Think clearly の商品レビュー

ロルフ・ドベリ(著者),安原実津(訳者)

2025/08/13

・考えるよるより、行動しよう
時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。
何を描きたいかは、描きはじめないとわからない。
人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ。

・なんでも柔軟に修正しよう
重要なのは「スタート」ではなく、「修正技術」のほう。
ものごとがすべて「計画通り」に運ぶことなどない。
早いうちに軌道修正した人は、長い時間をかけて完璧な条件設定をつくりあげ、計画がうまくいくのを待ちつづける人より得るものが大きい。

・大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう
短期間にできるだけたくさんの選択肢を試す。
サンプル数が少ないと、最適なものを見つけ出せない。

・料金を「前払い」することでストレスを節約できる

P52 メモ
P326 から

2025/06/08

堂々巡りの考えよりも行動すること。結果など考えすぎてもどうなるかわからない。その時その時に修正することが大切だということを忘れないようにしよう。しかし安易に選ぶことは良くない。選択を用意して最悪の事態も想定すること。人生の大事なところに目を向けよう。

2025/05/21

・幸せを台無しにする要因を取り除く。何を手に入れたかではなく、何を避けるかが大事。
・世界は複雑なので、ひとつの理念やひとつの原則だよりにせず、様々な思考法を持つ
・そそられるオファーがきても判断を誤らない。人生で何が大事かを考える。
・わからないことにはわからないという。
・自分の向き不向きをはっきりさせる。

2025/05/12

勢古浩爾の本でドベリの『News Diet』を知り、
熟読した。ドベリの本はこれが2冊目。
本書「戦略的に『頑固』になろう」の章（P60）は
圧巻だった。
「『強硬に行動すること』に何の意味があるのか？」
「柔軟に対応することはどうして『不利』なのか？」
という問題提起のもと、
『徹底的に頑固な姿勢』をつらぬくことは、
「柔軟な姿勢では達成できなかった、長期的な目標に
到達できる」
「柔軟な姿勢では目標から遠ざかってしまう」
の指摘がすごい。
この「長期的な目標」のためというのが新しい。
さらに「頑固」を通す理由を2つあげる。
①「決断疲れ」。状況に応じて何度も決断をくり返すと
判断力が鈍ってくる。スティーブ・ジョブズが毎日
同じ服を着ていた逸話。
②「評価が確立される」。矢沢永吉の『成りあがり』
の中で語られた「出る杭は打たれる。出過ぎた杭は
打たれない」と同じ。徹底した生活をしていれば、
周囲はとやかく言わなくなる。
そこで生まれた名言が2つ。
(1)「ああいう人だから」とわからせたほうが勝ち
（P65）
(2)100％まっとうすることは、そのうちの99％だけを
実行するよりも、実はやさしい。（P66）
さすがの慧眼なのだった。
「簡単な頼みごとに応じるのはやめよう」（P52）
「必要なテクノロジー以外は持たない」（P74）
の2つの章も知的で刺激的だった。

それともう一つ、「スタージョンの法則」（P376）
が画期的に思った。「スタージョンの法則」とは
「世の中の90％はクズだ」というもの。
多分真実なのだろうが、それよりも
そう考えることのメリットが大きい。
そのメリットとは「幸せ」になれるということ。
本当に価値あるものは「わずか」である。
だからほとんどのものは「無視」してよいと考えれる。
「情報を取り込むときには、批判的に厳格に
慎重になろう」（P293）という前章にもつながる。
「くだらないものかどうか確信が持てないときは、
それはくだらないものだと思って間違いない」（P383）
というが潔い。「潔い」物言いが本書の魅力だ。
「（90％という）数字の正確さはさして問題ではない」
（P378）というただしも至れりつくしだ。
さらにもう一つ、
「（スタージョンの法則は）外の世界だけでなく、
私たちの内側にも当てはまるはずだ」（P382）
だから自分の考え、感情、願望には慎重になるべき
だという。この「世の中」から自分の「内面」への
展開には唸った。
ここで「衝動に従うべきではない」（P283）理由が
確固となる。つながりが素晴しい。

P28
「何を描きたいかは、描きはじめないと
わからない。」」（ピカソ）

P34
早いうちに修正した人こそ、うまくいく。

P43
支払いを先にしよう。（ピーク・エンドの法則）

P101
「感情」は飛んで来ては去っていく鳥の
ようなもの

P124
「ヨットを所有していて一番嬉しかったのは、
買った日と手放した日だった」

P124
モノを買うときはには控えめにしたほうがいい。※

P143
ひとつでもすばらしい能力があれば、欠点がいくつ
あろうと帳消しになる。
同じ時間を費やすなら、「能力の輪」の外側よりも
内側のことにしたほうが1000倍も価値がある。

