おまえの罪を自白しろ の商品レビュー
代議士の孫が誘拐され犯人の要求 は記者会見で政治家としての全ての罪の告白をして明らかにせよと言う要求だった。保身のために駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。埼玉県警の平尾刑事は軽自動車が盗まれた場所に疑問を持ち捜査をすると思いもよらない理由だった。
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優柔次男坊名探偵名政治家成長記 政治家の化かし合い99パーセント わかるわけ無い犯人探し1パーセント 設定◎読みやすさ◎展開◎ 警察×犯人×動機×
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政治家の親類の子を誘拐して、その政治家が それまで犯した罪をテレビで全て告白しろ、 と誘拐犯が脅迫します。 いやはや凄いストーリーです。しかもこの本 の醍醐味は、その犯人を追う展開にあるので はなく、政治家が実際の自白をするまでの流 れです。 なんと同じ政党に所属する他の政治...
政治家の親類の子を誘拐して、その政治家が それまで犯した罪をテレビで全て告白しろ、 と誘拐犯が脅迫します。 いやはや凄いストーリーです。しかもこの本 の醍醐味は、その犯人を追う展開にあるので はなく、政治家が実際の自白をするまでの流 れです。 なんと同じ政党に所属する他の政治家たちの 振る舞いが実に生々しいのです。 本当に罪を自白されたのでは自分たちにも 火の粉が降りかかってくることを恐れた 「同士」であるはずの他の政治家は、何とか 自分には累が及ばないように画策します。 これが非常にリアルなのです。 タテマエでは同情しつつも裏では、その機会 を利用して自身の躍進につなげるという駆け 引きが「さもありなん」と納得させられます。 一級品の政治小説としても楽しめる一冊です。
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【早々とその座を追われる人より、未来の総理とお話しできる機会のほうが遥かに大切ですので】(文中より引用) 当選を重ね、大臣の椅子も見え始めてきた国会議員の宇田清治郎。そんな彼のもとに、突如孫娘が誘拐されたとの報がもたらされる。その身を案じる清治郎は救出のために動き出すのだが、犯...
【早々とその座を追われる人より、未来の総理とお話しできる機会のほうが遥かに大切ですので】(文中より引用) 当選を重ね、大臣の椅子も見え始めてきた国会議員の宇田清治郎。そんな彼のもとに、突如孫娘が誘拐されたとの報がもたらされる。その身を案じる清治郎は救出のために動き出すのだが、犯人からは「全国民の前で罪を自白しろ」との要求が突きつけられてしまい......。著者は、『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞を受賞した真保裕一。 テンポの良いポリティカル・ミステリーとしてオススメできる作品。実際の出来事を参考にしているような箇所もあるのですが、「政治ってこういう世界なのかなぁ......」と思わせるほどに登場人物の動機や行動原理が垣間見える一冊でした。 これは映画化されるんじゃないかと☆5つ
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誘拐事件から政治家の忖度を暴く物語。 与党政治家の宇田清治郎の孫が誘拐され、今までの罪を自白しろと要求される。 国会は、埼玉県の橋建設で総理への忖度があったのではないかと追及され、その渦中に宇田がいた。 孫の命か、政治生命か、天秤にかけつつ、百戦錬磨の政治家との丁丁発止の攻...
誘拐事件から政治家の忖度を暴く物語。 与党政治家の宇田清治郎の孫が誘拐され、今までの罪を自白しろと要求される。 国会は、埼玉県の橋建設で総理への忖度があったのではないかと追及され、その渦中に宇田がいた。 孫の命か、政治生命か、天秤にかけつつ、百戦錬磨の政治家との丁丁発止の攻防が繰り広げられる。 はたして犯人の本当の狙いは? モリカケ問題が題材。 政治色が強くて、それはそれで駆け引きの面白さがあったのですが、肝心の誘拐事件の真相がちょっと納得いかず。 なぜ宇田の息子は、犯人の秘密を知り得たのか、謎。
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58なんか最後はピカレスク小説みたいになったね。300ページ以降の謎解きはそれまでの展開に比べてちょっと幼稚な感じ。でも大筋面白かったです。
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汚職を疑われている国家議員の孫が誘拐された。 要求は、会見を開き議員の罪を自白しろ という 前代未聞の内容だった。 相変わらず、読みやすいぶを 途中までは盛り上がっていたものの、ラストにかけての展開が強引すぎ。
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真保裕一さんの、比較的新しい作品。 内閣総理大臣のお友達が絡む政治スキャンダルの中心人物、宇田清治郎代議士の孫娘が誘拐された。犯人の要求は「おまえの罪を自白しろ」。 なかなか興味深い設定だなと思いつつ、真保作品としては、登場人物のキャラがあんまり立っていないかなあ、と。 ...
真保裕一さんの、比較的新しい作品。 内閣総理大臣のお友達が絡む政治スキャンダルの中心人物、宇田清治郎代議士の孫娘が誘拐された。犯人の要求は「おまえの罪を自白しろ」。 なかなか興味深い設定だなと思いつつ、真保作品としては、登場人物のキャラがあんまり立っていないかなあ、と。 その点、主人公の一人、晄司は何が開眼したのか、途中からキャラが全くの別人になっちゃうし。 最後の方で、読者をミスリードさせる仕掛けは流石だなと思いましたが、全体的には不完全燃焼な感じ。
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政治家は様々な「事」を墓場まで持って行ってるんだろうなぁ。 しかしそれが炙り出される。 ところが物語の大半を占めるこの話に全く関係のないオチ。 どう折り合いをつけて読むのか苦労しました。
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何よりもまず文章が稚拙。誰の視点から描かれているかが常にぶれる。登場人物たちの心理描写も陳腐。犯罪の動機と行為との関連性も説得力がない。
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