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「令和」の心がわかる万葉集のことば の商品レビュー

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2021/10/31

借りたもの。 年号が変わり「令和」の出典元として再注目された万葉集に見る美しい日本語集。 そこから言葉の深み、伝統にひたる楽しみに触れる。 著者の‘八世紀の声の缶詰’‘八世紀の言葉の文化財’(p.6)の言葉通り。 宮廷文化を垣間見る。 使われなくなった言葉にも優雅さがある。 ...

借りたもの。 年号が変わり「令和」の出典元として再注目された万葉集に見る美しい日本語集。 そこから言葉の深み、伝統にひたる楽しみに触れる。 著者の‘八世紀の声の缶詰’‘八世紀の言葉の文化財’(p.6)の言葉通り。 宮廷文化を垣間見る。 使われなくなった言葉にも優雅さがある。 今も使われている言葉の語源になったもの(杜氏←刀自。年配の女性への敬称。自家用酒を作るのが「とじ」のしごとであったため。)について、「かたみ」など今も使われる言葉でも、もっと広義であったものも(今は遺品の意味合いが強いが、離別、生き別れなども含まれていた)。 また、ことば比べで微妙なニュアンスの違いを楽しんだり…… 四季や風景に地震の感情の想いを乗せる人々。 想起される。 見出しでひらがながおおく、柔らかな明朝体 目で読むのもさることながら、声に出したときに軽やかな、まろやかな音になる。

Posted byブクログ