P144
静かな生活を大事にしよう。
冒険好きな人より、退屈な人のほうが成功する。

P159
幸い、「得意なもの」と「好きなもの」とは
同じであることが多い。

P190
本当に充実した人生を送りたいか、それとも
アルバムだけを充実させたいか

P192
記憶に残らなくても、その経験には
意味がある。

P194
何かの「思い出」を掘り起こそうとしなくていい

P212
「加齢」と「死」は、良い人生の対価である。

P226
「尊厳の輪」は小さいままにしておこう。

P233
どうして社会はあなたに向けて矢を放つのだろう？
それは社会とあなたとでは、「利害」が違うからだ。※

P234
悪意ある言葉であなたを攻撃する人がいたら、
その人に、その発言をもう一度くり返してもらう。※

P270
人生の困難は「解決する」より「避ける」ほうが
早い。※

P289
成功の一番の理由は「フォーカス」である。

P296
よい本を選んで「続けて二度読む」

P310
心の引き算

P322
できるだけ質のよい「小説」をたくさん読むべき
（他者を理解するため）

P361
組織に属さない人たちと交流を持とう

2025/04/22

長くて少しわかりづらい。引き出し52は多すぎ。
結論外的な成功しようが、結局内的な成功がゴールなら、収入など外的なものは最初から求めないで、内的成功に集中する方が幸せは近道という結論。
考え方で参考になったのは
・計画通りいくことなんてない
・秘書問題より。概ね正しければ良いよね。
・制約。戦略的頑固になる。
・良い人生は何を手に入れたかではなく、何を避けるか。死ぬ場所がわかれば、それを避けるだけ。
・本音はさらけ出さない。
・能力の輪。ここからはみ出さず、強化する。出来ないことは恥ずかしくない。頼ればいい。みんなそう。
・周りの評価など、あなたが思うよりずっとどうでもいいこと。
・幸福度は目標達成できたか？で決まる。わざと曖昧な現実的な目標を立てる。
・フォーカシングイリュージョン。焦点をあてて必要以上に影響があるように見える。
よく考えると、そんなに影響はない。
・自己憐憫はだめ。じぶんはかわいそうなど無駄。
・専門外がわからなくて当然。
・90%はがらくた。無視していい。
・うちなる成功が真の成功

2025/04/08

人生への教訓書ともういうべき本書は不安、苦痛、悩んだ時に読む本でもあると感じた。印象に残るのは５２項目ある中で次の７つ：
１、「考えるより、行動しよう」：「思考の飽和点」に達する前に始める・何かを求めているかを知るには始めて見るのが一番　
２、「なんでも柔軟に修正しよう」：完璧な条件設定が存在しないわけ・早いうちに軌道修正した人こそ上手くいく　
３、「大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう」：最初に「全体図」を把握する・数少ないサンプルで性急に決断を下さない
４、「自分と波長の合う相手を選ぼう」：自分は変えられても、他人は変えられない
自分以外の人間の性格は決して変えられない
５、「現在を楽しもう」：「経験」は「記憶」よりも価値がある
夕日の写真を撮るよりも夕日そのものを楽しもう
６、「性急に意見を述べるのはやめよう」：意見がないほうが人生がよくなる理由
軽率に意見を述べる頻度を少なくすることで考えを整理できる
７、「内なる成功を目指そう」：物質的な成功より内面の充実のほうが大事なわけ
内なる成功とは平静な心を手に入れること

2025/04/05

物事に対する捉え方の幅を教えてくれた本。
とても現実主義であり、本質的に捉え、自他共に過度に期待せずに誠実に真実を受け止めて前に進むことが大事だとわかった。
もう一回読みます。

2025/03/29

めちゃくちゃ良い

具体的な実生活で置き換えてイメージしながら読めたからすぐに実践に移せそう

この本は何度も読むべき

2025/03/23

人生のバイブル。
Kindleで購入し読んでいるうちに迷った時のバイブルになった一冊です。
本当の豊かさとは何か,限られたお金や時間を使うならこれだ！というのが明確になりました。
情報過多な日常で悩んだ時に見ると本当に大切なことが再確認できます。
前振りが長く飛ばしてしまうところも多いですが要点はものごとの本質をついていると思います。
書籍も購入したのですがKindleの方が要点をチェックできるため内容が入りやすく読みやすく感じました。

2025/02/22

より良い人生を送るための思考法が書かれている本。相手の立場に立とう。謙虚に生きようなど当たり前のことを実践する重要さを再度学ばさせられた。