制作するひとにもおすすめしたい本です。
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美術館は苦手な方である。 絵を見ても、「おもしろい顔してるなー」とか「なんとなく怖いな」などしか感想がなく、美術館は息の詰まる場所。 歴史や宗教などの知識が不足していることは勿論で恥ずかしいばかりなのだが、どうしても知識面から絵画を見ようとすると、少し覚えたくらいでは多種多様なも...
美術館は苦手な方である。 絵を見ても、「おもしろい顔してるなー」とか「なんとなく怖いな」などしか感想がなく、美術館は息の詰まる場所。 歴史や宗教などの知識が不足していることは勿論で恥ずかしいばかりなのだが、どうしても知識面から絵画を見ようとすると、少し覚えたくらいでは多種多様なものがある絵画には太刀打ちできない。 しかし、この本は構造やバランスなどから絵をみていく。一通り(もちろん1章でも)覚えておけば、どの絵でも、気づきを得ることができる。 その中でも特に私の好きな章は色に関する4章。 使ってる絵具にフォーカスするのだが、絵の内容ばかり見るものだと思っていた私には目から鱗。 絵を見るって自由なんだと気づかせてくれる一冊。 最後の付録?に「自分の美意識を説明する」という課題がある。内容は好きな絵を3枚選びその共通項を探して書き出すというもの。 「自分の思いを言葉にする」というプロセスは、普段の生活にも大切なことである。 絵の良さ(逆に嫌いと思ったところでも)を言葉にするというのはそのいい訓練ななりそうだ。 さて、次は実戦だ。早速美術に行ってみよう。
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構造を見るという今まで意識したことがない方法で絵を見ることを教えてくれる。 これだけのことを緻密に計算しているとすると、画家とは感性だけでなく、数学や建築などに通ずる知識も持つ凄い人々なんだなとあらためて思う。ここにさらにアトリビュートなどの知識も必要となれば、名画とはそうよばれ...
構造を見るという今まで意識したことがない方法で絵を見ることを教えてくれる。 これだけのことを緻密に計算しているとすると、画家とは感性だけでなく、数学や建築などに通ずる知識も持つ凄い人々なんだなとあらためて思う。ここにさらにアトリビュートなどの知識も必要となれば、名画とはそうよばれるだけの理由が複数あり、その技術を習得するだけの努力や年月が背後にあるということだろう。なぜ絵の一部に惹きつけられるのか、一見不自然にも見える美しいポーズになぜ美しさを感じるのかを知ることができた。
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学生の時分『美術』が得意だったわけでもなく、成人してからもとくに絵画や絵に関係することをしていない自分でも、本の前半は「ふむふむなるほど…」と相槌を打ち納得しながら読み進めることができた。 本書はまさに美術の名画、絵画を読み解く入門書に適している。 本の後半になると絵画の『構造』...
学生の時分『美術』が得意だったわけでもなく、成人してからもとくに絵画や絵に関係することをしていない自分でも、本の前半は「ふむふむなるほど…」と相槌を打ち納得しながら読み進めることができた。 本書はまさに美術の名画、絵画を読み解く入門書に適している。 本の後半になると絵画の『構造』の話だったり『色使い』と付随する歴史の話だったりと小難しい話になり、少しついていけない部分も出てきた。 しかし、本書を読めば有名な絵画の『どこが評価されているのか』『どんなふうにすごいのか』が少しはわかるようになっているだろう。 次に海外の美術館などに赴くときは、この本の内容を反芻してからいこうと思う。
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